ミチヨ、ハワイへ行く⑤〜オアフ島へ

 

ハワイ島内観光から一夜明けて、ホテルの部屋から見えるマウナケア山に陽が昇る。

マウナケア山は標高約4200m。
頂上には日本が誇る世界最大級の反射望遠鏡「すばる」がある。

頂上から雲に沈むサンセットを見たり星空観測するツアーに参加したかったが、父が高血圧のため安全策をとった。
父は参加したかったようだが、旅先では安全第一ということで。

午前中は荷造りして、その後はホテル内を散策するなどのんびり過ごし、午後便の飛行機でオアフ島に向かう。

コナ空港に着いて、チェックインした後、空港内に1軒だけカフェがあり、そこでランチ。

この時驚くべき事実が発覚したのだが、ミチヨはこの日、生まれて初めてクラムチャウダーを食べたそうだ。
しかも「こんな美味いもの食べた事ない」と言っていた。
世の中には美味しいものがたくさんあるというのに、不憫な子じゃ。

食事の後、ミチヨはヒマを持て余し、土産物を物色。
しかし、あれこれ悩んでいるうちに時間切れとなり、「コナ空港でTシャツ買いたかった」と後々まで愚痴られるが、それは僕のせいではない。

そんなこんなで午後3時頃にオアフ島に上陸。

タクシーに乗ってホテルに着いてチェックインして部屋に入ると、
ミチヨ、ハワイへ行く⑤〜オアフ島へ
題して「The ハワイ、これぞハワイ!」

両親にとっては最初で最後かもしれないと思い、親孝行な息子が眺望指定。息子えらい。

父は早速「TVで見たのと同じだ」と言ってテンション上がっていた。

ミチヨは「なんだぃ、あのちっちゃい山は」などというので、「あれがダイヤモンドヘッドじゃん」と教えてあげたら、急激に興奮し始めて「写真撮ってぇ~」と騒ぐ。

だいたいにして、ミチヨがダイヤモンドヘッド見たいっていうからオアフ島に寄ったというのに、わかってなかったのか?

 

ベランダの真下にはミニチュアのようなヤシの木。

そして、この日初めて、父が高所恐怖症だという事実を知る。
僕が知らなかったのは良いとして、ミチヨも知らなかったらしい。
これは夫婦としていかがなものだろうか。

一息ついた後、ミチヨのご提案(命令とも言う)で、街に買い物に行く事となる。やれやれ。

買い物エンジン全開のミチヨは、店員に日本語でバンバン話しかけ(しかもタメ語)、なぜかそれが通じていることが不思議でならない。
しかも僕が英語で交渉しても、店員から「ディスカウントはしない」と言われるのに、ミチヨの日本語では値切りに成功するというのが腹立たしい。

なにか一つ買い物を達成すると、それに連動して腹が減るようで、「ハワイに来てから栄養のあるもの食べてない気がする」とか言いやがるから、肉を与えてやった。

これでエネルギーが充填されると、また買い物。。。

「チョコレート30箱買いたい!」
「そんなにスーツケースに入らないだろ」
「入るわよ!」
「そんなに友達いないだろ?」
「いーるーわーよー!(怒)」

・・・という両親の口論が背後に聞こえていたが、他人の振りを決め込み、自分の買い物を済ます息子。

見るに見かねた店員さんが間に入ってくれて、段ボールに梱包して機内に持ち込めるとか、日本に送ることも出来る等の提案をしてくれたらしいが、ミチヨに却下されたらしい。

部屋に戻ってから、手当たり次第に買い物するのを止めるよう、父&息子がミチヨにご進言申し上げたところ、すっかりご機嫌ナナメとなり、ミチヨふて寝。


すると世の中に平穏が戻り、父と息子は心穏やかに夜景を堪能しましたとさ。

つづく。