マイナンバーカードの電子証明書を初更新してきた。

先頃、マイナンバーカードをスマホにかざしながら「特別定額給付金」を申請している途中で、「このカードの電子証明書の有効期限がもうすぐ切れるので、更新してください」というメッセージが出てきました。

調べてみたところ、私の住んでいる自治体では最寄りの出張所とか地域センターなどでは対応しておらず、区役所本庁舎でしか更新ができないとのこと。

「特別定額給付金は、郵送申請よりもマイナンバーカードを使って電子申請した方が早く受け取れる」という“誤った情報”が広まったせいで、都内の役所(テレビで頻繁に報道されていたのはなぜか品川区ばかり)ではカードの新規発行暗証番号の失念による再登録などで大混雑していたようです。

「どうせ、私が住んでる自治体も似たり寄ったりだろう」と思い、3密を避けるべく、郵送申請が本格化してマイナンバーカード関連の来訪者が激減する頃合いを見計らい、つい先日ようやく区役所に行ってきました。

せっかくですから、今回は「初めてマイナンバーカードの電子証明書を更新した際のエピソードならびに分かったこと」をいくつかまとめておきます。

 

 

カード自体の更新ではなかった。

電子証明書(パスワードみたいなもの)の更新では、カード自体は新しくなりません。
私は運転免許のように「更新=新旧カードの交換」になると思っていましたが違ったようです。

 

「カード」と「電子証明書」の有効期限は別。

電子証明書は「発行から5回目の誕生日」が有効期限だそうです。
で、カード自体にも別途有効期限があり、「発行から10回目の誕生日(20歳以上の場合)」となっています。
なぜ5年もしくは10年に揃えていないのかは謎です。

 

カードも電子証明書も「更新」は区役所(本庁)で。

おそらく私の住む町に限らず、多くの(もしかしたら全て?)の自治体では出張所や地域センターでの更新ができず、本庁舎でしか受け付けてくれないんじゃないかと思います。当然、オンラインでの更新も(今のところ)できません。
つまり、このカードを持ち続ける限り、5年に1度は区役所にわざわざ出向いて電子証明書(そして10年おきにはカード自体も)を更新する必要があるということです。「電子」なのに。

なお、カードの新規発行はオンラインでも申請可能ですが、交付(受け取り)自体は、やはり区役所に行く必要があります。「電子」なのに。

 

電子証明書更新期限がせまると「通知郵便」が来るらしい。

これは知りませんでした。(というか、まだ我が家には届いておりません。コロナの影響もあるかも)
窓口の職員さんから「電子証明書の更新ですね。では通知書類はお持ちですね?」と、わりと断定的に訊かれ、「いや、特別定額給付金のオンライン申請の途中でメッセージが出たのでこちらに来たんですけど」と答えたら、ちょっと意外そうな顔をなさっていましたから、通知郵便を受け取ってから来訪するパターンが一般的なようです。

 

電子証明書(の暗証番号)は2種類ある。

これはe-Taxなどを何度か利用するなかで知ってはいましたが、一応備忘メモとして書いておきます。

その1:「利用者証明用電子証明書」の暗証番号

4桁の数字です。
他に「住民基本台帳」「券面事項入力補助用」(←意味も用途も不明…)にも数字4桁の暗証番号を設定するらしいのですが、「同じ暗証番号を設定することができる」のでほとんどの人は同じ4桁を設定していると思います。

その2:「署名用電子証明書」の暗証番号

暗証番号と言いつつ、英字(大文字)と数字を混ぜた6〜16字の文字列です。
こちらも新規発行時に自分で設定するわけですが、忘れてしまってから「これか?あれか?」などと何度も誤って入力すると、カードにロックがかかってしまいます。
特別定額給付金の件で区役所のマイナンバーカード窓口が混雑したのは、カードの新規発行以外に、このロック解除をしに来た人が多かったという報道もありましたが、まぁ、英字と数字を必ず組み合わせなければいけないとなると、とりわけ高齢者とかは忘れちゃうと思います。
私ですら、通常であれば年に1回の確定申告シーズンにしか使用しませんし。

 

