こんな「セクハラ記者会見」でした。

こんな「セクハラ記者会見」でした。 by konmaru
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昨晩未明、うたた寝から目覚めてみたら、「財務省の事務次官による女性記者へのセクハラ発言に関連して、テレビ朝日が記者会見を開き、『セクハラを受けたとされる記者の中に自社(テレビ朝日)の社員が含まれていて、社内調査の結果、セクハラ被害があったと判断した』ことを発表」というネットニュースが流れていました。

それを受けて、夜中に発作的に連投Tweetをしたのですが、備忘録(老後の楽しみ用メモ)的に当ブログに再録して、若干の補足を加えておこうかと思います。

4月19日 1時26分

(0時42分に公開されたNHK NEWS WEBでの「女性社員が財務次官のセクハラ被害」という“記者会見の内容を伝える第一報”を受けて)

ほほう、そう来ましたか。

平静を装いながら、実はかなりビックリしながらTweetしてました。

で、10分ぐらいかけてニュース記事を読みまして、下記が第二投です。

1時36分

これ、単なる高級官僚によるセクハラだけでなく、取材源の秘匿、オフレコ取材のあり方、番記者のアサインの仕方、記者クラブの存在など、取材や報道にまつわる様々な要素がてんこ盛りですね。取材する側とされる側の距離感が問われるのでしょうが、正解がある話でもなさそう。。

その後の各種報道を見ても、「セクハラを全否定する事務次官の主張は、くずれた」という論調と同じぐらい、「ジャーナリズムとは。報道姿勢とは」みたいなコメントが多いようです。

1時44分

とりあえずは、明朝の「羽鳥慎一モーニングショー」がどんな伝え方をするのか注目させていただきます。 できれば、本来は火曜コメンテーターですが青木理さんにも臨時出演いただき、玉川徹さんと一緒に掘り下げて欲しいものです。

さっき、全録レコーダーで倍速再生してみましたが、青木理さんの出演はありませんでした。

1時53分

「女性記者へのセクハラに適切に対処できていない」

「女性記者自身がセクハラを報じたいと言ったのに報じなかった」

「取材で知り得た情報(音声テープ)を第三者(新潮社)に渡した」

など、テレ朝にも非はあるようですが…

↓つづく

1時56分

それらの落ち度も含め(女性記者の了承のもと)、自ら記者会見を開いて公にしたのは、省庁の隠蔽体質よりも圧倒的に立派かと存じます。

これは、今でもそう思います。

2時9分

たしか月曜の放送で、玉川徹さんは「なぜ自らのメディアで報じずに週刊 新潮が報じた(新潮に情報を渡した)んだろうか」と疑問を呈してました。

もしかして、全部知った上で「自社で報道しないことへの異議申し立て」をしていたのかも。

なんて、考えすぎですね、きっと。

月曜の段階で玉川さんが知っていたのかなど、ことの真相は分かりませんし、そういう業界裏事情を知る必要もありませんが、今朝の玉川さん、コメントの途中で(一瞬だけですが)感極まりかけた表情を見せていたような気がします。

涙声というか、声が詰まったというか。

玉川さんはテレビ朝日の社員さんだけに、いろいろ思うことがあったとしても不思議ではないです。

2時18分

「いろんな大人の事情もあるのでしょうが、自社の記者会見を生放送で伝えないテレ朝って、報道姿勢以前に、商売っ気が無さすぎだと思います。

おかげで動画まだ見られていない!」と、私もちょっとだけ異議申し立てしてみます。

「生中継しないこと」こそが実は商売っ気の現れだったのかも、と今更ながら思いますが、いずれにせよ記者会見の時間、私は睡眠中でした。

(^_^;)

3時33分

しょうがないのでググってみたら、会見のほぼ全編動画がYouTubeに上がってました。

テレ朝側にも落ち度があったことを認めながらの会見でしたので、報道局長さんの表情が、ちょっとツラそうなのが印象的でした。

3時43分

記者会見、見終わりました。

「18日夕方の辞職会見でもなお事務次官はセクハラ発言を認めなかったから」というのが緊急記者会見を開いた理由で、当該女性記者(女性社員)の意向も確認した上での会見だったようです。

↓つづく

3時48分

「だったら、上司が女性社員からセクハラ報告を受けた段階で報道でも告発でもしとけばよかったのに」と言うのは簡単ですが、現実には報道も告発もされず、その段階で財務省に抗議もしていないし、女性の名誉回復もしてこなかったということです。うーむ。

このあたりは、報道機関としては突かれると痛いところなんだと思いました。

3時55分

報道関係者として、また女性として、「事務次官という影響力のある人間のセクハラを見過ごせるか、バカタレ! 自社で報じないなら、他に持ち込むのもやむをえん!」と考えたんでしょう。

この女性社員を、とても責める気にはなりません。「処分」みたいなことになりませんように。

実際、その後の報道で、「この女性記者(女性社員)にも落ち度はある」というコメントを発している人もいましたが、そんな論調もまた、彼女にしてみれば「二次被害」の一種なのかもしれません。

ちょっと、やるせなくなります。

4時1分

昔なら泣き寝入り(あるいは積極的に逆利用)してきた番記者もいたんでしょうけど、これからはそうはいきません。

取材対象が女性なら女性を、男性には男性をなど、取材対象のセクシャリティに合致しない記者をアサインしたほうがいいのかもしれません。

若い女性を番記者にしておくと、取材対象のキーマンが柔らかい反応をしてくれるので、うんぬん」という取材姿勢を改めるべきなのだと思いますし、「もう既にそんな体制をくむ報道機関は、ない」という声もあるようです。

