iPhoneとMacの写真管理術 with Amazonフォト・iCloud共有アルバム。

iPhoneとMacの写真管理術 with Amazonフォト・iCloud共有アルバム。 know how/ノウハウ
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まとまった時間が取れたので、ここ数年放置していた「撮影した写真やビデオでiPhoneのストレージがかなり減ってきたけど、どうやって整理する?」問題について、現時点における自分なりの解決策を決定しました。何かの参考になれば。
(各サービス内容や金額は、2023年5月時点の私の認識に基づいています)

やりたいこと

  1. iPhoneで撮った写真・ビデオを、一元管理したい。
    → ここでいう一元管理とは「撮った写真・ビデオをiPhone内だけでなく自分のMacでも閲覧・整理できるようにしておく」という意味です。これをしたいだけなのですが、お金をケチろうとするとなかなか大変です。(後述)

  2. 上記「1」を、なるべくワイヤレスで完結したい。
    → これも、結構試行錯誤しました。(後述)

「もう使わない・使えない・使いたくない」と決めたツール

Googleフォト

かつては「無料で無制限」の神サービスだったので、「写真・ビデオは全部ここにアップしとけば解決だね」という感じでしたが、2021年6月以降は「無料だと最大15GB」に制限されてしまいました。

有料サービスを使ってクラウドに保存するくらいなら、(以前のように)Macを“データの母艦”として使えばいいだけの話なので、Googleフォトとは縁を切ることに。

iCloud写真

iPhoneとMacで写真・ビデオを管理するなら「iCloud写真」を使うのが最も簡単で分かりやすいと思いますし、ほぼ理想形の「一元管理」が実現できるはずです。

ただ、こちらも「無料で5GB」を超える場合、「50GBまでで130円、200GBまでで400円、2TBまでで1300円」という月額料金がかかります。

私の場合、写真・ビデオの容量が既に200GBでは足りなくなっているため、2TBの月額1,300円、すなわち年間で15,600円の管理コストが必要になります。
論外の金額なのでこれも却下しました。(それにしても200GBの次が2TBって…。中間にもう一つ二つぐらい刻みがあってもいいと思います)

マイフォトストリーム

マイフォトストリームとは、「iPhoneで撮った写真が直近30日間1000枚までクラウドに保管され、Macの写真アプリでもこの機能をオンにしておくと、自動的にMacの写真ライブラリに登録される」というサービスです。

すなわち、「旅行に行った。 → 写真を500枚撮った。 → 1ヶ月以内にMacの写真アプリを起動するだけで、(iPhoneとMac間がワイヤレスでも)Mac側に写真が吸い上がる」という素晴らしい仕組みなのです。

しかし、「ビデオやLive Photosは対象外」「高効率なHEIFフォーマットも対象外」という仕様がネックでしたし、加えて私の環境では「ぜんぶ標準フォーマットで撮ったから500枚すべてがクラウドに上がって然るべきなのに、なぜか490枚しかアップされてない」という歯抜け現象がしばしば発生しておりました。

こうなると今度は「どれが歯抜けになったのか」を照合するというマヌケな作業が発生してしまい、精神衛生上も良くありません。

また「最近Apple IDを作成した人はマイフォトストリームを利用できないことがある。その際はiCloud写真を使ってね」というアナウンスがされるなど、Appleさん自身がもはやマイフォトストリーム機能を積極プッシュしている感じがしないので、iPhone・Macともにオフにしてしまいました。

【補足】(2023年5月28日)

この記事を投稿した数日後に、Appleさんから「マイフォトストリームは2023年7月26日をもってサービスを終了いたします」という発表がありました。

案の定というか、ついにというか。。

「ものたりないけど使う」と決めたツール

Amazon Photos(Amazonフォト)

このAmazonフォトは、Amazonの送料無料特典を使うために加入したAmazonプライム会員(年額4,900円)であれば、「フル解像度のままで、容量無制限の写真ストレージを使える」という素晴らしいサービスです。

ただし、ビデオは「無料だと5GB」までであり、それ以上はこれまた有料なのがネックではあります。(ということで、ビデオも含めた一元管理を断念し、写真専用のバックアップサービスとして割り切って使うことにしました)

