短い旅行も終わり、前回ご紹介した「不思議な男性用小便器」を備えたトイレのある空港を出発し、その国の首都にある空港で乗り換えをしたのですが、国内便を降りて国際線へとターミナル内を移動していたところ、通路の壁面にちょっとキュートなイラストを発見しました。
ちょっと進むと、またもや同様のイラストに遭遇しました。
これはどうやら、殺風景になりがちな消火器の周辺にユーモアあふれるイラストを描き加えることで、空港に彩りを添えようという粋な計らいのようです。
乗り換えを急がなければいけない身でありながら、TBS系列で不定期に放送されていたお笑い特番『ウンナン極限ネタバトル! ザ・イロモネア 笑わせたら100万円』の「モノボケ(小道具を使った一発ギャグで笑いを取るコーナー)」を彷彿とさせるこの「心憎いおもてなし」に、ちょっと乗っかってみることにしました。
(と言っても、写真を撮りまくっただけですが。w)
お題はもちろん、すべて「消火器」ですが、制作したアーティストの作風や好みによって、この「モノボケ」にはいくつかのパターンがありました。
パターン1:「酸素ボンベ」に見立てる
先ほどのスキューバダイバーは、この典型です。
続いて、逆向きのスキューバダイバー。
こんな東南アジアの空港で、『あまちゃん』の「南部ダイバー」に遭遇するとは。
パターン2:宇宙系
水中だけでなく、宇宙空間でも酸素は必要です。
「モノボケ」としてはちょっと安直な印象がありますが、イラストの構図やモチーフによってはじゅうぶん面白くなりそうです。
同じく、宇宙飛行士。
ロケットの燃料タンクに見立てたようです。
宇宙を飛ぶロケット。
パターン3:推力としての消火器
先ほどの「宇宙系」と相通ずるものがありますが、シチュエーションが「地上」である点を考慮して別枠として分類してみました。
まずは、「飛行機(?)」に引っ張られる少年。
先ほどと同じモチーフながら、こちらは、直角に折れた壁面を巧みに利用したバージョンです。
マスクを着けていないので、水中や宇宙空間ではないと思います。
どんな所でこのような飛行ができるのか、謎です。
彩色されたイラストもいくつかありました。
気球を膨らますためのボンベということらしく、厳密には「推力」とは言いがたいのですが、まぁ、それはそれとして。
こちらも「推力」というモチーフからは多少逸脱していますが、地上で気体を噴出しているという意味で、こちらに分類してしまいました。
パターン4:体の一部、構造の一部としての消火器
ここまでくると「液体・気体を勢いよく噴出する」という消火器の特性がまるで無視されてしまうのですが、そのぶん「何に見立てるか」という「モノボケ」のセンスそのものが問われます。
まずは、ロボットの体の一部に見立てたモノボケです。
なんと、ゴキブリに見立てたモノボケも。
暗闇を照らす灯。
天体望遠鏡の三脚の一部として。
唇の右上のホクロから「マリリン・モンロー」にちなんでいることまでは分かりましたが、消火器が何を表現しているのか、当初は全く分かりませんでした。
改めて観察して、ようやく「リップスティック」にたとえたモノボケであることに気づきました。
パターン5:「消火器そのもの」として
消火器を消火器として、そのまま構図内に組み込んでおり、その意味では「ボケること」、すなわち「モノボケ」自体を拒否しているパターンと言えます。
こうなると、もう、何でもありですね。w
スーツケースのバケモノから出てきたマフラー(舌と思われる)に絡め取られる消火器。
これは、タコでしょうか?
とにかくこのパターンには、バケモノチックなモチーフが多いのが特徴です。
消火器を抱える兄と、それを支える弟。
とまぁ、好き勝手に評させていただきました。
最後の「消火器を抱える兄弟」のイラストがありならば、「空港職員や消防士が消火器を抱える」という「どストレートなイラスト」があってもいいと思うのですが、見つけることはできませんでした。
もし、そんなイラストがあれば、個人的には「3点+α」を進呈したかったです。
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