ChatGPTで遊んでみた。

ChatGPTで遊んでみた。 Technology/科学技術
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紀貫之さんの土佐日記じゃないですけど、「世界中がすなるChatGPTといふものを、自分もしてみむとてするなり」ってな感じで、ちょっと遊んでみました。

遊んでみた結果は「単に事実関係を知るだけならWikipediaのほうがはるかに正確。というか、(現状の)ChatGPTの不正確さ、テキトーさが半端なくて面白い。これからどう化けるのか、興味津々」といったところです。

使い方は簡単。

まずは、開発元のOpenAI社さんのサイトへ移動。↓

上の「Try ChatGPT」リンクから「ログイン or サインアップ」のページに進み、初めてだったらアカウントを作ります。↓
(普通のメアドでも登録できますし、GoogleやMicrosoftのアカウントでログインすることもできるようです) 

で、サインアップやログインが完了するとこんなメインメニュー画面にたどり着くので、あとは画面下部に見えるテキスト入力欄からいろいろな質問やお願いを投げかけてみるだけです。↓

ChatGPTさんとのやりとり事例集。

まずは、自分のブログでも最近投稿した話題について聞いてみました。↓

私:「音楽家の坂本龍一さんの訃報について詳しく」

2022年4月16日、日本の音楽家・作曲家である坂本龍一氏が肺炎のために亡くなりました。享年70歳でした。

坂本龍一氏は1952年に東京都港区に生まれ、国立音楽大学を卒業後、1978年にはグループ「イエロー・マジック・オーケストラ」(YMO)を結成し、その音楽性で日本のみならず世界中で人気を博しました。また、映画音楽の分野でも活躍し、『戦場のメリークリスマス』、『ラストエンペラー』などの作品でアカデミー賞を含む多数の賞を受賞しました。

坂本氏は、音楽のみならず、映像や建築など、様々な分野で創作活動を行ってきました。また、東日本大震災の被災地支援活動など、社会貢献活動にも積極的に取り組んでいました。

坂本氏の死去に対しては、日本国内はもちろん、世界中から追悼の声が寄せられました。彼の音楽が多くの人々に愛され、影響を与えたことは間違いありません。

ChatGPTより

一見すると、これだけまともな感じの日本語文章をさらさらと生成するんですから、確かにすごいです。

ただ、太字部分の逝去日病名享年卒業校は明らかに誤っていますし、活躍ジャンルについての記述も、いささか疑問を持たざるを得ません。

 

続いて、坂本さんが参加していたバンドについてです。「Chat」というだけあって追加質問もできるので、それも含めてどうぞ。↓
(間違っているところは適宜太字・着色しときます。)
青文字は私の注釈コメントです)

私:「YMOについて詳しく教えて」

YMOとは、Yellow Magic Orchestraの略称で、日本の電子音楽グループです。彼らは、1970年代後半から1980年代にかけて活躍し、今でも多くのファンに支持されています。

YMOは、織田哲郎(←えっ? ここを間違う?)、坂本龍一、高橋幸宏の3人からなるグループで、彼らは日本の音楽に西洋のポピュラー音楽の影響を取り入れ、シンセサイザーやコンピューターを使った新しい音楽スタイルを生み出しました。

彼らの最初のアルバム「YELLOW MAGIC ORCHESTRA」は、1978年にリリースされ、その後、数々のヒット曲を生み出しました。代表曲には「コンピューター・ゲーム」「テクノポリス」「矩形波倶楽部(←40年以上ファンやってますが、聴いたことことないです)「Rydeen」「Behind the Mask」などがあります。

YMOは、日本だけでなく、アジア全体に新しい音楽スタイルを広め、欧米でも高い評価を得ました。彼らの音楽は、現代のエレクトロニック・ミュージックの発展に大きな影響を与えたと言われています。

 

私:「メンバーをもう一度教えて。」(←こんな調子でチャットっぽく追加質問できます)

はい、YMOのメンバーは以下の3人です。

  1. 坂本龍一(Ryuichi Sakamoto):キーボード、ピアノ、シンセサイザー、作曲、編曲、プログラミングなどを担当しました。
  2. 高橋幸宏(Yukihiro Takahashi):ドラム、ボーカル、シンセサイザー、作曲、編曲などを担当しました。
  3. 松武秀樹(Haruomi Hosono)(←英語表記だけ正解):ベース、シンセサイザー、ギター、ボーカル、作曲、編曲、プログラミングなどを担当しました。

彼らは、日本の音楽シーンにおいて、電子音楽を含むさまざまな音楽スタイルの開拓者として高い評価を得ています。

 

私:「メンバーをもう一度調べて正しく教えて」

申し訳ありません、先程私がお伝えしたYMOのメンバー情報には誤りがありました。正しくは以下の通りです。

  1. 坂本龍一(Ryuichi Sakamoto):キーボード、ピアノ、シンセサイザー、作曲、編曲、プログラミングなどを担当しました。
  2. 高橋幸宏(Yukihiro Takahashi):ドラム、ボーカル、シンセサイザー、作曲、編曲などを担当しました。
  3. 井上鑑(Kaname Inoue)(←おい、こら…。読みも違うし…):ベース、ギター、シンセサイザーなどを担当しました。

