ホントのワンストップな“電子申告”はむずかしい。【2度目の青色申告に際して思うこと】

クラウド会計アプリの『会計freee』を使って2019年分の青色申告の準備に着手する(着手しなければならない)季節が今年もやってきました。

昨年(2018年分)は「電子申告した際に、第三者作成書類の添付をどこまで省略できるのか」で悪戦苦闘したのですが、今回も昨年とは異なる新たな課題が発生しています。

税務に関わる内容なので詳細は省略しますが、経緯をまとめてみます。

 

今回初めて「某控除」が受けられそうなことが判明。(節税のチャンス)

ところがfreeeさんの申告書作成メニュー(対話形式)を見ても、その控除情報を入力するフローが見当たらない。

ヘルプデスクに問い合わせると「その控除情報は対話形式では入力できないが、作成中の申告書を画面表示させれば、各項目を対話形式によらず、申告書を「直接編集」できるモードが用意してあるので、そこから適切な欄に控除額を直接入力してほしい」とのご回答。

いったん納得したものの、その後、この控除のためには別途「明細書」も作成する必要があることが判明。(←我ながら気づくのが遅い…)
freeeでは通常、対話形式で情報を入力すれば各種決算書や明細書も自動作成されるが、この控除は対話形式で入力できないため、「じゃぁ、この明細書ってどうやって作るのさ?」という新たな疑問が発生。

追加でヘルプデスクさんに尋ねたところ、「その控除のための明細書作成は非対応なんです、ごめんなさい。別途ご自分で作成して下さい」との残念なお返事。

だったら、本家本元である国税庁の「確定申告所作成コーナー」サイトならさすがに対応してるんじゃねーの? と考え、チャレンジ。

すると案の定、「この控除」に必要な明細書も作れることが判明。さすが御本家。
で、参照元の伝票類から数字を拾ってせっせと入力。
ついでに、freeeで対話形式入力した全データを「作成コーナー」に入力して、いざとなったらこちらの本家側で電子申告しちゃうことも目論む。

しかし、全データ入力完了後に申告書の1枚目を表示させても、該当控除欄に金額が反映されず
頭を抱えつつも、とりあえずデータ入力によって出来上がった申告書や明細書など一式をPDFでダウンロードしてみる。

すると、PDFの中に欲しかった明細書がしっかり含まれていることに気づく。
(しかし、その計算結果が申告書の1枚目に反映されていないのは前述の通り)

「バグか? それとも入力ミスか?」と悩みながら更にいろいろ探っているうち、「ご利用ガイド」内の「ご利用になれない方」のページにたどり着く。(多岐にわたる“利用不可”の条件が羅列されていて、膨大な行数になってます…)

で、「この作成コーナーが使えない人の条件」の1つに、自分が見事合致していることが判明。

とまぁ、こんな状況なのです。

 

つまり、懸案の控除を申告する(節税する)となると、

freeeでは申告書は作れるが、その控除用の明細書が作れない

国税庁の作成コーナーサイトでは明細書は作れるが、その数字が申告書に反映されない(=実質、申告書が作れないに等しい)」

という具合で、どっちとも中途半端なわけです。うーむ。

 

そうなると残された道は…、

「この控除をあきらめ、申告から除外してfreeeで電子申告する」

もしくは、

「あくまでこの控除を優先し、『国税庁作成コーナーで作った明細書』と『freeeで作ったその他すべての申告書・明細書一式』をプリントアウトして、両者を合わせて税務署さんに持参 or 郵送する」

このいずれかになるんだと思われます。

freeeさんのヘルプページによれば、「freeeで電子申告を行った上で、freeeが未対応の添付書類を送付票と共に提出する」という手段もあるようなのですが、その書類については結局「税務署へ持参 or 郵送」になるわけで、これでは何のための電子申告なのかと、やるせない気持ちになっております。(電子申告に向けてわざわざICカードリーダを購入したものの、昨年来、結局有効活用できていないような気が…)

 

ということで、最後に皮肉を。

先ほどの国税庁・確定申告書等作成コーナーのご利用ガイド「ご利用になれない方」ページや、「税理士や会計事務所向けの製品である『申告freee』なら、いろんな帳票に対応できていることを示すfreeeさんのこちらのサポートページ」を見るにつけ、「あらゆる内容の電子申告が、便利かつ簡単にできてしまうと税理士をはじめとする税務業界に大打撃を与えてしまうから、国税庁も会計アプリベンダーもこうやってわざと不完全な機能を放置しているんじゃねーの? 癒着じゃねーの?」という疑念を抱いてしまいます。

これが、私の単なる被害妄想だといいのですが…。
(でも、あながち的外れとも言い切れないんじゃないかと思ってます)