Mac内の「ミュージック(旧iTunes)」楽曲ファイルのダブりを解消した。

Mac内の「ミュージック(旧iTunes)」楽曲ファイルのダブりを解消した。 by konmaru
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とある出来事(←詳細は割愛します)をきっかけに、「Macに保存してある音楽ファイルの数が“ほぼ2倍”になっている」ことに気づきました。

MacやiPhoneのミュージックアプリ(旧iTunesを長年使ってきているにも関わらずこの事態に気づけなかった理由は実に単純でありまして、「ミュージックアプリ上で曲がダブル表示されたりしなかった」からです。
もし曲目リスト上ですべての曲がダブって表示されていれば、さすがにすぐ気づけたかと思いますが、実際は「MacのFinder(Windowsでいうところのエクスプローラー)でフォルダ内を確認して初めて発覚した」という次第です。

ダブりの原因はおそらく、かつて利用していた「iTunes Match」の同期処理が途中で止まってしまい、途中で何度か強制終了したり再起動させたりしたせいではないかと思っています。
とはいえ、すでにiTunes Matchを利用していないのに原因究明をしてみても、有意義とは思われなかったため、とり急ぎファイル整理を優先させることにしました。

どなたかのご参考になればと思い、以下、画面付きでご報告してみます。

 

 

まずは楽曲ファイルが格納されている部分をMacのFinderで開いた場面からいきます。

左側の列に「アーティスト別のフォルダ」があり、その中(真ん中の列)に「アルバム単位のフォルダ」が存在し、さらにその中(右側の列)に「楽曲単位のファイル」が格納されています。
で、楽曲ファイルをよく見ると「同じトラックNo.がついている同タイトルの楽曲が2つずつ存在しているのが分かります。↓

これはバンゲリスさんの『ブレードランナー』サントラ盤です。

 

ダブっている楽曲ファイルのうちの片方は、ファイル名の最後(拡張子の直前)に「.1」が付いていて、しかもファイルのアイコンにアートワーク(ジャケ写)が反映されていません。↓

選択されているのは、1曲目「メインテーマ」の「.1」添え。基本、自分でCDから取り込んだ際には必ずアートワークを付与していたので、空白アイコンの楽曲がこんなにあるのが不思議です。

 

ダブり楽曲のもう一方がこちら。↓

こちらには「.1」は添えられていませんが、アートワークはしっかり付いています。

 

このアルバムをMacのミュージックアプリ(旧iTunes)で見ると、こうなります。↓

「全12曲」が「全12曲」のまま表示されるだけで、各楽曲がダブルで表示されたりはしていません。(むしろそうなってくれていれば早々に発見できていたんでしょうが)

 

ここまで来ると、「ミュージックアプリは、どちらか一方の楽曲ファイルしか参照していない。つまり、参照されていないファイルは削除して構わないはず」ということになってきます。
しかし、そのためには「アプリから参照されているのはどっちのファイルか?」を見極める必要があります。

で、当初は「ミュージックアプリで楽曲を選択 → 『情報を見る』を表示 → 参照している“ファイルの場所やファイル名”を1曲ずつ確認 → 参照されていないほうのファイルを削除」というチマチマした作業をやっていましたが、途中から以下のような方法に切り替えました。

 

まず、Finderで「ブレードランナー」の全楽曲ファイルを選択。↓

どっちが正規ファイル(参照されているファイル)なのかとか、アートワークがあるかどうかとか一切考えずに、とにかく全部選びます。

 

選んだ「ブレードランナー」全曲を、ミュージックアプリの「ブレードランナー」の楽曲の上に移動。↓

移動先は、ミュージックアプリです。間違っても「Finder上の、別アルバムのフォルダ」とかに移動してはいけません。(ミュージックアプリが記録している参照先が変わってしまい、「ファイルがないから再生できない」と叱られますから)

 

右側のミュージックアプリの上に持っていったら、そのままそこに投下。結果的にミュージックアプリに「全楽曲ファイルの情報」が上書きコピーされます。↓

これをすることで、ミュージックアプリ上でも「どっちが参照されているのか分からない12曲だけ」でなく「アルバムフォルダにある(ダブりを含んだ)全24曲」が反映される形になります。

 

この結果、ミュージックアプリには同じトラック番号・同じタイトルの楽曲が2行ずつ表示されました。↓

トラックNo.でソートしたところ。

 

あとは、「同タイトルの2曲」のうちのどっちを削除するかです。

私はシャッフル再生する際に「再生回数が少ない曲群」を指定したりすることがあるため、これまで育ててきた「再生回数」はなるべく活かしたいと考えました。

一方、iTunes Matchというサービスは「CDで取り込んだ際のビットレートが低くても、クラウド側からMac側に楽曲をダウンロードすると256kbps(要するに高音質)のファイルに置き換えてくれる」のが売りだったため、何らかの事情で「ビットレートの高いファイル低いファイルの両方が残っている」のであれば、当然ながら「高い方を残す」ことにしました。↓

「ブレードランナー」のダブり楽曲(24曲)をビットレートでソートしたところ。高レート側の曲ばかりに再生回数が付与されているので、躊躇なく「再生回数がゼロで低レートの曲」を削除できそうです。(中には、これが混在しているアルバムもあり、判断に悩むケースも多々ありましたが)