松武秀樹(Haruomi Hosono)は、YMOのメンバーではなく、プロデューサーとしてYMOを支援し、その音楽性を形作る上で重要な役割を果たしました。また、後にソロ活動を行っています。申し訳ありませんでした。(←松武さんと細野さんが混在している模様)

 

私:「細野晴臣さんはメンバーじゃないの?」(←しつこいw)

細野晴臣さんは、YMOのメンバーの一人です。彼はYMOのベーシスト、シンセサイザー奏者、作曲家、編曲家として、グループの音楽性を形成する上で非常に重要な役割を果たしました。彼の独特な音楽的感性や創造力は、YMOの音楽に大きな影響を与え、彼の個性的な楽曲もYMOのアルバムに収録されています。(←ちゃんと分かってるじゃん…)

 

私:「それを踏まえてYMOの正式メンバーをもう一度教えて」

YMOの正式メンバーは以下の3名です。

細野晴臣(Hosono Haruomi): ベース、シンセサイザー、ボーカル、作曲、編曲

坂本龍一(Sakamoto Ryuichi): シンセサイザー、ピアノ、ボーカル、作曲、編曲

高橋幸宏(Takahashi Yukihiro): ドラム、シンセサイザー、ボーカル、作曲、編曲

(↑AIの矯正完了。そしてローマ字表記がなぜか「姓 → 名」の順に)

ChatGPTより

 

こんな調子で、間違いぶりが微妙に面白いので、最近また再放送されている2013年のNHK朝ドラ「あまちゃん」について質問してみることに。↓

私:「『あまちゃん』のあらすじ」

「あまちゃん」は、2013年に放送された日本のテレビドラマで、北海道を舞台にした青春物語です。

主人公の天野アキ(演:能年玲奈)は、東京のアイドルグループで活躍していたが、ある日グループから解雇されてしまいます。その後、アキは母方の祖母が住む北海道の田舎町「下呂温泉」に引っ越し、そこで様々な人々と出会い、成長していく様子が描かれます。(←アイドル活動が先になっちゃってるし、おまけに北海道で下呂温泉ってw)

アキは、下呂温泉にある「阿波踊り保存会」のメンバーとして、阿波踊りの練習に励みます。また、アキが所属していたアイドルグループの元メンバーたちも、彼女に再び会いに北海道にやってきます。(←北三陸での海女さん要素、ゼロ…)

物語は、アキが自分のルーツや夢を見つけ、成長していく姿を描きながら、下呂温泉の人々や風景、そして阿波踊りの魅力を伝えていきます。また、ドラマ中には多くの歌やダンスが披露され、視聴者からの支持も高かった作品です。

 

私:「代表曲は?」( → どう間違うかが楽しみになっちゃってます 笑)

「あまちゃん」の代表曲としては、主題歌にもなった「夢の外へ」という曲が挙げられます。この曲は、能年玲奈が歌うキャラクターソングとしてもリリースされ、大ヒットとなりました。

また、阿波踊り保存会が踊る「恋のメガラ・ステップ」という曲も、ドラマ中で多く使用されました。この曲も、大ヒットとなり、阿波踊りの新たな定番曲として定着しました。他にも、「青い山脈」「千本桜」など、多くの曲がドラマ中で使用され、話題となりました。

ChatGPTより

いやぁ、デタラメにもほどがあります。w

 

で、トップ画面をよく見てみます。↓

ChatGPTで遊んでみた。

右列の「制限事項」をまとめた部分の3つめを拡大。↓

そう、今のところChatGPTの知識は「2021年以降の世界と出来事に限られている」らしいのです。

↑訂正(2023年4月21日)

上記の一文ですが、その後いろいろググってみたところ、「ChatGPTは、2021年以降のデータ(世界と出来事)に限られている」のではなく、正しくは「2021年以降のデータが限られている(=2021年以降のデータを学習していない)」という、真逆の意味だったようです。

とはいえ、その前提でもなお「坂本さんの今年の訃報を不正確ながらも答えたこと(存命の有名人の訃報を訊くと「死んでません」と教えてくれたりします)」「YMOのメンバーのミス」とか「あまちゃんのテキトーなあらすじ」など、やはり腑に落ちない挙動であることには変わりがないので、以下はそういう目線でお読みください。

「だとしても、坂本龍一さんの死去(←今年です)に関する情報だっていい加減すぎるじゃん」という気もしますが、一方で「そうかそうか。だから10年も前の朝ドラの知識を持ち合わせていなかったんだね。なのにもっともらしい答えを探し出そうと懸命に頑張ってくれたんだね。無理を言ってごめんねぇ」みたいな贖罪の意識が芽生えたりもするわけで。

