究極の二択クイズ【森友文書改ざん報道】

今月に入ってから、『森友学園問題』が再燃(というか大炎上)しています。

森友学園への国有地払い下げ実施に関連して、財務省の前・理財局長が

「価格を提示したこともない」

「いくらで買いたいと希望があったこともない」

などと国会で説明するとともに決裁文書のコピーも提示していたのですが、その決裁文書が改ざんされていたことが朝日新聞のスクープで発覚し、「当時の理財局長の国会答弁と整合性をとるために改ざんが行なわれた」として、前・理財局長が詰め腹を切らされ、さらに国会で証人喚問されるような事態になってきました。

喚問によって解明されるべき最大のポイントは、次の二つです。

改ざんとともに、決裁文書と異なる答弁をしたのはなぜか

そもそも改ざんを指示したのは誰なのか

財務大臣が、

「理財局の一部の人間が改ざんしたので、最終的に責任をとるのは当時の理財局長だ」

と言っている以上、証人喚問された際に、前・理財局長の証言として予想されるのは、次のどちらかしかないように思います。

1.  特殊な経緯をたどって8億円の値引きをして売買契約を結んだ案件なので、その経緯が分かってしまうような決済文書が公になるのは財務省的にマズイと思い、自分の一存で事実と異なる答弁をし、それに沿うように改ざんを指示した。
要するに「全部自分がやりました」路線。

2.  自分より上のポジションの誰かから「こう答弁しろ、それに沿うよう改ざんしろ」と業務命令された。
特殊な経緯を持つ案件とは思っていたが、上から言われたので従った。
「どのくらい上から発せられた命令」なのかは知らない。
要するに「他人から指示されました」路線。

「全部自分がやりました」となれば、財務省はじめ政権側が説明しているストーリーと合致するので、ホッとする人も多いでしょうが、そんなリスクが高いことを敢えてした理由は何なのだ? そんなに財務省LOVEなのか? 見返りでもあったのか? など、芋づる式の疑問がどんどん出てきます。

「他人から指示されました」となれば、当然「誰から?」と突っ込まれますが、直接指示してきた人のことは言えても「指示の出発点については知らない」と逃げきることもで可能でしょう。

ただし、「元々は誰の指示か」が明らかにならない限り、この騒ぎは続きます。

この他に「3.」として、「自分は悪くないけど、リーダーとして責任はとるよ」路線もあるとは思います。

つまり、

「近畿財務局や理財局の担当者が画策し、改ざんとともにそれに沿った情報を上げてきたので、部下達を信じて答弁しただけ。

でも、局長としての管理監督責任は痛感している」

的なヤツです。

これは普通なら「リーダーとして立派じゃん」となるはずなのですが、現場レベルで板挟みになった担当者が死亡(自殺とみられる)している以上、「さらに現場に責任をなすりつけるのか」という反発が起きるでしょう。

加えて、「現場の一存でこんな特殊な売買契約はできないし、ましてや決裁文書の改ざんなど現場の独断でできるわけがない」という社会的評価が定着しきってしまいましたので、前・理財局長はこの路線は使えないと思います。

(だいいち、日本のほぼすべてのサラリーマンは「責任を転嫁する上司」に辟易していますから、彼らの神経を逆撫でした時の世論を考えたら、言いたくても言えないでしょう)

ついでに、「4.」として「刑事訴追の可能性があるので、答えを控えたい」路線も考えてみましたが、ここまで政権サイドから大っぴらに「悪いのはアイツだけ」扱いをされているので、「回答拒否などせず、すべて自分が悪いという路線で全部答えろ」ぐらいの指示をされていても不思議じゃないと思います。

逆にもし「誰さんに指示された」のであれば、刑事訴追の対象を自分からその人に変えられる可能性がありますから、答えを控える理由や必然性がないと思います。

ということで、「一切の罪を自分一人でかぶる」のか、「命令してきた人を実名で暴露する」のか、来週あるいは再来週あたりで「政治スキャンダル・ビッグショー」が見られそうです。

その前提で、最後に余計な一言を付け加えます。

「自分一人で罪をかぶる」のは、前・理財局長にしてみれば、死ぬほどツライことですし、家族の気持ちなどを考えたら、そうそうできることではありません。

一方の「誰さんから命令されたと暴露する」のは、名指しされる側はたまったもんじゃありません。エライ人になればなるほど「迷惑だ。喋られたらシャレにならん。なんとかしたい」と思うでしょう。

あまり考えたくありませんが、どちらになるにせよ、前・理財局長の身辺警護を厳重に行なって欲しいものです。