こんな「宮沢賢治をたどる旅」でした。【もりおか啄木・賢治青春館編(1)】

こんな「宮沢賢治をたどる旅」でした。【もりおか啄木・賢治青春館編(1)】 Architecture/建築
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宮沢賢治ツアー報告の5回目です。

今回は、岩手県盛岡市にある「もりおか 啄木・賢治青春館」です。

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場所はこちら。

 

この施設に先立ち、私は同県・花巻市の宮沢賢治記念館」を訪問したのですが、その訪問記の中で私は以下のような所感を述べさせていただきました。

こちらの記念館では全館にわたって「地元が生んだ偉大な芸術家 兼 文学者 兼 科学者 兼 教育者としての宮沢賢治」像がフィーチャーされており、今頃になって私が賢治に注目し、わざわざ彼の故郷を訪ねるきっかけとなった「宮沢賢治と保阪嘉内の強い絆と別離」に関しては、ほぼほぼスルーされていました。

「これほどまでに稀有でワンアンドオンリーな作品を生み出した偉人の人格形成に影響を与えた(はずの)2人の関係」とかについて、もう少し言及してあってももいいんじゃね?」 というのが偽らざる感想です。

これだと、私が従来から抱いてきた「ひたすら無私の精神で農業や文芸活動を通して『全体の幸い』だけを追求した、とにかく立派な宮沢賢治」のステレオタイプなイメージが更新されないんですよねぇ…。

要するに、「保阪嘉内と過ごした『賢治先生のみずみずしい青春時代』に関する展示が少なく、“人間・宮沢賢治”の足取りを知りたかった私には物足りなかった」ということです。

で、「宮沢賢治 青春時代」でググってみたら、そのままドンピシャの館名を掲げた「もりおか啄木・賢治青春館」を見つけたというわけです。

 

ではさっそく、青春館のご報告です。

 

これが青春館の外観です。シブい。

 

ここは明治43年(1910年)に竣工した旧第九十国立銀行本店本館(国の重要文化財)を再利用する形で、2002年にオープンした施設です。

 

 

正面玄関。建設当時、バリアフリーの概念はまだなかったようです。100年以上も前の建物ですから致し方なし。

 

その分、右脇にエレベーターやスロープ付きの入口もしっかり整備されてます。すばらしい。

 

レンガ積みでできた塀。地震発生時には離れましょう。

 

入館無料。太っ腹です。

 

建物の外壁。何度か増改築された形跡を見ることもできます。これまたすばらしい。

 

青春館のロゴ。盛岡の頭文字「M」と、地元が生んだ「2人」の偉大な文芸作家にちなんだデザインかと思われます。

 

外壁その2。1階と2階の境目のレンガが見えます。

 

増改築の記録。おそらく青春館として改装する際に調査したんでしょうね。

 

館内は「ほぼ撮影OK。ただし『ガラスケース内の展示品』と『2階の企画展』はNG」とのことでしたので、その範囲内で写真を撮らせていただきました。

 

ということで、館内についてはまた次回にでも。

 

 

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