学生時代から30代ぐらいまでの私は、平日の帰宅後(深夜)や土日などに、何台か買い貯めたシンセサイザーや電子ピアノなどを繋ぎまくり、寝る間も惜しんでDTM(デスクトップミュージック)みたいなことをして遊んだりしていましたが、年齢を重ねるにつれて仕事量が増大し、帰宅時間も徐々に遅くなり、土日は家で寝るだけ、あるいはサウナのマッサージで疲れをほぐすだけ( → DTMって結構肩がこるため、ますます縁遠くなる…)という生活が続くようになりました。
こうなると、埃をかぶるだけの鍵盤楽器や各種電子音響機器が部屋の一角に鎮座しているのを見るたびに、“そこはかとない罪悪感”に苛まされることとなり、結局10年ほど前に全ての楽器類を処分した過去があります。
で、現在。
「晴れて(?)フリーランスの個人事業主になったのだから、時間の工面は当時よりもラクなはず」「ほぼ弾きこなせていた『昔好きだったアーティストの曲(数曲だけですが)』をもう一度弾けるようになりたい」「50代の中盤に差し掛かる前にピアノを再開しておけば、多少のボケ防止になるかも」「しかも、ピアノ練習として評判の良いiPadアプリが売られているらしい」といった理由により、改めて電子ピアノを買おうかと思っています。
希望スペックとしては…、
- MacやiPadに接続できる。( → これは大半の電子ピアノが対応しています)
- あくまでも“ピアノを弾きたい”ので、「それなりにハンマータッチでピアノタッチ」な「88鍵」が欲しい。( → これはもう、鍵盤の構造次第で価格帯はピンキリです)
- ピアノの練習に疲れた(飽きたとも言う…)時には、たまにはお遊びでDTMっぽいことを始めたくなるかもしれないので、「ピッチベンドホイール」が付いていて欲しい。( → これを満たす電子ピアノは、そうそうありません)
- 住居環境の面から、なるべくコンパクトなものがいい。( → 専用スタンドと一体化している電子オルガンみたいなタイプでなく、鍵盤部だけで独立的に使用できるもの)
- 弾きたい時にパッと弾きたいので、スピーカーを内臓し、MacやiPadに接続しなくても音が鳴らせるものが欲しい。( → つまりは音源を内蔵していない「MIDIキーボード」は除外されるということです)
こんな感じでしょうか。
以上を総合すると、CASIOさんの「PX-S3000」という機種が候補に上がってきました。こんなやつです。↓
(お値段は80,000円前後ってところでしょうか)
このPX-S3000は、電子ピアノにしては極めて異例的にピッチベンドホイールが付いており、奥行きもコンパクトであり、ほぼ私の理想を完璧に満たすのですが、一方で「白鍵に比べ、黒鍵のタッチが軽すぎるのでは?」ということを訴えている(と思われる)動画も見つけてしまいました。↓
仮に私がこのPX-S3000を弾いているうちに「確かに黒鍵が軽いかも」なんてことを実感するところまで演奏技術が上達する可能性などほぼゼロなんですが、「どうせ買うなら、そしてどうせ本物のピアノを買えないのであれば、鍵盤のタッチは極めてアコースティックピアノのそれに近い方がいいんじゃないのだろうか?」といろいろ物色していたところ、「ピアノタッチの良さ」を売りにしているMIDIキーボードをいくつか見つけました。
例えば、studio logic ( スタジオロジック )社さんの「SL88 STUDIO」とか。↓
(60,000円前後といったところ)
それから、AUTURIA(オーテュリア)社さんの「KeyLab MkII 88」とか。↓
(“Mk II”が付かない旧機種だと72,000円前後ですが、“Mk II”が付くと10万円ぐらいになっちゃいます)
はたまた、Roland(ローランド)社さんの「A-88MKII」とか。↓
(こちらになると11万円ぐらいしちゃいますね)
これら3機種は、CASIOさんの「PX-S3000」より高いのも安いのもありますが、いずれにもフルの音源やスピーカーは内蔵されていませんので、弾く際には常にMacやスピーカーに接続するのが基本でありますから、設置場所次第では「弾きたくなった時に、気楽にパッと弾けるかどうか」が試されることになりそうです。
(↑んなこと言っているうちは、ピアノなんて絶対上達しないとは思いますけどw)
いずれにせよ、安くても10万弱のお買い物になるわけですから、どこか繁華街にある楽器屋さんに行き、各機種で「猫ふんじゃった」を試奏してからの方がいいかもしれません。
(都内の新型コロナウィルス感染者がなかなか減らないのが気になるところではありますが…)
コメント