「MacBook Pro 16インチを買わない理由」は見つかるか。

by konmaru
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先週Appleさんから、16インチのMacBook Proが発売されました。

私が現在使用しているMacBook Proは、購入してからすでに7年4ヶ月も経っていますが、プロセッサやメモリなどを(当時としては)高スペックなものにカスタマイズしたこともあり、今でもわりとサクサクと、そして大きなトラブルもなく動いてくれています。

ただ、キーボードの文字が一部ハゲかかっていたり、トラックパッドが小さくて使いにくいなど、さすがに若干くたびれてきた感も否めません。

そんなわけで、今回の16インチモデルの登場を機に買い換えるかどうか検討することにしました。

以下はその自問自答の記録です。

 

Q:「買い換える」って言うけど、またノート型にするの? これからどんどん歳をとって視力も低下してくるんだから、ディスプレイの大きいiMacの方がいいんじゃない?

A:確かにその通りなんだけど、住居スペースの面からいうとiMacは置き場所に困るのも事実。それに大きな地震を考えるとiMacのスタンドだとちょっと心許ない気もするし、バッテリーを積んでいないiMacは停電しちゃうと全然役立たずにもなるわけで。

Q:停電はともかくとして、モニターアームを付けられるVESAマウントアダプタ搭載モデルのiMacにすれば、設置面積とかそんなに悩まなくても済むし、転倒の心配もなくなるんじゃないの?

A:iMacをせっかくモニターアーム にくっつけるんだったら、21.5インチじゃなく27インチが欲しくなるんだよね。でも、それだとやっぱり我が家には大きすぎるような気がする。

Q:めんどくさい人だね…。だけどMacBookのキーボードって、「ストロークが浅くてタイプしづらい」とか「キーボードの隙間に小さなゴミが入ると誤動作しやすい」とか「タイプ音がペチペチうるさい」とかの噂もよく見かけるよ? そのへん大丈夫なの?

A:それらはすべて、2015年から導入されたバタフライ式キーボードに起因しているというのが定説なんだけど、それが今回の16インチモデルでは以前のシザー式キーボードに戻ったから、心配しなくてよくなったんだよね。

Q:じゃぁさ、Touch BarとかTouch IDとか必要なの?

A:絶対欲しい機能ではないけど、あっても別に困らないと思う。むしろ Touch IDは、あったらあったで便利だと思う。そもそもMacBook Proだと、今のところそれらが搭載されているラインナップしかないんだから、排除のしようがないし。

Q:うーむ…。じゃぁさ、さっき「iMacがデカすぎ」って言ってたけど、ならばいっそのこと13インチのMacBook Proでもいいんじゃないの?

A:現在愛用しているのが15.4インチのモデルなんで、それよりもディスプレイが小さくなるのは抵抗あるかな。

Q:っつうか、13インチモデルを触ったことあるの?

A:あるよ。その時は正直「このサイズでもいいかも」とは感じた。ただ13インチと15.4インチを並べてみたら、やはり15.4のサイズに未練が湧いちゃうんだよねぇ。

Q:ああ言えばこう言う人だねぇ…。でもノートパソコンって、持ち歩くことも前提にしてる商品だと思うけど、そこを考えると断然13インチのほうがポータブルで快適なんじゃないのかな?

A:そこも迷った。でも、iPadのOSがアップデートされて、iPhoneのOS(iOS)とは別物(iPadOS)になって以降、「外出中にメールチェックして、web見て、ゲームして、ブログ更新して、表計算シート開いて」ぐらいなら、iPadだけでほとんど困らなくなったことを痛感しているんだよね。iPadはMacBook Pro13インチよりもさらに小さくて軽いし、電源もiPhoneと共有できたりとか、いいことづくめだしさ。つまり「iPadを持っているので、MacBook Proを積極的に自宅外に持ち出すシチュエーションが(ディスプレイサイズの大小に関わらず)考えにくくなった」ということなんです。

Q:要は、もう16インチのMacBook Proを買う気満々なんじゃん。でもさ、値段は高いよ。しがないフリーランスの個人事業主の分際で、そんなに高いもの買えるの? 買っていいの?