「あ、こんなことできるの!?」と今さらながら知ったツール

iCloud共有アルバム

端的に言うと、「自分のiPhoneやMacで保存している写真を、他人と共有するためのサービス」でして、以前は「iCloud写真共有」と呼ばれていたそうです。
(注意:ここで紹介する「iCloud共有アルバム」は、2022年から始まった「iCloud共有写真ライブラリ」とは別物です。紛らわしいですね。w そもそも後者側は、さっきの「iCloud写真」をオンにしないと使えませんので、ここではスルーします)

 

さてこの「iCloud共有アルバム」ですが、自分にとって気になる特徴は以下の通りです。

  • ひとつの共有アルバム内に、最大5000の写真やビデオをごちゃ混ぜのまま保管できる。

  • 共有アルバムは、1人につき最大200持てる。(つまり、5000ファイル × 200アルバムということで、写真・ビデオを最大100万ファイル保管できるということです)

  • 高効率なHEIFだけでなく、スローモーション、タイムラプス、Live Photosなどの特別フォーマットにも対応。

  • ただし、写真は長辺が最大2048ピクセルに縮小されて共有。( → フル解像度の写真はAmazonフォトに託すので問題なし)

  • ビデオは最長15分、画質は最大720pで共有。( → 1回の撮影が15分を超えることって、そうそうないですよね。もしあったら分割してしまえばよろしいかと)

  • 「共有」前提のサービスではあるものの、誰とも共有しなくても問題なし

  • 写真・ビデオはiCloud内に保管されるが、iCloudストレージの消費量として算入されないので「月額1300円」とかは不要。つまり無料。すばらしい。

ということで、以上のもろもろを踏まえて、iPhone・Macでの写真管理のフローを以下に箇条書きにします。

事前に準備したこと

1.iPhoneに「Amazonフォト」アプリをインストール。

以後、Amazonフォトへの写真アップロードはiPhoneからのみに限定します。(Macからもアップするとゴチャゴチャしちゃいそうなので)

2.iPhone・Macともに「共有アルバム」をオンに。

それぞれの写真アプリで共有アルバム機能をオンにしたら、アルバム名を「2021年」「2022年」…という具合に名付けます。
1年分の写真とビデオをまとめて入れる」形で運用する前提です。

1年あたり5000枚(5000動画)を超えない限り、これで200年分使える計算です。

時間に余裕があったら、過去のストック写真についてもすべて「年度別の共有アルバム」を作って入れてしまうのがおすすめです。

3.Macの写真アプリで「直近2年以内の撮影」が集まるスマートアルバムを作っておく。

これは一例ですが、「撮影したのが2年以内」などの条件を指定して作ったスマートアルバムを「iPhone側と同期する」ようにFinderで設定しておけば、直近2年の写真・ビデオはすべてこのスマートアルバム内だけで見られるようになりますし、時間の経過とともに少しずつ写真が入れ替わっていってくれます。
(加えて、iPhoneで常時持ち歩きたい大切なアルバムがあれば、それも適宜「同期」の対象にしておきます)

実際の管理フロー

1.iPhoneで写真・ビデオ撮影する。

私の場合、撮影機材は事実上iPhoneだけなので、まずはここからスタートです。

2.iPhoneの「Amazonフォト」アプリを起動し、Amazonにアップロード。

アップ対象は写真だけに設定しておくこと。(ビデオを対象にしても、無料だと5GBしか保存できないのでほとんど意味がありません)

なお、写真無制限とはいえ、明らかな「失敗写真」は除外しておいた方がいいかも。

3.iPhoneの「マイアルバム」に貯まった写真・ビデオをMacにAirDrop転送する。

iPhoneからMacに転送するタイミングは、iPhoneのストレージの空き具合次第ですが、空きに余裕があるのなら「年に1回」ぐらいでいいと思います。

ただ、枚数が多くなると写真の複数選択に手間がかかるので、私は旅行などのイベントが終了したらその都度転送するようにしてます。

転送方法は、「共有アイコン」 → AirDropで。
これならMacと有線接続せずに、ワイヤレスで転送できます。

ポイントは、選択した写真の「共有オプション」で「すべての写真データ」をオンにしてから転送することです。そうしておくと、Mac側で「ダウンロードフォルダに保存する」か「写真アプリで開く」かを訊いてくるので、後者を選択することで簡単に写真アプリに登録できるようになりますので。

