こんな「胃がん・経鼻内視鏡検査」でした。【結果説明編】

こんな「胃がん・経鼻内視鏡検査」でした。【結果説明編】 by konmaru
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前半(検査当日編)は、こちら。

検査結果の概略

検査結果のポイントと、解説・補足などを以下にまとめておきます。
何かの参考にでもなれば。
(私の訪問したクリニックにおける個別エピソードです。病気や治療法について決して一般論化するものではありませんので、念のため)

胃がんは、なし。

実にありがたい結果です。

胃の2/3は粘膜もたいへんキレイ。

これも、たいへんありがたい結果です。

残りの1/3は、荒れている。「萎縮性胃炎」と診断する。

「キレイなのが2/3」なのですから、残りに何かがあるのは想像できましたが、「萎縮性胃炎」という聞きなれない病名を頂戴しました。

こんな「胃がん・経鼻内視鏡検査」でした。【結果説明編】
診断記録表上には「慢性胃炎」と記載されました。

原因はピロリ菌。

ピロリ菌の感染によって、胃の粘膜が薄くなったり萎縮してしまったもので、元の状態に戻ることはないそうです。
とほほ…。

今はピロリ菌はいないが、過去に存在していたのは確実。

以前、別病院で検査した際に「ピロリ菌はいません」と言われたことがあるので、すっかり安心しきっていたのですが、今回の検査によって「今は感染していないが、過去には感染していた」ことを知りました。

ピロリ菌は、自然にいなくなることもある。

先生によれば、
「まれに自然除菌されることもありますが、別の病気の治療過程で服用した抗生物質によって菌が死滅したというケースが多いですね。ほら、日本人はちょっと風邪引いただけでも抗生物質飲んだりするでしょ。あれですよ」
だそうです。
この先生、ちょっとシニカルな面をお持ちのようです。

ピロリ菌と胃がんの関係。

以下は、ピロリ菌と胃がんについて先生から教えていただいた内容を箇条書きにしたものです。

  • ピロリ菌がいなければ、胃がんにかかる確率は、ほぼゼロ
  • ただし「過去に感染していた」となると、将来の胃がんリスクはゼロにはならない。
  • あなた(←私のことです)の萎縮性胃炎は、かつてピロリ菌に感染していた何よりの証拠
  • よってあなたの胃がんのリスクもゼロじゃない
  • しかし、40代 → 50代 → 60代と年齢を重ねるにつれ、多くの人がこのパターンになっていくので、珍しいことではない。
  • だからこそ、日本は胃がん大国なんですけどね。 ┐(´~`)┌ ヤレヤレ

この先生、やっぱりどこか皮肉好きなお方のようです。

で、今後どうするか

シニカルドクターのアドバイスは、以下のようなものでした。

  • 萎縮そのものが病気というわけではないが、放っておくのは良くない。
  • よって、今後も定期的に検査をした方がいい。

だそうです。

「定期的な検査」は、バリウム検査(レントゲン)でもいいのか?

これについては、以下のように、わりと明確にディスっていらっしゃいました。

  • バリウム飲んでレントゲン検査っていうのも、そりゃ受けないよりは受けたほうがいいでしょうね。
  • 特に「1人あたり30分ぐらい時間をかける丁寧なレントゲン検査」であれば、胃がんを発見できる確率は高いですから。
  • でも、通常の健康診断でやってる「1日で何十人も検査します」というタイプのレントゲン検査では「胃がんの3割ぐらいが見落とされてる」っていう説もありますからねぇ。
  • それに、当然ですけど、わずかとはいえ放射線の被曝リスクもありますしね。

まとめ

ということで、この辛口ドクターによれば、年1回程度の内視鏡検査がオススメらしいです。

かつ、ドクター曰く、
経鼻内視鏡は、どうでした? ツラくなかったですか? あ、ツラかったんですね? だったら、“自治体実施の2,000円検査”ではなくなりますけど、『静脈麻酔注射を併用した経口内視鏡検査』がベストだと思いますよ」
とのこと。

私の左の鼻穴で出血をさせた張本人のくせに、そのことについてはすっかり忘れておいでのご様子。

1年後に経口内視鏡検査(静脈麻酔添え)を受けるにしても、このクリニックで受けるかどうかは、直前まで吟味したいと思います。



【補足】
以前、職場の健康保険組合診療所で「経口での内視鏡検査」を一度だけ受けたのですが、当時の検査結果表が、ようやく出てきました。
じっくり見てみたところ、その時からすでに「萎縮性胃炎」と診断されていたようです。w
当時は「要精密検査」の項目が別にあったため、萎縮性胃炎などまったく眼中になかったのだと思います。
その意味では、「ピロリ菌・萎縮性胃炎・胃がん」の関係について詳しく教えてくださった今回の辛口ドクターに感謝すべきかもしれません。

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