2種類の電子証明書は「両方更新」する。

「当然だろ」と思われるかもしれませんが、私の場合、窓口で「両方とも更新ということでよろしいですね?」と念を押されたため、区役所を出てからも、ずっとモヤモヤが続いておりました。
で、帰宅してから区役所に(一般論として)電話確認したところ「はい、2種類とも更新することになってます」とのこと。
なぜ私が「2種類とも更新ということでよろしいですね?」と念押しされたのかは、よく分かりません。

 

電子証明書の更新とは「暗証番号の数字や文字列の変更」を意味しない。

今回の初更新で、私が最も混乱したのがこの点です。

私は「更新=新たな番号(文字列)の設定」と思い込んでいたため、暗証番号の設定・更新をするための専用端末が置いてある席に案内されてから、対応して下さった職員さんとの間で、かなりチグハグな会話を繰り広げてしまいました。

職員さん:
両方とも更新ということでよろしいですね?」(←前述の通り)

私:
(片方だけってありなのか?と思いながらも → )「はい。で、できれば暗証番号は変えたくないんですけど、そういうことって可能ですか?」

職員:
「ん? あなた、さっき、現在有効の番号を憶えているっておっしゃってましたよね?」

私:
「え? はい、憶えてますけど…」

職:
「ですよね? ではまず、利用者証明用電子証明書の暗証番号を画面でタッチ入力して下さい。4桁の数字のやつです」

私:
(何の躊躇もなく、現在有効の4桁を入力して)「はい、入れました」

職:
「では次に、 署名用電子証明書の暗証番号をタッチ入力して下さい。6〜16字の長いやつです」

私:
(今後使用していく新たな文字列をこのタイミングで入れるのだとすれば、これまでと同じ文字列にしておきたいし、文字列の変更が必須であれば最小限の変更に留めたかったので → )「あの、ここは現在有効の文字列を入れていいんでしょうか?」

職:
(不思議そうに → )「はい、今お使いの文字列を入れて下さい」

私:
「はい、入れました」

職:
「はい、確認が取れました。更新は以上で終了です。カードをお返しします。控えの記録を2枚お持ち帰り下さい。ご苦労様でした」

私:
(新しい番号をまだ入れてないじゃん、と焦りつつ → )「ん? あれ? すいません、電子証明書の更新って、暗証番号の数字とか文字列を新しいものに変えるってことじゃないんですか?

職:
いえ、違います

私:
「あ、違うんですね…。ということは、カード自体を交換するわけでもなく、暗証番号を忘れたわけでも変更したいわけでもないのに、これまでと同じ暗証番号をこの専用端末に入力するためだけに、5年に1回、本庁舎に来なけりゃいけないってことですか?」

職:
「はい、そうなります。ただし、10年に1回はカード自体の更新がありますので。その間に転居することがあれば、その時は住所変更とまとめて手続きしてもらう形となりますね」

 

“転居時にはまとめて手続きできるから便利だろ”と言わんばかりの口ぶりに「なんじゃそりゃ?」と思いつつ区役所を後にしたわけですが、前述のとおり、帰宅後に電話で再確認したところ、以下のようなことが分かりました。

  • 電子証明書の更新とは、「2種類の暗証番号を新たに設定し直す」ということではない。

  • 最初のカード交付時に設定した2種類の暗証番号を正しく憶えていて、それを専用端末から正しく入力すれば、それで電子証明書は更新される。

  • 失念してしまった人は、新たに暗証番号を再設定することで更新可能。ただし別途身分証明書の持参が必要。

  • (「正しく憶えているが、更新のタイミングで敢えて別な番号・文字列に変えることはできるのか?」と尋ねたところ…)「可能」とのこと。
    (↑この場合も、別途身分証明書が必要になるかもしれません)

 

そんなこんなで、「マイナンバーカードの電子証明書の更新は、運転免許証の更新とはずいぶん意味合いが違う」ということを実感した出来事でした。

詳しくは、公式サイトをどうぞ。↓

 

控えの記録。「電子証明書失効申請等受理通知書」って、こちらから「失効してくれ」とお願いしたわけじゃないのに。別にいいですけど…。