以前、
「毎日3回配信されてくる『日経ニュースメール』の見出しと、本文記事ページの見出しが(同じ記事なのに)違い過ぎて驚いた。おかげで意味を取り違えてしまった」
という投稿をしたことがあります。
今回は、その第2弾です。
まずは、私のメールソフトに今朝届いた『日経ニュースメール』から。
2つめの見出しに曰く、
希少薬、日本初で世界へ 富士フィルムや武田が収益減に
だそうです。
素直に読めば、
「日本から世界に打って出ることのできる希少薬開発が加速する。そのため(開発コストがかさみ)富士フィルムや武田の収益が減っている」
あるいは、
「富士フィルムや武田の収益が減っているため、(両社はそれを挽回すべく)世界に打って出ることのできる希少薬開発を進めている」
のどちらかの意味になると思います。(←まぁこの段階で既に見出しの機能としては失敗だと思いますけど)
しかし(というか案の定というか)、そこからリンクが貼られた本文記事ページにジャンプしたところ、こんな見出しが。
つまり、本記事の見出しの真意は、
「富士フィルムや武田は、世界に打って出ることのできる希少薬開発を進め、新しい収益源にしようとしている」
ということだったようです。
たまたま私は、本文ページにジャンプして記事全文を読んだので真意を把握できました。
しかし、中にはニュースメールの見出しに目を通すだけのビジネスマンもいるはずです。
というか、ニュースメールは元々そういう多忙な人々のためのサービスなんだろうと推察いたします。
であればなおのこと、本文まで飛んでこない読者に対して「富士フィルムと武田は収益減」みたいな誤った印象を与えてしまうのは、経済紙としてはさすがによろしくないのでは。
いちばん不思議なのは、「記事本体に付与されている見出しを、なぜそのままニュースメールに流用しないのか?」という点です。(以前投稿した事象も、そこが発端になっていますし)
わざわざニュースメール用にリライトするからこそ、こういう凡ミス誤植が起きるんでしょうから、素直に統一しちゃえばいいのに、と思います。
仮に、
「ニュースメール用としては、やっぱり本紙や本紙サイトとは異なるテイストで、食いつきのいい見出しにしておく必要がある。だから単なる見出しの流用はしない」
のであれば、ニュースメールの制作体制というか、力の入れ方を、もう少し見直していただければ幸いです。
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