こんな「吉本興業社長の会見」でした。

昨日、「開始14時、終了19時半過ぎ」という超長丁場の記者会見が開かれました。

 

今回の一連の騒動ならびに記者会見によって、

など、現在の吉本興業の経営陣がダウンタウンと強い絆で繋がっていることが分かりました。

だからこそ松本人志さんが「松本、動きます」とツイートして会長・社長と直談判できたのだと思いますから、経営陣が特定芸人と気心が知れていること自体は、決して悪いことではないと思います。

 

ただ、こういう記者会見を見ていると、
「現場に配属される → その世界のベテラン・プロフェッショナルになる → 手がけた仕事が成功する → 出世して管理職・経営職へと昇進していく → 現場を離れ、企業の経営・統治に専念する」
という日本のサラリーマンのキャリア形成すごろくが、もはや(とっくに?)限界に来ているんじゃないかと思わざるを得ません。

岡本社長も藤原副社長も(大崎会長はテレビで見たことがないので割愛)、芸人のマネージメント役としていつまでも現場に関わっていたいタイプの人にしか見えず、「経営者」として矢面に立たされているのが、むしろ気の毒な感じがするほどでした。

松本人志さんは、土曜の深夜に岡本社長に直接会い、「自ら会見を」と進言したそうですが、岡本社長の会見に一体どんな効果を期待していたのかが、今となっては全く謎です。(それとも、この社長さんは、普段はもっとおしゃべり上手なのでしょうか?)

これではむしろ「企業ガバナンス意識のない人を社長に据えている同社のダメっぷり」が露呈したばかりか、「こんな連中と『戦友』として付き合っているんだとしたら、松本人志さんのセンス自体、どうなのさ、しかし?」みたいなハレーションすら発生するんじゃないかと心配になります。

そのくらい、今日の会見クオリティは低かったと思います。

 

現場のベテランやプロフェッショナルが、能力や実績次第で、その職のままでも地位や報酬の面で十分に厚遇される環境さえあれば、あの社長さんは社長さんにならずに済んだんじゃないかと思います。(本人が、現場のプロよりも社長になりたかったのであれば別ですが)

 

同様に、
ベテラン国際政治記者が、その新聞社の重役(場合によっては社長)になる」
とか、
キー局『オレたちひょうきん族』のADをやっていた人がいつの間にか系列ローカル局の社長になっていた」
という事実に気付くたび、「同じだけの報酬をもらえるならば、本人は現場の第一線で働くほうを選んだんじゃないだろうか」などと、つい妄想してしまいます。

というか、上記2例(若干脚色してますが)については、若かりし頃に記者・ADをしていたご本人が、エラくなった後で実際そういう主旨の発言をしているのを聞いたことがありますし…。w

 

ということで、「経営のプロは、現場叩き上げからじゃなく、その道のプロを外部から引っ張ってくるほうが、会社も人も幸せになれるのでは?」というお話でした。