こんな「次世代OSプレビュー」でした。

こんな「次世代OSプレビュー」でした。 by konmaru
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今年の秋、iPhone・iPad、Apple Watch、Macそれぞれの次世代OSが登場するそうで、Apple社では数日前から「どんな新しい機能が追加されるのか」をまとめた日本語版のプレビューページを公開しています。

iPhone・iPad用のiOS 12は、こちら。

Apple Watch用のwatchOS 5は、こちら。

そして、Mac用のmacOS Mojaveは、こちらです。

便利そうな新機能もあれば、「使いこなせるかなぁ?」と思ってしまう新しいツールまで、いろいろ含まれていますが、ここでは私が気になった2つの新機能についてだけ取り上げてみます。

その1: iPhone・iPadに「利用時間の確認・制限機能」が加わります。

これは「スクリーンタイム」と呼ばれる機能で、一言でいうと「(主に)親が(主に)子供のiPhoneやiPadの使い過ぎを防ぐ」ためのものです。

デバイスを手に取った回数をはじめ、webや指定アプリの利用時間を監視できるだけでなく、それぞれの「利用可能時間量」や「利用を制限する時間帯」などを設定できるようになるそうです。

日本だけでなく、世界的にも「スマホ依存」による弊害が指摘されていますので、この新機能は(主に)親からは好意的に受け止められるものと思われます。

とはいえ、本来はデバイスをたくさん使ってほしい(使わせたい)はずのメーカー自らが「これ以上使わせないようにする機能」を追加するというのは、ちょっと驚きました。

今の子供達は「テレビ離れ」を起こしているらしいのでダイレクトには比較できませんが、これは言わば「テレビが大好きだった私のような人間が子供の時分に『◯時間以上テレビを見られないようにされてしまう』とか『特定のチャンネル(たとえばNHKだけとか)しか映らないようにされてしまう』機能が装備される」のに等しい事態なわけで、テレビ大好きっ子(現代のスマホ大好きっ子)にとっては、実に由々しき問題だと思います。

さらに言えば、当時そんなテレビ受像機を売り出されては、「テレビ番組をたくさん見てほしい放送局サイド」にとっても死活問題だったことでしょう。

幸か不幸か、テレビ産業においてはこのような「受像機メーカーによる利用制限機能」が付加されたことは、私が知っている限り、ありませんでしたし、そこはすべて「(主に)親の監督責任」という名の自己責任論で切り抜けてきたということなんだと思います。

ひるがえって、この「スマホの利用制限機能の追加」を考えると、メーカーとしてはもはや「親の管理や子供本人の自己責任」に委ね続けることに見切りをつけ、「各国政府や教育・医学関係の専門家集団などからの外圧、はたまた不買運動などが勃発する前に自主規制しよう」ということだろうと推察します。

ただ、アプリコンテンツ、さらにはそれらに付随する広告を提供する側にしてみれば「Appleさん、何してくれちゃうわけ?」という憤りもあるかもしれませんよね。。。

世界じゅうにつながる「窓」がテレビしかなかった頃に子供だった私としては、「あぁ、その頃にこんな規制がなくてよかった」と今更ながら胸をなでおろしておりますし、同時に今の子供達がちょっと気の毒だったりもしますが、まぁ長い目で見れば、悪い話ではないのかもしれません。

その2: Macの各国語対応が強化されます。

上記の「スクリーンタイム」機能は、今月上旬に開かれたApple社の開発者会議のキーノート講演でも取り上げられていたようですが、2つめの「Macにおける各国語対応強化」は、今回公開された「日本語版プレビューページ」を読んで初めて知りました。

これは、どうも目玉機能というわけではないらしく、プレビューページ公開を紹介する以下のようなIT関連ニュースサイトでも、まったく触れられていません。

で、これがどんな機能なのかをプレビューページから引用してみます。

Macが一段と流暢になります

macOS Mojaveでは、英語(英国)、英語(オーストラリア)、フランス語(カナダ)、繁体字中国語(香港)の言語オプション、強化された中国のマップ、日本語の発音による英単語の入力が加わります。