これだけで、Macの写真ライブラリ内に写真・ビデオが登録されますし、前述した「直近2年分の撮影写真」スマートアルバムにも自動反映されるはずです。

4.iPhone「マイアルバム」の写真・ビデオを削除する。

Amazonフォトに保存し、そしてMacにも転送し終えたら、iPhoneの「マイアルバム」に残っている写真・ビデオは削除しても大丈夫です。

というか、Macに転送済みの写真がいつまでもiPhoneに残っていると、その次のAirDrop作業の際に「どの写真から転送するんだっけ?」と悩んだり、間違って再度転送してしまい、ライブラリに重複保存されることにもなりかねないので、「外部に保存・転送したら、iPhoneからは削除」を習慣化したほうがいいです。
(Mac側で「重複してませんか?」のアラートは出ますけど、なるべく整理整頓しておきたいですからね)

5.iPhoneとMacをワイヤレスで同期する。

MacのFinderで「Wi-FiがオンになっているときにこのiPhoneを表示」と「このiPhoneが接続されているときに自動的に同期」のオプションをオンにしておけば、同じWiFiにつながった時にMacとiPhoneがワイヤレスで同期されるようになります。

これにより、Mac側で任意に同期指定したアルバム(「直近2年の写真」など)が、iPhone側の写真アプリでも見られるようになります。
(「マイアルバム」ではなく、「Macから」という欄で反映されます)

なお、この同期指定したアルバムとは別に、「共有アルバム」を前述のとおりiPhoneでもオンにしておけば、Macで用意した「1年分が1アルバム」の共有アルバムは(わざわざ同期しなくても)全部見られるはずです。(←このへんの“違い”が分かりにくいんですよね。。。)

6.Macの写真アプリで「(最新年の)共有アルバム」を作る。

これこそ年に1回で大丈夫だと思いますが、「2024年の正月が来たら、『2023年』という名称の共有アルバムを作り、そこに昨年1年分の全写真・全ビデオを放り込む」という作業をします。
(ただし5000ファイル以内)

すると、自動的にiPhoneにもその共有アルバムが反映されます。

iPhone上での最終形態

以上のような管理・運用をまめに実践していくと、iPhone上の写真アプリは以下のような状態になっていくはずです。

  • 「マイアルバム」内の「最近の項目」「お気に入り」は、常に空っぽ。(←定期的に転送&削除しているので当然こうなります)

  • 「共有アルバム」内に、Macで作った(年度ごとの)共有アルバムが表示され、そこから過去の全写真と全ビデオにアクセス可能。

  • さらに「Macから」の表示エリアに、任意に同期設定した「直近2年の写真」などのアルバムが(同期された状態で)表示され、その中の写真・ビデオにアクセス可能。

以上、特に追加コストがかかっていないわりには、なかなか合理的なやり方ではないかと思っていますが、いかがなもんでしょう。

 

仮に、「MacへのAirDrop転送をしばらくサボった」 → 「よって、最新年の写真がMac側にない」 → 「当然、最新年の共有アルバムは作れないし、iPhone側へ同期すべき最新写真もない」という事態になったとします。

しかしその時にはiPhoneの「マイアルバム」に転送前(削除前)の写真が残っているはずなので、「iPhoneで直近の写真が見られない」ということもないわけです。

ただし、Mac側では転送してもらうまでは直近写真は見られません。このへんを双方向にスッキリ解決するのがiCloud写真なんですが、いかんせん、追加のストレージ料金が…。

ということで、私はiCloud写真を使わずに、今後ともMacを母艦とした写真・ビデオの一元管理をしていくことにしましたので、iPhone内がゴチャゴチャするのを予防すべく、これまで以上にこまめな転送を心がけていく所存です。
(逆に言えば、これまでどれほどゴチャついていたのか、ということでもありますが。。)


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