ミチヨの初海外 ウブド街歩き&スパ

Mother/夢見チヨ日記
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バリ島到着後、初めての朝。(前回はこちら

 

朝も朝、あたりは真っ暗な早朝4時半。

両親のヒソヒソ話で薄っすら目が覚め、そのうち布団をパサクサさせたりスリッパのパタパタする音やらで完全に起床。

旅先でよく寝付けなかったのかと思いきや、聞けば家では19時就寝、3時半起床の生活なんだとか。年寄りは早寝早起きだと言うが、いつの間にこんな生活パターンになったのやら。

 

ミチヨ様は布団の中から「◯◯(僕の名前)コーヒー飲みたい」と一言だけおっしゃり、僕は従順な執事のごとくケトルで湯を沸かし、入れて差し上げる。これ、普段は父の役目らしい。

早朝のコーヒータイムは、弟一家がどうした、近所の誰さんがどうしたと、僕にとってはどーでも良い話満載だが、ここは近所のババ友の役目を果たすことに。

 

日が昇り始めると、ソワソワが抑えきれないミチヨ様が散歩に行きたいと言うので、寝ぼけた頭でお供。

まぁしかし、ウブドで迎えた朝の清々しいことよ。

 

到着時には暗くてわからなかったが、整備された敷地内の素晴らしさに加えて、ジャングルのような南国の木々が醸し出す濃い緑の匂い。これには3人ともテンション上がり、あちこちで写真撮りまくり。わざわざ長時間かけて旅してきて、椰子の木だらけのこの景色を見たら、外国に来た感慨があると父まではしゃいでいた。

 

朝の散歩でちょうど空腹感がピークに達したころ、ちょうど朝食の時間となる。

朝食ビュッフェは種類も豊富だし、美味しい。

 

ここで驚いたのはミチヨの雑食っぷり

一言も言葉を発せず、一心不乱に食べる、食べる、食べる。ビュッフェメニューの全制覇に意欲を燃やしていることがありありと伝わって来た。

 

100%フレッシュ果汁ジュースの隣に牛乳とシリアルがあったのだが、何を勘違いしたかスイカジュースの中にシリアルを入れて食し

「うんまいわ、これ」

と大騒ぎし、ひとしきり騒ぎ終わった後に

「ところで、この食べ物は変わった味がしたけど、何と何の組み合わせ?」

とか言ったりする。

 

パンケーキには真っ赤なサンバル(辛いケチャップみたいなやつ)つけてきて、

「辛くて美味い」

とか言ってるし。

 

「スイカがもぞもぞして美味しくない」

というので見てみたらパパイヤだし、

「バリ島のブドウは硬い」

と文句を言っていたが、それはライチだった。

 

驚いたのは、両親ともバリ島のコーヒーを気に入ったこと。バリコピといって粉っぽくて僕は苦手なのだが、美味しいからお土産に買って帰りたいとのこと。親子とはいえ、人間の味覚って不思議だなと思った。

そして、両親ともに年齢の割に食欲が旺盛なことに驚いたが、昔もそうだったので、ある程度は想定内。

 

食事の後は、長旅の疲れを癒すべく、プールか部屋でまったりして、夕方からホテル内のスパ。その後はホテル内で夕食・・・というのがこの日のプラン。高齢者だから最初から飛ばさないように注意しよう。

と息子は考えていたが。

 

どっか連れてけ、とうるさいミチヨ。他の客が次々と外出していくのを見ては、

「ほら、みーんな出かけるじゃん、あたしらも観光したい」

というので、ウブドの街を散策することにした。

 

そしてこの時、ミチヨの買い物狂の実態を目の当たりにした。

ウブドの街中では、片っ端から店に入り、とりあえず物色。

ウブドには数年前に知り合って友達になったウブド在住のショップ店員のSちゃんという子がいて、両親を連れて会いにいった。そこでもミチヨはひたすらショッピングに闘志を燃やし、その様子を見たSちゃんは

「お母さん、こわいネ」

と完全にビビっていた。

 

かと思えば、父は大勢の女性店員に囲まれ、しかも

「お父さん、かっこいいネ」

とキャーキャー騒がれ、鼻の下のばして一緒に写真撮ったりしている。下戸だし、車通勤だし、夜はいつも真っ直ぐ帰宅していた真面目を絵に描いたような父だが、実は意外と遊んでたのかもなーと思った瞬間である。

 

ひとしきりウブドをぷらぷらするとさすがに疲れてきて(特に父と息子が)、ホテルに戻る。ウブドはメータータクシーが走っていないので、白タクと値段交渉して乗り込むのだが、値段が値切られて半額以下になることや、その車のボロさなどにも親たちは新鮮な驚きがあったようだ。

 

そして夕方からは、ホテルのスパで90分のバリニーズマッサージ。

「バリはイステ(注:エステのこと)が有名だっちゅう話じゃないの」

というミチヨからの強烈なリクエスト。人生初だというので、ちと奮発した甲斐があってか、施設の雰囲気も施術のレベルも非常に高かった様子。

 

ひとつ謎だったのは、ミチヨが「顔だけはマッサージしないようにお願いしてほしい」と強いこだわりを見せていたこと。敢えて理由は聞かなかったが、何か重大な理由があるのかもしれない。(この理由は最近判明したので、機会があったらご紹介)

イステの満足度はかなり高かったらしく、その勢いで、また街に繰り出したいと騒ぐミチヨ。夕食はホテルでまったり食べても良いかなーと思っていたのに、最近の60代って、僕の想像を超えて体力あるのかも。

 

で、街中のレストランで夕飯を食べて、その足でバリ舞踊を見てこようということになった。

夕食は日本料理店にて。エスニック料理が苦手な父のために、バリ島中の和食レストランを徹底的に調査済み。蕎麦好きな父は、ざる蕎麦とカツ丼セットを注文、肉食のミチヨは焼肉丼。お味はまあまあの合格点だったらしい。

 

さあ、次はバリ舞踊!と思っていたのだが、雲行きが怪しくなったために断念。ホテルに戻って来た後から激しいスコールに見舞われ、その雨が一晩続いた。バリ舞踊は諦めて正解だったかも。

 

こんな感じで、ミチヨの生態に色々と発見の多かったウブドでの1日が終了。

 

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