A:そこを突かれるのが一番痛い。そこで、今使っている「愛用機」と、先週発表された「最新モデル」について、スペック(ただし自分が重視している点のみ)や価格の比較表を作ってみたんだよ。いずれかの項目で「愛用機の方が優勢」なら、今回は見送ろうと思う。ということで、一緒にチェックしてみてくんない?

Q:しょーがねーなぁ…。どれどれ。

(以下の表を参照。優勢な方を赤文字にしています)

  愛用機 最新モデル
発売年 2012年 2019年
ディスプレイサイズ 15.4インチ 16インチ
ディスプレイ性能 綺麗なRetinaディスプ
レイ
もっと綺麗なRetinaデ
ィスプレイ
Geekbenchスコア シングルコア:   768 シングルコア:1,105
マルチコア :2,954 マルチコア :5,651
ストレージ 750GB SSD 1TB SSD
メモリ 16GB 16GB
キーボード シザー式 シザー式(に戻った
Touch Bar なし あり(なくてもいいけど)
Touch ID なし あり(これは嬉しい)
トラックパッド 7.6cm × 10.3cmぐらい 不明
(でも明らかにデカくなる
オーディオ サブウーファー付き
ステレオスピーカー
フォースキャンセリング
ウーファーを備えた、原
音に忠実な6スピーカー
システム

ワイドなステレオサウン

Dolby Atmos再生に対応
無指向性マイクロフォン 高い信号対雑音比と指向
性ビームフォーミングを
持つ、スタジオ品質の3
マイクアレイ
バッテリー 最大7時間のワイヤレス
インターネット閲覧
最大11時間のワイヤレス
インターネット閲覧
サイズ:高さ 2.41cm 1.62cm
サイズ:幅 36.4cm 35.79cm
サイズ:奥行き 24.9cm 24.59cm
重量 2.56kg 2.0kg
価格(本体) 309,144円 270,800円
価格(AppleCare) 33,143円 35,800円
消費税 17,114円(5%) 30,660円(10%)
合計 359,401円 337,260円

Q:なるほど。合計金額で見れば最新モデルのほうが22,000円も安く買えるってわけね。

A:そう。

Q:あれ? 最新モデルは「直前まで売られていた15.4インチモデルよりちょっと大きくて重くなった」はずだけど?

A:確かにそう。でもそれは今年発売された15.4インチ機種と比較した場合の話なんです。自分の愛用機と比較したら、サイズ・重量とも小ぶりになることが分かって、自分でも驚いた。高スペックになってディスプレイがデカくなったのに、これまでの愛用機より小さくて軽いなんて、最高だと思う。特に「愛用機より560gも軽い」っていうのは、いくら持ち歩かないとは言っても見逃せないポイントだよね。

Q:いろいろ理屈は分かったけどさ、33万円もする買い物を、結局どう正当化するわけ? 愛用機をもっと使い続けたっていいわけじゃん?

A:そこで、こう考えてみたんだよ。「愛用機は総額約36万円もしたが、7年4ヶ月(約2,670日)も使ってきた。これを1日あたりのコストに割り戻すと『1日あたり134円』になる。もはや十分に使い切ったと判断していいんじゃないか」って。

Q:…。 

A:ちなみに、最新モデルの価格(337,260円)をこの134円で割ると「2511日」となるよね。つまり、最新モデルを6年11ヶ月使い続けられれば、1日あたりのコストは現行機種並みとなるわけよ。

Q:要するに、最新モデルを7年も使えばコスパは愛用機並みになるから、贅沢な買い物じゃないって言いたいわけね。

A:そう。ちなみに7年後の自分は、なんと還暦を迎えているんだよ。そしてその頃になれば、きっと世の中のコンピューティング環境も激変しているだろうしね。「ノートパソコン」とか「タブレット端末」「スマホ」という概念すら無くなっているかもしれないわけで。

Q:何が言いたいの?

A:つまりね、「今回最新モデルを買えば、それが『我が人生で最後のMacBook Pro、最後のノートパソコン、最後のコンピュータ』になるかもしれない」ってこと。

Q:最後は情緒論かよ…。もう好きにしてください。

 

ということで「MacBook Pro16インチモデルを買わない理由がなくなった」というお話でした。

まぁ、もう数日悩んでみるつもりですが。

 

 

 
 
 
 
 
 

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