はじめに
いよいよ10連休が目前に迫ってきました。
楽しい旅行に出かける方も多いことでしょう。
そこで、旅行に関する情報の整理について、私なりのやり方をご紹介してみます。
いきなり結論
「Evernote」でも「OneNote」でも、OS標準搭載のメモアプリでも構いませんので、いわゆる「ノートアプリ」「メモアプリ」と呼ばれるツールに集約することをおすすめします。
私は今のところEvernoteを愛用していますので、後ほどその特徴とともに使い勝手などをお伝えしていきましょう。
「ノートアプリ以前」の旅程管理法
現在の旅行形態は“個人型”が主流のようですし、その際、ネットを使って各種予約をする機会も多くなってきています。
それまでなら、「旅行代理店から旅程表をもらって終わり」とか「たとえ個人旅行であっても、自分で紙のメモ帳に書き留めて持ち歩く」で間に合っていたかもしれませんが、ネットの普及のおかげで「搭乗時に必要なEチケット」「乗車時に必要な予約確認メール」「ホテルの予約番号」「行きたいお店の連絡先・URL」など、管理すべき情報がどんどん増えてきてしまいました。
ついでですから、私が以前、それらをどう集約・管理していたかを振り返ってみます。
方法1:紙に出力
一番確実といえば確実ですが、うっかりプリントし忘れることもありますし、何よりかさばります。
ぜひプリントしておくべきもの(飛行機のEチケットとか、ホテルのバウチャーとか)以外は、電子データのままで持ち歩った方がいいと思います。
方法2:メールアプリに入れておく
代理店からもらった予約確認メールはもちろん、自分で調べたショップ情報などもあえてメールにして自分に送信し、「受信フォルダ内に旅行の全情報が集約されている」状態にするというものです。
これはこれで「あり」でしたが、
- 最終確定メール以外の「やりとり過程メール」が紛れ込みがち。
- 受信日時でメールが並んでしまうと、実際の旅程の時系列順と異なってしまい見づらい。
- 旅行と関係ないメールも受信するので、フォルダ分けを工夫しないと重要な情報がこれまたどこかにまぎれ込みがち。
などの使いにくさがありました。
方法3:表計算シート(Excelなど)に打ち込んでいく
キレイな表組みにすることもできますし、金額の計算がともなうのであれば便利かも知れません。
しかし、行程の途中に新規イベントを追加したいときに、いちいち「行を挿入」という(旅程管理にしては大げさな)作業がついて回りますし、そもそも「一つのセル内にテキストを数十文字打ち込む。それが何十行もある」という管理法は、私はあまり好きになれませんでした。
それに、スマホで表組みのシートを閲覧するのって一覧性に欠けることが多く、行も列もたくさんある表だと結構しんどいと思います。
それが旅先だとしたら、なおさらです。
方法4:予定表アプリに入力していく
飛行機にせよホテルにせよ、レストランにせよエステにせよ、何かを事前に予約するのであれば「それを実行する日時の情報」が必ず付随するはずです。
よって、
- スマホの予定表アプリに、決まったイベントをどんどん入力する。
- 入力するイベントには『備考メモ、関連URL、ファイル添付』などをぶら下げられるので、予約の詳細情報も記録しておける。
- そもそもが予定表アプリだから、確実に旅程順に並んでくれる。
という利点があります。
ただし、予定表アプリを開いても、「表面にはイベント名しか表示されず、詳細内容はイベント名をタップして開かないと分からない」ことが多く、視認性の面では厳しいものがありました。
また、「旅行中のどこかでやりたいんだけど、日時は未定」なイベントについては、置き場が作れないのもネックです。
(番外編)ブラウザにブックマークしておく
レストランでもホテルでもゴーゴーバーでも、それら施設の公式サイトだけでなく、レビューサイトからも有益な情報が得られたりします。
以前は、次の旅行に備えて、気になった情報が載っているURLを片っ端からブックマークに保存していました。
しかし、当然ながら「私に必要な全情報」がweb化されているわけではありませんし、情報がどんどん更新されていく中で、私がキープしておきたかった情報が、そのURLから消えていくことだってあり得ます。
もちろんそのページ自体がなくなることだって考えられますから、この管理法は早々に断念した記憶があります。
今現在は「ノートアプリ」に落ち着いた
