税理士に叱られる

昨年の「人生初の青色申告」に際しては、東京商工会議所・某支部での「税理士さんの無料相談」を活用させていただきました。

で、先月末。
今回の申告内容の一部に「昨年分にはなかった新要素」などが含まれていることもあって、こういう書き方でいいのか、用意する証憑類はこれでそろっているのかなど、念のため今年も税理士さんの助言をいただくことにしました。

今回は商工会議所とは全く別の機関が主催する「無料相談会」に参加してみたのですが、担当していただいた税理士さんにボロクソに叱られてしまいました。

税務に関わる内容なので詳細は省略しますが、だいたい以下のようなやりとりです。

 

税理士さん:「よろしくお願いします」

私:「こちらこそよろしくお願いします」

税:「……」(←20秒ほど沈黙)

私:「えーと、相談内容をお伝えしてよろしいでしょうか?」

税:「どうぞ」

私:「今回で2回目の青色申告でして、恥ずかしながらまだ慣れていない面もあります。で、完成させたつもりの申告書と決算書などを持って来ましたので、細かい金額はともかく、各ペーパー間の数字で整合性があるかとか、足りない決算書などがあるかなど、教えていただきたいのです」

税:「分かりました。(さっそくパラパラとチェック開始)」

私:「で、全体を確認いただいた後で、何点か個別に教えていただきたいポイントもありますので、そちらもアドバイスいただけるとうれしいです」

税:「(パラパラしながら)これ、freeeを使って作られたのですか?」

私:「あ、はい」(「どうしてお分かりになったんですか?」と尋ねるより早く → )

税:「(パラパラと見ていた手を止めて)、これは何?

私:「は?」

税:「この書類の、ここ、何?」

私:「あぁ、そこは、昨年の申告時にも悩んだところなんですが…(ここで遮られて)」

税:「こんなの、全然ダメよ! こんな書き方、見たことないわ!」(←ちなみに私と同世代ぐらいの女性の税理士さんでした)

私:「えーと…、全体の確認よりも前に…、さっそく…、個別のほうから…、教えていただく…、感じ…、ですかね…?」

税:「ここに、こんな◯◯の金額を書くのなんて、全然ダメ! 間違ってる! どうしてこんなふうにしたの!?」

私:「(去年解決させたつもりの箇所だから、今回教えて欲しかったポイントじゃないんだけどな、と思いつつ)実は昨年も悩みまして、いろいろ相談…」

税:「昨年もこうしたの!? 信じられないわ! どうして!?

私:「まずfreeeさんのサポートデスクに問い合わせて、『そういう申告内容なら、こういうふうに入力して下さい』と教わったので、その通りにやっているんですけど、その上で…」

税:「まったく! 全然ダメ! 本来なら、もっと簡単に◯◯の欄を使って●●しちゃえば、もっとシンプルになるのよ! それがきっとfreeeでは出来ないから、こういう帳尻合わせみたいなことを教えてるのよ! だからこのテのソフトってダメなのよね!

私:「(悪口がまだ続きそうだったので、それを遮るかたちで)でですね、そのあと私も念のためにと思って、昨年、別の相談会の税理士さんにも確認してみたんですが…(と、ここで遮られる)」

税:「(かぶせ気味に)だったら、なぜこんな状態のままにしてあるの!? あなたさっき、昨年も同じ書き方にしたって言ってたわよね!? 訊いても直さないんだったら相談する意味なかったじゃない! どうして!?

私:「(さすがにカチンときながら)昨年の税理士さんは、今日ほどハッキリと『間違い』とはおっしゃいませんでしたので。『あまり一般的なやり方ではないです。私ならあっちを○○してこっちは●●する書き方にするかもしれません。でも最終的な額はどっちでやっても同じなんで、これでもいいと思いますよ』と教えていただいたので、このままにしたのです」

税:「だとしても、どうせならその税理士に言われたやり方で、去年のうちに直しておけばよかったじゃない! どうしてやらなかったの!?

