こんな「地デジの音声切り換え」でした。

突然で恐縮ですが、録画しておいた昨年大晦日の『第68回 NHK紅白歌合戦』を、改めて先ほど再生視聴してみました。

5ヶ月も前に放送された番組を、なぜ今頃?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。

その理由はただひとつ。

バナナマンのお二人が担当した「ウラトークチャンネル」の音声をまだ聞いていないことを突然思い出したからです。

紅白の「ウラトークチャンネル」とは、NHKホール内の客席の一角からタレントとアナウンサーがMCとなり、出演歌手などを適宜招き入れながら舞台裏の話を聞き出したり、パフォーマンス中の歌手について(歌唱中であっても)無言になることなく、なかば雑談的にトークを続けるというものです。

ちなみにウィキペディアによると2010年の第61回から始まった企画だそうです。

私自身、以前はさほど興味を持つこともなかったのですが、2017年で4回目のMC起用となったバナナマンのトークの面白さに惹かれてしまい、「主音声による通常再生視聴」を堪能したあとで、この「副音声を使ったウラトークチャンネル」を再生視聴することが、私の中で定例化しているのです。

バナナマンのウラトークは、家でテレビを見ている一般視聴者の雑談のようなやりとりになることもあれば、盛り上がっているステージと客席の臨場感を(自分たちも一体化しながら)的確に伝える「最良の『紅白食レポ』」状態になることもあって、正規音声だけでは分からない、一味違った角度から紅白を楽しむことができるようになっています。

その分、歌唱中であろうが曲と曲のつなぎであろうが、放送中はひたすらウラトークが続くので、総合司会(昨年で言えば内村光良さん)や両軍司会者(同じく有村架純さんと二宮和也さん)よりも、バナナマンの発話時間量は圧倒的に多いと思います。

(ラジオ中継の実況アナウンサーもしゃべり中心ですが、歌唱中は基本的に実況をかぶせませんから、しゃべる時間量としてはさほど多くないものと考えられます)

そんな「ユルいけど面白い(ユルいから面白い)バナナマンのウラトーク」を、昨年末の紅白だけ聴かないで済ますことなどできません。

そこで、遅ればせながら、手持ちのパナソニック製ハードディスクレコーダー上でほぼ半年ぶりに「2017年紅白」を選択し、「字幕・音声」ボタンを押して信号切り換え操作をしてみました。

ここで事前情報として、パナソニックのレコーダーにおける「音声切り換え」時の画面表示の典型例を2つご覧ください。

1つめは、「いわゆる二か国語放送」というヤツで、「日本語」と「外国語」を切り替えるパターンです。

下記はBS1の「海外放送局が制作したニュース番組」で音声切り換えを行なう画面を切り取ったものです。(一応、本題に関係ない部分にはモザイクを入れておきます)

この番組の場合、「二重音声」の部分はデフォルトで「日本語/外国語」が選択されていました。

テレビのスピーカーから実際に出てくる音は、この場合だと「左のスピーカーからは日本語に翻訳した音声。右側からは現地語のオリジナル音声」となります。

この状態でリモコンの「決定」ボタンを押すと、現在選ばれている「日本語/外国語」が選択可能状態となり、四角囲み枠の上下に小さな三角形が表示されます。

これが「リモコンの上下ボタンを押せば、他の音声が選択できる」ことを意味しています。

ためしに、リモコンの「下」ボタンを押すと、次の写真のような状態になります。

「日本語/外国語」から「外国語」へと切り換わりました。選択肢はこれ以外に「日本語」もありましたので、この番組の音声は3択式だったということです。

この状態だとスピーカーからは、当然ですが左右どちらからも「現地語によるオリジナル音声」のみが流れ、日本語の翻訳音声は聞こえなくなります。

典型例の2つめとして、ドラマの場合をご覧ください。

この番組でのデフォルト音声は「日本語」でした。

こちらも一応モザイク処理したのですが、オープニングタイトルがシンプルすぎて何のドラマなのかモロバレですね。。。

音声切り換え操作を行なうと、ただの「日本語」から「日本語(解説)」へと換わりました。

この番組に限らず、ドラマの場合は一般的に、通常の日本語音声の上に「優子、驚いて立ち上がり、信二の顔をじっと見つめる」というような場面解説ナレーションが乗っかります。

以上が副音声放送の典型的な使用例でして、前者の海外ニュースのように異なる言語が流れる場合には番組タイトルの後ろなどに「二」(←実際には四角で囲む)というマークがつき、後者ようなドラマだと「解」マークがつきます。

で、肝心の紅白ですが、番組タイトル上では「多」マークが付与されていました。

これはウィキペディアによると「音声多重放送のうち、二ヶ国語放送・各種ステレオ放送以外を行っているもの(会場の自然音のみなど)」を意味するマークだそうです。(つまり、音声多重の「多」ということです)

そもそも紅白はステレオ音声ではありますが、「外国語の音声はなし。加えて、番組の進行に連動するような通常タイプの解説ナレーションでもない」という意味で、バナナマンの「ウラトーク」は番組情報上、「多」とみなされているんだと思われます。

では、音声切り換えボタンを押してみます。

デフォルトは「日本語」です。当然、これでは副音声の「ウラトーク」は聞こえません。

ここでリモコンの上下ボタンを押すわけですが、どんな選択肢表記で「ウラトーク」に切り換えられるのか、この段階では分かりませんし、想像もできません。

無難にいけば、「日本語(解説)」あたりでしょうか。

「副音声(解説)」でも分かると思いますし、単に「副音声」だけでも支障はないんじゃないでしょうか。

ところが、実際に上下ボタンを押して出てきた選択肢は、これでした。

そのまんま「ウラトーク」です。

確かに、これが一番ふさわしいとは思いますが、音声切り換え表記が「日本語」と「ウラトーク」の2択とは、NHKさんは、ずいぶんと大胆なことを考えるものです。

なぜ私がこんなことに過敏に反応してしまったのかと言いますと、私はこの表記を見るまで、

「音声選択の表記は、放送業界内の基準・ルールとして確立されていて、『外国語』『副音声』『日本語(解説)』『日本語/外国語』などの数パターンの中からチョイスするしかない」

ものと思い込んでいたからです。

だからこそ、紅白の場合は「副音声」か「副音声(解説)」のどちらかだろうと予想もしたのですが、実際には、

特定局・特定番組の個別企画内容に応じて「音声切り換えの表記」を自由に作ってしまってよい。

ということのようです。

(「ウラトーク」って言葉を、紅白以外の番組で見聞きしたことなんてないですから、「標準規格名称」とは考えられません)

ちなみに私は「表記を業界統一基準にしろ。そしてそこから逸脱するな」というふうには考えていません。

むしろ逆です。

「自由な表記にしちゃっていい」のであれば、次回から、

「日本語」ではなく「ふつうの紅白」

「ウラトーク」ではなく「ウラトーク紅白」

このくらい視聴者に対して分かりやすく表示して欲しいのです。

さらに言えば、バナナマンさんのウラトークは、歴代MC(名前は伏せます)に比べても絶品ですので、次回もお二人を起用した上で、

「ふつうの紅白」

「バナナマンのウラトーク紅白」もしくは略して「バナトーク紅白」

この2択にするぐらいまで踏み込んでいただきたいと考えます。

まとめますと、

「次回の紅白もバナナマンのウラトークがあったら、ぜひオススメです」

という感じになります。

今回も細かいネタを長々と失礼しました。

【参考】

紅白のウラトークの詳細については、下記サイト(ゆうすけさんの『ムクッといこう』)内の記事が参考になります。