2019年分の青色申告を、先週ようやく終えました。
今回も…、
「『freee』でも『国税庁 確定申告書等作成コーナー』でも、どちらを使っても完結できなさそう」
とか、
「自分としてはとっくに解決・納得済みの(模範的な計上ではないが決して間違いではない)申告内容を、今頃になって税理士にネチネチ言われる」
など、いろいろありましたが、ようやく昨年の決算・申告が一段落し、新しい2020年に向けて気分一心と行きたいところではあります。
ではこれまでの疑問がスッキリ解決したのかと訊かれれば、正直「ノー」と言わざるを得ません。
一番引っかかっているのは、前回(昨年)同様「電子申告したとき『第三者作成書類のうち添付を省略していいのはどれで、添付省略できないのはどれか』がいまだにはっきりしない」という点です。
たとえば、国税庁の確定申告書等作成コーナーで、1から申告書や決算書のデータを入力し、そのままe-taxで送信(電子申告)するとします。
この場合、サポートセンターさん曰く「申告完了(受付完了)」を確認できる画面から『(添付書類の)送付書』を開くと、「電子申告済みの書類や、別途送付しなければいけない書類の横に自動でチェックが付く」ので、「やったこと・やるべきこと」が分かるようになっているんだそうです。(←見れたことはありませんが、ホントなんでしょうか…?)
ところが、民間ソフトを使って申告書や決算書のデータを作り、それを電子申告しても、「送付書を表示させるとすべての書類のチェック欄がブランク」になっていて、一見すると「別途送付すべき書類は何もない」ように見えてしまうのです。
freeeさんの場合、実は電子申告にも2種類ありまして「freeeから直接e-taxに申告データを送信する」パターンと、「freeeから申告データをいったんダウンロードし、国税庁e-taxソフト(スタンドアローン版やオンライン版)でそれを読み込んで送信する」パターンを選ぶことができます。
で、両方試してみましたが、そもそもの申告・決算データを民間ソフト(freee)で作ったからでしょうか、「送付書」に何らかのチェックが付くことは、両者ともありませんでした。
その後はというと…、
「e-taxのサポートセンターに電話相談 → 『送付書の書き方、すなわち申告内容に類する質問なのでこちらでは分からない。税務署で聞いてくれ』との回答」
「税務署に電話相談 → 『e-taxの操作に類する質問はこちらでは分からない』と逃げ腰」
という状態になったわけです。(ある程度、予想されることではありましたが)
私もこれ以上四苦八苦するのは嫌だったので、税務署の電話相談で対応してくれた方(税理士さんだそうです)に「送付書にチェックが自動で付く付かないは、この際おいておく。◯◯控除のための明細書を添付する必要がある前提でいいので、この送付書の書き方とかチェックの付け方を教えてほしい」とお願いし、結局「要るのかどうかはハッキリしないが、該当しそうな添付書類を税務署へ郵送」することで決着させた次第です。
そんなわけで、2018年分は「電子申告 & 念のため税務署に出向いて確認」、2019年分は「電子申告 & 念のため添付書類を郵送」というふうに、“ワンストップな電子申告”は2年連続で実現できませんでした。
この状態は、「添付書類の省略範囲がさらに拡大される」「民間ソフトで作った申告データの内容が、送信後に表示される『送付書』に正しく反映されるようになる」「国税庁の申告書等作成コーナーの『ご利用になれない方』で列記されている条件が減り、民間ソフトで申告データを作らなくてもいいようになる」のいずれかが実現しない限り、続くことになりそうです。
最悪、今回ネックとなった「某控除」の申告をしないという手もあるんでしょうが、控除を見送るぐらいだったら郵送手間を受け入れますよね、普通。(そもそも、そんなにイレギュラーな控除申請じゃないと思うんですけどねぇ…)
ということでe-taxや電子申告は、国税庁サイドが喧伝するほど簡単じゃないし、民間が提供する会計・申告ソフトサービスも決して万能じゃないことを痛感した2回目の青色申告でした。
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