私:「(湧き上がる感情を押し殺しながら)いや、それがfreeeの機能としては対応していないからこそ、サポートデスクさんはこういう入力方法を教えてくれたんでしょうし、無料相談の場とはいえ、税理士さんから『これでも間違いじゃない』と言われたら、freeeで対応できない方法をあえて選択することなんて、考えられなかったわけです。去年が初めての青色申告だったのですから、なおさらそうなりますよね」

税:「(いささか投げやり気味に)だったら、今年もこのまま税務署に提出すればいいんじゃないの?

私:「(『全然ダメ!間違ってる』って言っておきながらこのまま出せって、テメーそれでも税理士か? という怒りをこらえつつ)でも、間違っているんだとしたら、やはり…」

税:「さっきも言ったけど、最終的な数字のつじつまは合ってるし、税額も変わらないから、これでもいいんじゃないの? って言ってるの!

私:「(だったら「ダメ!間違い!」と断罪気味に叱りつけてくんじゃねーよ、と憤りつつも、なぜか次第に楽しくなってきて)先生は『私なら、こうは書かない』ということをおっしゃっているんですね?」

税:「そう! でも税務署はどうせ最終金額が書いてある欄しか見ないしね。それに、どっちでやっても金額が変わらないんだから、わざわざ電話代かけてまで『書き方を直せ』なんて言ってこないわよ。そもそもこの程度の申告額だし(←若干嘲笑ぎみに)」

私:「(「ここで儲けの少なさを持ち出すか?」と呆れながら)では、今年も基本、現状のままでいくということで…」

税:「だけど、こんなつじつまだけ合わせるような入力方法を教えてくるなんて! もっとスッキリやれるでしょ! それに対応できてないソフトだとしたら、もう全然ダメ!

私:「それらについて、私が叱られても…」

税:「(急に冷静になって)そうですね」

 

トータルで1時間ほどのやりとりでしたので、他にも彼女についていろんなことが分かってきました。

  • そもそも彼女はパソコンが苦手
  • 以前「某クラウド会計ソフト」を導入したことがあるが、使いにくわ高いわで早々に解約。(←彼女個人の感想です)
  • パソコンで会計・申告するなら、「弥生」シリーズの、それもクラウド版ではなく「インストール版」の一択。(←もちろん彼女個人の評価です)
  • クラウド会計ソフトとして「freee」は知っているが「マネーフォワード」は知らない。(←えっ?マジ?)
  • 私が本来知りたかった「某控除」に関する明細書の書き方については、知識がないに等しかった。(←とほほ…)
  • クラウド会計ソフトの登場によって、確定申告のことをロクに知りもしないで申告書を作ってくる(作れる)人間が増えている。(←彼女は明らかにネガティブに捉えているようでした)
  • 申告作業に慣れていないのであれば、自分でクラウド会計ソフトなどに手を出さず、領収書などの証憑類をそろえて税理士にお任せするのが一番いい。(←彼女の立場としては当然こうなります)
  • 税理士用のクラウド会計ソフト」の価格は、個人開業している税理士にとっては高すぎ。大手税理士事務所でもなければペイしない。(←あくまで彼女個人の感想です)

 

以上のような彼女の個人的意見はありながらも、事業の安定にはまだ当分時間がかかりそうな中で、税理士さんを頼むだけの余裕もないフリーランスの個人事業主にとっては、クラウド会計ソフトの存在は大変貴重なわけです。

というか、私の場合、クラウド会計ソフトがなければ「開業しよう」という気持ちにすらならなかったと思います。

そういう、ある意味で切羽詰まった私の気持ちをこの税理士さんにストレートにぶつけても、おそらく生産的なコミュニケーションにはならなかったでしょう。

よって「もっと売上や儲けを増やして、税理士さんに申告作業を代行していただけるよう、頑張りますね」と言ってお別れするのがやっとでした。

(別れ間際に「freeeに強い税理士さんもネットで探せば見つかりますよ」と言ってもらえたのが一番の驚きではありますが)

 

いやぁ、疲れた…。