というような遍歴を経て、今現在は「旅程管理はノートアプリに一元化しちゃおう」というスタイルに落ち着いています。
以下、使い方のポイントを整理してみます。
(私が使っているEvernoteの機能を前提にしていますが、他のノートアプリ・メモアプリでもほぼ同様のことは可能だと思います。そんな難しい使い方をしていないですから)
特徴1:どこでも見られる・編集できる
クラウドサービスなので、「ベースは家で書きためて、旅行中はスマホで閲覧」ということができます。
そしてもちろん、「スマホで更新した内容は、家のパソコン上にも反映」されます。
いいですよね。
特徴2:入力が簡単
基本、テキストエディタのような見た目なので、テキストのベタ打ちができれば誰でも使いこなせます。
よって、情報の追加・挿入・削除・修正も、普通にメールを書くようなノリでパコパコ打ち込んでいくだけです。(最近は音声入力にも対応してます)
なかなかです。
ちなみに私は、
- 「1日目のノート/2日目のノート」とか「乗り物用/飲食店用」などと概念別でノートを分けたりせず、「一旅行、一ノート」主義。(←一元管理)
- 必要情報を、ひたすら「時系列順」にダーッと打ち込んでいく。(←時間軸が意識できる)
- 日時が確定していない「イベント候補」は、ノートの冒頭行にとりあえずまとめておき、予約が完了したら時系列に沿って行を移動。(←冒頭行に置くことで「どこかでやりたいこと」の存在が目にとまりやすくなる)
- 「行数が増えて、スマホのスクロールが大変」な場合は、「終わったイベントをどんどん削除」し、行を減らしていく。(←必要に応じて「削除しないノート」を複製・保管しておくこともあり)
という感じで運用しています。
特徴3:ノートには、ほぼ何でも貼れる
テキスト、リンク付きのURLなどのコピペはもちろん、
- 画像の添付
- PDFの添付
- 動画や音声の添付
- 表計算シートや文書ファイルの添付
- 紙をその場で写真に撮って(スキャンして)添付
- 今届いたメールへのリンクを添付
- 別のノートへのリンクを添付
といった感じで、電子データであれば、ほぼ何でも1つのノート内にコピペして並べていくことができるのです。
たまりません。
特徴4:ノートに添付しておけば、自宅外でも印刷できる(ただし国内)
たとえば、Eチケットをノートにコピペしておけば、たとえ印刷を忘れてしまっても、「ノートから、Eチケットのメール(あるいはPDF)を選択 → ネットプリントアプリを経由してコンビニの複合機で紙に出力」という芸当も可能になります。
便利すぎます。
(海外でも、ホテルなどであれば「今からフロント宛にメールを送るから、添付されているバウチャーPDFを印刷してくれないか」ということぐらいならやれると思います。ただし相手側にメールが残るので、内容は要吟味です)
特徴5:あとで検索できる
そのノート内はもちろん、他のノートも含め、キーワードを用いた横断的な検索ができます。
これは、テキスト入力した部分が検索対象になるのはもちろん、例えば「紙でもらったパンフレットや領収書を撮影(スキャン)してノートに貼ると、OCR認識機能によって『画像内のテキスト検索』もしてくれる」という優れものなのであります。
私の汚い手書き文字を認識してくれることはまずありませんが、活字系の書類であればかなりの精度で文字認識・検索してくれます。
ここまでくると、旅程管理にとどまらず、「旅の思い出帳」としても十分機能してくれると思います。
すばらしい。
特徴6:オフライン環境でも閲覧できる
クラウド型のサービスではありますが、「これらのノートが収められたこのフォルダ(Evernoteでは“ノートブック”)は、ネットがつながらない場所でも閲覧できるようにする」という設定が可能です。
この設定をしたノートブックについては、ネットに繋がっている間に、スマホ上にノートをダウンロードしてしまうため、「携帯の電波が届かない山間地」「海外で現地のSIMカードを買う前」や「Wi-Fiのないど田舎の食堂」でも、旅程ノートをチェックすることができるというわけです。
気が利いてます。
まとめ
ということで、「長期旅行の時こそ、ノートアプリを活用しましょう」というお話でした。
どちら様も、良い旅を。
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