Mac・iPhoneの写真・動画&ファイル管理の方針変更(1:問題提起編)

Mac・iPhoneの写真・動画&ファイル管理の方針変更(1:問題提起編) Mac・iOS・Apple
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以前、iPhoneで撮影した写真や動画が増えてきたことを受けて「今後はこうやって整理していきます」という記事を投稿したことがあります。

iPhoneとMacの写真管理術 with Amazonフォト・iCloud共有アルバム。
iPhoneとMacの写真管理術 with Amazonフォト・iCloud共有アルバム。
まとまった時間が取れたので、ここ数年放置していた「撮影した写真やビデオでiPhoneのストレージがかなり減ってきたけど、どうやって整理する?」問題について、現時点における自分なりの解決策を決定しました。何かの参考になれば。(各サービス内容や...

で、このたび、映像ファイルだけでなく、MacとiPhone上のファイル全般に関する管理やバックアップについての方針を見直しましたので、備忘メモとしてまとめておきます。
 

これまでのコンセプト

これまでは以下の点を重視していました。

  • iPhoneで撮った写真・動画を、Macで一元管理する

  • 写真・動画だけでなく、「自分が作成したドキュメントファイル」や音楽もまた、Macで一元管理する

  • なるべくワイヤレスで管理する

  • そして、なるべくお金をかけずに管理する

これらの方針は今後もおおむね踏襲する所存ですが、「一元管理」の意味合いを考え直すことにしました。

(なお、ここで取り上げる各サービス内容(金額を含む)や使用感は、2024年12月時点の私の認識に基づいています)

 

現行の運用方法

写真・動画について

ストレージ容量を最も消費する写真・動画については、これまでこんな感じで取り扱ってきました。

  • Amazonプライム特典のAmazonフォト(容量無制限)を利用し、iPhoneでの新規撮影分を逐次アップロード
    (ただし写真のみ。動画枠分の5GBストレージはすでに飽和)

  • その上で、新規撮影した写真・動画をiPhoneからMacへAirDrop転送 → Macの写真アプリへ。
    転送が完了した分は、iPhoneからいったん手動で削除

  • iPhoneのストレージ容量を加味し、直近(1年分)の写真・動画だけをMacからiPhoneへWiFiで同期。(撮影日時情報をもとに、同期する写真の期間指定が可能)
    さっきiPhoneから削除した分も、これでiPhoneに戻ります

  • それより昔の写真・動画は、iCloudの「共有アルバム」に格納。
    (「最大5000枚の写真・動画が保存できるアルバムを、最大200個作成できる。それを他人と共有してもいいししなくてもいい。このアルバム群はiCloudストレージ容量としてカウントされないので、(私のような)無課金5GBユーザーでもバンバン使える」という便利なサービスです。詳しくは過去記事をどうぞ)

以上の操作により、「Macに全ての写真・動画が格納される」「iPhone内に直近1年分の写真・動画が同期され、共有アルバムで過去分も全て閲覧できる」「Amazonフォトに全ての写真がバックアップされる」状況を作れています。

 

音楽について

一時期、「Apple Music」や「iTunes Match」を使用しましたが、私の使い方が悪かったせいか、Mac内のミュージックライブラリが意図しない形で荒れてしまったため、現在はどちらも使っていません。

よって、以下のような運用になっています。(写真よりずっとシンプルです)

  • Macのミュージックアプリで、全ての楽曲を管理
    (CDから取り込んだり、iTunesストアで購入した楽曲のみ。サブスク楽曲はなし

  • iPhoneの空きストレージ容量に収まるだけの楽曲をMacからWiFi同期
    (現在は、ほぼ全ての楽曲がiPhoneに格納できてます)

      

その他の“自作ドキュメントファイル”について

Pages(Apple版のWord系アプリ)やNumbers(Apple版のExcel系アプリ)で作成した各種ドキュメントファイル、さらにはメモ帳スケジュール住所録、必要最低限のiCloudメールブラウザのブックマーク各種パスワードなどは、iCloudを使ってMac・iPhone(さらにはiPad)間で同期させています。
(こういった使い方だけであれば、iCloudの無料ストレージ枠5GB分だけでも運用できます)

 

MacのバックアップはTime Machine機能を使ってTime Capsuleへ

6年も前に購入したAppleさんのTime Capsuleがいまだに現役でして、自宅Mac内の全て(写真・動画や音楽はもちろん、アプリや設定ファイルまで)を1日に1回、WiFi経由で自動バックアップしてもらっています。(Time MachineというMacの標準機能です)

 

紙ベースの各種書類について

紙の書類をスキャナーで読み込むだけでなく、クリッピングしたwebページダウンロードしたPDFなどなど、「文字情報」が中心となるファイルについては、15年以上にわたってEvernoteで一元保管しています。
スキャンで生成されたPDF内の文字までデータベース化されるため、時期や内容がうろ覚えであっても、何となくのキーワードで串刺し検索できるので重宝してます)

 

現行の課題・問題点

一見すると、なんかいい感じに管理できていそうですし、自分でもそう思っていたのですが、長らく運用しているとやはりいろんな課題や問題点が出てくるものです。

以下、列記します。

写真・動画の管理が、だんだん面倒になってきた

  • 「Macから同期されてきた分と新規撮影した分のさかい目を見極め、後者だけを選択してMacへAirDrop転送し、転送済みをiPhoneから削除する」行為が全部手動なので、面倒。
    (「転送済みをiPhoneから削除」せずにMacと同期すると、新規撮影分の写真についてはオリジナル版と同期版の両方がiPhone上でダブって表示されてしまいます。1年間経てば1枚のみの表示になりますが w)