ということで、今年の1月から3月にかけて放送された日テレ系のドラマ「ブラッシュアップライフ」について尋ねてみます。↓
(あまちゃん同様に大変面白かったドラマですし、なんと言っても2023年の放送なので、これなら大丈夫でしょう、きっと)

私:「ドラマ『ブラッシュアップライフ』の概要やあらすじは?」

ドラマ「ブラッシュアップライフ」は、2021年に日本で放送されたテレビドラマです。以下は概要やあらすじについての説明です。

【概要】

「ブラッシュアップライフ」は、建築設計事務所で働く若手建築家・宮前大介(演:田中圭)が、様々なクライアントの依頼に応えながら、人生や仕事に向き合いながら成長していく姿を描いたヒューマンドラマです。

【あらすじ】

宮前大介は、建築設計事務所で働く若手建築家として、クライアントからの様々な依頼に応えていました。ある日、彼は高校時代の同級生・三橋花奈(演:瀧本美織)から、自分の実家をリノベーションする依頼を受けます。宮前は、花奈が住む地域にある古いビルの改装計画も担当することになります。

宮前は、花奈と共に実家のリノベーションを進めながら、古いビルの改装計画も進めていきます。しかし、そこには彼らが知らなかった問題や障害が次々と立ちはだかります。さらに、宮前は恋人・白石結菜(演:二階堂ふみ)との関係にも悩みを抱えていました。

宮前は、仕事や人生に向き合いながら、成長していく様子が描かれます。また、彼を取り巻く人々の人間模様も描かれ、ドラマ全体には、人生を考えるヒントが詰まっています。

ChatGPTより

いやぁ、間違ってるとかそういうレベルをはるかに超えて、良くもまぁこれだけテキトーなアウトプットを返してくるものです。

「息を吐くように嘘をつく」とは、こういうことを言うのでしょう。

 

テレビの特集番組などによると「事実関係を知りたいならニュースサイトやWikipediaを見ればいいのだから、ChatGPTには、もっと『アイディア出ししてもらう』ような質問とか依頼がいいよ」ということなので、トーンを変えてやってみました。↓

私:「矢野顕子のニューアルバム『君に会いたいんだ、とても』のキャッチコピーを10個考えて」

  1. 心に響く、矢野顕子の新たなる出逢い。
  2. 知ってるようで知らなかった、新しい矢野顕子。
  3. 会いたかったあの人に届けたい、矢野顕子の歌声。
  4. 心が満たされる、矢野顕子の新しい旅路。
  5. 音楽の新しい世界を、矢野顕子が拓く。
  6. 静かなる感動、矢野顕子の新しい音楽。
  7. 懐かしくも新しい、矢野顕子の歌声に心奪われて。
  8. 君に届けたい、矢野顕子の純粋な想い。
  9. 聴く人を包み込む、矢野顕子の新しい音色。
  10. 変わらぬ魅力、矢野顕子の新たなる表現力。

(↑いやぁ、面白くないというか、人名を差し替えればどんなシンガーにでも使えちゃうものばかりというか…)

ChatGPTより

 

最後にもういっちょ。↓

私:「確定申告の不正を防ぐためのキャッチコピーを10個考えて」

  1. 「適切な確定申告で、社会に貢献しましょう!」
  2. 「不正な確定申告は犯罪行為です。正しい申告を心がけましょう」
  3. 「不正な確定申告は、あなた自身や周りの人々に迷惑をかけます。やめましょう。」
  4. 「税金は社会を支える大切な資源です。みんなで適切に負担しましょう」
  5. 「不正な確定申告は、自分の信用を失うことにつながります。正しい行動をとりましょう」
  6. 「税金をきちんと納めることは、国民としての義務です。守りましょう」
  7. 「不正な確定申告は、倫理的にも問題があります。誠実に生きましょう」
  8. 「税金を支払うことは、社会に貢献することの一つです。責任を持ちましょう」
  9. 「不正な確定申告は、社会的信用を失うことになります。真摯に向き合いましょう」
  10. 「自分自身のためにも、そして社会のためにも、正しい確定申告を心がけましょう」

(↑びっくりするほど当たり前。呆れるほどつまらない。。w)

ChatGPTより

 

ということで、今のところ無料版のChatGPTをどう使えば自分の仕事や余暇に活用できるのかがさっぱり分かりません。

さっそく農林水産省が「補助金申請用など数千ページのマニュアル改訂・修正業務に活用する」そうですが、「有料だから精度がすばらしい」などの特別版を使ったりするのでしょうか。

いずれにせよ、補助金の額とか申請先とか締切日とか、致命的な記述ミスが起きないことを祈ります。
(というか、ChatGPTが改訂・修正したマニュアルを、誰かが数千ページの元マニュアルと突き合わせてチェックするんでしょうけど、これって本当に職員の負担軽減になるんでしょうね…?)

ということで、今後もいろんな意味で要注目です。

レッツ、ChatGPT! (←バカっぽい…)


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