だそうです。

この中で私が断然気になったのは、「日本語の発音による英単語の入力」です。

これは、もしかすると「誰もがピコ太郎さんになれる」ような機能なのかもしれません。

ただ、プレビューページにはこれ以上の情報がないので、「入力できるのは単語だけで、英文はムリなのか?」とか「日本語の発音といっても『あっぷる』もあれば、ピコ太郎ばりの『あぽー』もあるけど、どっちでも『apple』と変換入力されるようになるのか?」など、興味は尽きません。

そこで、現状の最新版macOSだとどのように変換入力されるのか、ちょっと試してみました。


まずは、「I have a pen」からやってみます。

Macに向かって、思い切り日本語風に「あい はぶ あ ぺん」と叫んだところ、何度試しても

I have been

と変換されてしまいました。

失敗です。

続いて、ピコ太郎っぽく「あいはばぺん」と話しかけてみましたが、こちらも先ほど同様、

I have been

I have a been

などに変換されました。


めげずに「I have an Apple」をやってみます。

まず「あい はぶ あん あっぷる」と明瞭な日本語で話したところ、

I didn’t

I have

I have I’m

I have updated

I have a

など、複数パターンの変換が確認できました。

いずれも正しくありませんけど。

続いてピコ太郎テイストで「あいはばなっぽー」と6回やったところ、

I have an apple

I have an apple

I have an apple

I have a for

I have an apple

I have an apple

と、5勝1敗の好成績に。

ピコ太郎なまりの英語、意外にイケます!


では、「I have a Pineapple」ではどうでしょうか。

純日本風の「あい はぶ あ ぱいなっぷる」の変換結果は、

I have know

I have pain

I have a mine

などとなりました。

意味不明です。

で、ピコ太郎バージョンで「あい はば ぱいなっぽー」とやったところ、

I have a pineapple

I have a pineapple

I have a pineapple

と、なんと3戦全勝でした。

ピコ太郎さんの『PPAP』が世界中でヒットしたのも、うなづけます。


日本語の発音で「英文を変換入力」するのは、やはり現状ではハードルが高いようなので、今度は文法を伴わない単語の変換入力にチャレンジしてみました。

まず、「Apple Pen」を目指し、正調日本語で「あっぷる ぺん」と発音すると、なぜか何も表示されないことが多く、表示されたかと思えば、

Up

だけという不思議な結果に。

続いてピコ太郎バージョンで「あっぽーぺん」とやってみると、

Apple

Apple

Apple

Apple and

という、これまた謎の結果がでました。

私の場合、どうも、「ぺん」が全く変換されない(もしくは音声認識されない?)感じがします。


では、「Pineapple Pen」を目指した「ぱいなっぷる ぺん」だと、どうなるか。

Dina

Dina

Buying up would’ve been

I know

I know

I know

やはり、正調日本語風の発音では、現状正しい変換はできないようです。

ところが、ピコ太郎さんになりきって「ぱいなっぽーぺん」とやると、

Pineapple

Pineapple

Pineapple

Pineapple

Pineapple

あいかわらず「ぺん」がどこかにいってしまいますが、「Pineapple」は完璧に変換されました。


さらにハードルを上げ、「Pen Pineapple Apple Pen」を狙って「ぺん ぱいなっぷる あっぷる ぺん」で挑戦です。

すると、

I know

I know

Enter that

And pain

Then I know

And I

I’m fine with a good

Been buying

In pain

想像はしていましたが、もう、見るも無残な結果に。

しかし、これもピコ太郎調の「ペン パイナッポー アッポー ペン」と話しかけると、

And pineapple

And pineapple

And pineapple bowl

And Pineapple Apple

And pine apple

And pineapple Apple

と、現在のmacOSのバージョンでも、あと一歩のところまで来ているようです。


以上、まとめますと、

今のところ、正調日本語風の「あっぷる」「ぱいなっぷる」には、ほぼ無反応

ただし、ピコ太郎さんのように「あっぽー」「ぱいなっぽー」だと成功率は格段に向上する。

ピコ太郎さんの「PPAP」は、やはり大偉業だった。

なのに、「ぺん」という簡単な言葉については変換どころか、音声認識すらおぼづかない状況。

という感じです。

秋の次世代macOS公開までに「これが『ぺん』だよ。これを『Pen』と変換するんだよ」と、OSにもっと教え込んだほうがいいのかもしれません。

かくなる上は、「This is a pen」で一世を風靡した荒井注さんの出番なのですが、既に鬼籍に入られていらっしゃるのが悔やまれます。

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