  • Amazonフォトへのアップロードは、iPhone上のAmazonフォトアプリを起動するだけなのだが、それすら時々忘れてしまう。
    起動せずに「転送済みを削除」してしまうと、それらの写真はAmazonフォトにはアップロードされずじまいになる)

  • Amazonフォトは「クラウド上にもバックアップしておく」という意味合いで使っているが、動画用ストレージの追加料金を払っていないので、実質的に動画が保存されていない

  • AmazonフォトとMacの写真アプリ間で特に連携をとっていないので、Mac上での写真の取捨選択や編集結果がAmazon側に反映されず、さらに「容量無制限のバックアップ」に甘えてきたこともあり、“どうでもいい写真”がAmazon側に溜まってきた。(けっこう邪魔ですw)
     

音楽のバックアップが自宅内のみ

  • 音楽のファイルも「Mac全体の一部」としてTime Machineでバックアップされているが、Mac本体・Time Capsuleの両方が自宅内にあるため、万一の災害時のリスクが払拭しきれていない。

大半の「自作のドキュメントファイル」も自宅内のみ

  • Numbersやメモアプリで作った全てのドキュメントファイルを置くには、5GBのiCloud無料ストレージ枠ではさすがに不足

  • そのため、ドキュメントファイルの大半はMac本体内にとどまっており、その意味で音楽バックアップと同様の問題を抱えている。
     

アプリやOSまでバックアップしている(かのように見える)Time Machine機能の仕様

  • 万一の場合にはTime Capsule内から復旧できるように振る舞ってくれるが、今やOSやアプリ系はネット経由で復旧できるわけであり、仕様がいささか前時代的というか大仰というか。。

  • さらに、デバイスとしてのTime Capsuleの寿命も気になる今日この頃。

Evernoteの今後

  • 無料版の機能が大幅に制限されたり、本社がイタリアIT企業に買収されたり、日本法人が解散したりと、今後のサービス継続がいささか不安になってきた。

最大の問題は「保存・保管」と「閲覧・利活用」の断絶

ここまであれこれ列挙しましたが、最大のネックと感じているのがこの部分です。

例えば、「紙焼きした昔の写真アルバムとか、家族との思い出を撮影したビデオテープやダビングDVDが100冊・100本・100枚あった」として、また「過去に届いた年賀状や子どもの学習ノートが大量にあった」として、それらが押し入れで大切に保存・保管されていても、今どきそのことだけでありがたみを感じられるでしょうか。

「仲間連中で石和温泉に行ったのって、いつだっけ? 10年ぐらい前だっけ? どのアルバムに貼ってあるんだろ?」とか「◯◯さんからの年賀状って、去年もらったっけ? 一昨年は? その前は?」みたいな興味が湧いても、押し入れを開けて大量のストックを目にした瞬間に、探索や閲覧の欲求は消滅してしまうんじゃないでしょうか。

しかも、不幸にして自宅が災害に遭ってしまったら、それらが永遠に消失してしまうリスクもあるわけです。

「昔はそれが当たり前だった。それしか方法がなかった」と言われればそれまでですが、デジタル全盛のご時世ではアナログ時代とは比較できないほど気軽に記録を残せるため、データ量も加速度的に増加しています。
そうなるとますます「どんなに丁寧に保管していてもサッと探せなければゴミ同然。大量になればなおのこと。最終的には誰にも見られないまま粗大ゴミになること間違いなし」となるのではないかと。(個人の感想です)

 

では、前述した私の運用方法のどこに「粗大ゴミ化のリスク」があるのか、代表的なものだけ並べてみます。

  • iPhone内に(正規に)格納されている写真・動画は、結局「直近1年分」だけ。

  • それより前の分も「共有アルバム」としてiPhoneで見ることはできるが、あくまで共有用として生成されたからなのか、人物認識や撮影場所などのメタ情報が共有アルバム内の写真・動画に反映されていない

  • そのため、「写っている人物」や「撮影地」で写真を抽出できない。
    (つまり、「1年以上前の自分」とか「あの頃、よく通っていた旅行先の景色や思い出」をもれなく探し出すのは至難の業ということです)

  • Evernoteから他社サービスへの乗り換えを試みたが、他サービスでは「ノートに添付したPDF内のテキストが検索対象にならない」ばかりか、「webクリッピングができない」サービスも多く、保存 → 検索 → 閲覧の効率が著しく低下しそう。
    (昔のノートやPDFをそんなに見返すことがあるのか?という気もしますが、それを言い出したら保存行為自体の全否定になっちゃいますね w)

  • なんだかんだ言って、動画と音楽についてはバックアップも含めデータが自宅内にしか存在していない

じゃぁどうするか、ということになりますが、長くなったので解決編は次回にまわします。

 

関連リンク

Appleさんの公式サポートページ

Apple サポート (公式)
Apple 製品のサポート情報や、人気の機能やトピックについてご案内します。

Amazonさんの「Amazonフォト(Amazon Photos)」の公式ページ

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Amazon PhotosはPrime会員に無料のオンラインストレージを提供し、デスクトップ、モバイル、タブレットに無制限の写真を保存して共有することができます。

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