実態はどうなんでしょうか。

4時12分

会見後のネット上の反応を見ると「女性社員も明かされないし細かいところは調査中とかで答えないし、このセクハラ自体が捏造なんじゃね? テレ朝ならやりかねない!」みたいな論調が多くてちょっと驚きました。

「テレ朝は、反安倍だし反自民だし」というのが論拠となっているようですが、「そこまで疑うか? 疑われるのか?」というあたりで早朝からビックリした次第です。

4時16分

もし本当にこのセクハラが事務次官を陥れるための捏造だったら、放送免許停止級の大スキャンダルでしょうけど、直感的に「んなワケないでしょ」と思います。

根拠は特にありませんが。

「さすがに、それをやっちゃぁオシマイなことぐらい、テレ朝さんだって分かってるでしょ」と思ってTweetしたのですが、“反テレ朝”な思いが強い人々における「テレ朝不信感」って、相当にスゴイみたいです。

4時28分

自分の局に対しても「適切に対応できてねーじゃん」という批判が集中することも覚悟した上で開いたテレ朝記者会見だったのでしょうから、さすがに事務次官も「触らせろ縛らせろ」と言ったことは認めるしかないでしょうね。

と思ったら、今日もまだ否定していたそうです。(°_°)

肝がすわってます。

4時34分

テレ朝は「肉を切らせて骨を断つ」戦術。

事務次官は「胸を触って手を縛る」嗜好。

そろそろ寝ないと。。。

こういうくだらないTweetも、「二次被害」とみなされるかもしれません。

以後気をつけます。

最後に、各局のニュース番組などを眺めているうちに湧いてきた疑問を並べておきます。

いずれも、私の中では答えも結論も出ていません。

【その1】

「省庁担当記者である以上、事務次官に呼び出されて駆けつけない記者などいない」とか「取材対象の懐に入り込んで色々聴き出せるようにならないと記者として一人前じゃない」「1対1で臨むのがホントの取材」とか言われているようですが、そこまでして得た情報でも報道しない(報道できない)ケースや、「自民党本部のある中堅議員によると」と匿名的にしか報道しないこともあるそうです。

だとしたら、「夜中に呼び出されるほどの信頼を得て、懐に入り込んで、1対1で、メシ食いながら、オフレコで聞き出す取材」に、いったいどれほどの意味があるんでしょうか?

記者自身だけが事情通となり、リタイア後の再就職(大学教授就任とか)が有利になる効果以外に意味があるのかどうか、ぜひ知りたいところです。

【その2】

今回のセクハラ発言の録音(会話記録)を見聞きして思ったのですが、この事務次官さんは「胸を揉んだり、手を縛ったり、キスしたり」という性的・肉体的な関係を望んでいたというよりは、お下品ワードをバンバンぶつけて、女性記者が嫌がる反応を見て楽しんでいただけではないのかなぁ、と感じます。

セクハラというよりも、むしろ「オモチャ扱い」していたというか。

彼は、やたら「うんこ」という幼児が大好きなマジカルワードを連発していたようなので、こう推理してみたのですが、どんなもんでしょうか。

だとしても、失敬千万な振る舞いであることにかわりありませんが、少なくとも彼が「言葉遊び」というのはまんざらウソじゃないのかもしれません。

【その3】

これは不謹慎な問いかもしれませんが、彼が財務事務次官として「財政赤字の3割を解消してくれた」みたいな圧倒的な実績を残していたとしたら、それでもこれだけ叩かれたでしょうか?

「そういう話じゃない」のは百も承知なのですが、思考実験として「じゃぁ財政赤字の6割解消だったら?」とか「全額解消だったら?」とか「消費税アップを見送ってくれていたら?」などと、不謹慎な妄想が湧いてしまいます。

現実にこれだけ叩かれているところから考えると、「立派な実績があるのに、それを自慢しない謙虚な人」「ろくな実績がない、偉いだけの人」のどちらかなのではないかと、これまた妄想が膨らみます。(誰か止めてください)

「○○が優れているから、人をイジメていい」という理屈は成り立たないと考えていますから、あくまでも思考実験です。念のため。

【その4】

事務次官さんが、今日になってもなお「あの録音は一部を切り取ったものだ」「全体ではない」とおっしゃったそうです。

この「全体」と「一部」の概念がハッキリしないため断定的なことは言えませんが、「全体」にここまでこだわる彼の姿勢を見るにつけ、一抹の不安がよぎります。

すなわち、「録音されていない日、録音されていない時間も含めた“ホントの全体”を知ってもらえば、決してセクハラじゃないことが分かるのに」という類の話です。

ひらたく言うと「痴話喧嘩」というヤツです。

(実態はともかく、でっち上げでもそういうストーリーにできたら、次官側には有利に働くものと思われます)

だとしても、女性に対して「縛る・揉む・抱く・キス・うんこ・屁」などと言いまくったのであれば、同情の余地は皆無ですけど。

「こんなことで、いつまでも騒いでいる場合か、我が国、ニッポンよ!」と憤る向きもあります。

しかし、「身近にいる弱い立場の人間(女性の番記者)を痛ぶってオモチャにするような事務次官は、たとえどんなに優れた行政手腕を発揮したとしても、国民から軽蔑される」というのも事実ですから、そんな中でどのような裁判を起こすのか、引き続き注目してしようかと思います。

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