 

そんなわけで、「再生回数がゼロで低レートなほう」の曲をガサッと選択。↓

あとはこれらを削除するだけですが、念のためもう1ステップ挟むことにしました。

 

「再生回数がゼロで低レートな楽曲群」を選んだまま、再度「トラックNo.」でソートします。
理由は「これらの曲(青い行)を削除しても、ホントに1曲目〜12曲目までの全ラインナップが1曲ずつ残るよね?」ということを目視確認するためです。↓

中には、「低レート側の楽曲ファイルしかない」とか「高レートの楽曲のほうが再生回数ゼロ」などのイレギュラーなアルバムもあったため、この作業を挟まずに機械的に削除してしまうと「気づかぬうちに楽曲を欠落させてしまう」ことになる恐れがあったのです。あーめんどくさ。

 

前項の目視確認が済んだら、いよいよ削除。↓

ドキドキしますが、躊躇せずに「曲を削除」をポチッ。

 

すると、別の観点でもう1回念を押されますが、私にとっては、こちらの方がより本質的なプロセスでした。
つまり、デフォルトでフォーカス選択された「ファイルを残す」を選んでしまうと、楽曲ファイルのダブりが解消しませんから、ここでは確実に「ゴミ箱に入れる」を選択する必要があるわけです。↓

いったん削除すると復元は極めて困難ですから、そのためにも前のステップで「削除しても、アルバム内の楽曲は一通り(1曲ずつ)残せるよね」をしっかり確認することが肝要です。

 

で、不要なほうを「ゴミ箱に入れ」たので、ミュージックアプリのリストには「必要十分な12曲」だけが残りました。↓

あぁ、スッキリ。

 

で、Finderで当該アルバムのフォルダを見ると、こちらも楽曲ファイルが24から12に減ってくれていました。
(Finderを開きながら「ゴミ箱に入れる」を押すと、楽曲ファイルがサクサク消えていく動きが見られてちょっと楽しいw)

ところがどういうわけか、「ファイルのアイコンにアートワークがついていない12曲」ばかりが残ってしまいました。↓

CDを取り込むたびにアートワークもせっせと付与してきたのに、あぁ、なんたる損失…。

 

気を取り直して、ふたたびミュージックアプリに戻り、全12曲を選択します。↓

「高レートで再生回数付き」ばかりが残ってはくれたものの、あぁ、アートワークはどこへ…?

 

その上で、選択した全12曲について「情報を見る」を表示させてみると、 なんと、すべて全曲に「アートワークが残存」していました。

じゃぁ、Finder上の楽曲ファイルに何故このアートワークが反映されないのかが不思議。

 

そこで、ミュージックアプリの「情報を見る」から「アートワーク」タブに切り替えて、表示されたジャケット画像を選択し、同じ場所でコピーしてみます。↓

アートワーク画像に青い輪郭線が付いたら「選択された証」なので、ここで「コピー」。

 

で、その画面のままで「ペースト」を実行してみました。

選択した楽曲のアートワークに“変更”が生じたことを示す「緑のチェックマーク」がつきました。

 

ここまでやってからFinderに戻ってみると、なんということでしょう、楽曲ファイルのアイコンにアートワークが反映されたではありませんか。↓

やっぱり、アートワークがついたファイルアイコンは見やすいですね。

 

楽曲ファイル名部分を拡大。↓

アートワークが付与されたと同時に、(1曲目を除いて)ファイル名から「.1」が削除されました。挙動が謎ではありますが、音楽再生に支障がなく、かつファイル数が削減できたので、これ以上深入りするのはやめておきます。

 

あらためて、バンゲリスのフォルダから「ブレードランナー」のファイルを俯瞰してみます。↓

断捨離のお手本のような状態になりました。

 

で、何気なくもう1枚のアルバム「オデッセイ」のフォルダを覗いてみたら、なんと(というかやっぱりというか)こちらでも楽曲ファイルのダブりが発生していたのです。

まるでクロアリとシロアリの同時大量発生を見ているかのよう。オエッ…。

 

で、結論を申し上げると、「ほぼ全てのアルバムにおいて楽曲ファイルのダブり」が発生していることが分かりました。

不要なファイルが大量に存在し、ストレージをムダに占有していることが分かった以上、放置しておくわけにはいきません。

ということで、これを機に“音楽ファイルの大掃除”に着手したのですが、私が所有しているのは「521アーティスト、1,184アルバム、約12,000曲」でありまして、それはもう、長く短調な整理作業ではありました。↓

気が遠くなる…。

 

そんなこんなで、コロナ自粛期間を利用して大掃除をしてみたところ、ファイル数は22,000から13,000へとほぼ半減し、ストレージの空き容量がなんと47GB分も増えました。

達成感と徒労感の混ざり合う、結構しんどい作業ではありましたが、決して後悔はしていません。
(実は自粛期間がなければ、そもそも楽曲ファイルのダブり自体に気づくこともなかったのですが。笑)

 

Appleさんのミュージックアプリ(旧iTunes)の公式ページはこちら。↓

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