ドラマ「王様のレストラン」は今見ても(今見るからこそ)すばらしい!

ドラマ「王様のレストラン」は今見ても(今見るからこそ)すばらしい! by konmaru
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コロナ自粛のおりのつい先日、ハードディスク内蔵Blu-rayレコーダーの整理でもと思い立ち、数年前に再放送されたフジテレビのドラマ『王様のレストラン』(脚本は三谷幸喜さん)を、Blu-rayディスクにダビング待避させることにしました。

で、「せっかくだから、ついでに待避前に第1話だけでも見ておくか」と思ったのが運の尽きで、結局全11話を一気に再鑑賞する羽目に…。(疲れました。笑)

 

もともと三谷さんの書くドラマが好きだというのが私のベースにあるのですが、この『王様のレストラン』には「フレンチレストランという綴じられた空間内だけで、シニカルかつ人間味溢れる群像劇が描かれていて、最後には見事レストランの再建を成功させる」というハッピーエンドまで用意されており、今見返すと、一種独特の“現代社会における寓話”のようなテイストすら感じられます。

昨年(2019年)、“レストランもののドラマ”としてTBS『グランメゾン東京』が放送され、そちらも毎週それなりに楽しく拝見しましたが、私の記憶の中に残る作品としては、圧倒的に『王様のレストラン』なのであります。

 

実はこのドラマが初回放送された1995年の4月〜6月というのは、同年1月の阪神・淡路大震災、さらにはオウム真理教関連の各種事件などが同時並行的に進行していた時期であり、今年2020年のコロナ禍とはまた異質の“暗い世相”を醸し出していた時代だったと思います。

そんなとき、毎週水曜日にオンエアされたこのドラマが、いい意味で私を“現実逃避”させてくれていた印象があります。

そんな「一服の清涼剤」扱いするのも失礼なほどに、舞台経験が豊富で芸達者なキャストも数多く出演する“一流の”作品ですので、皆さんも機会があればぜひ鑑賞されることをおススメします。(服部隆之さんの劇伴も“すばらしい”です)

私は、こんな感じでBlu-rayディスク1枚に収め、永久保存版としました。(ググってみたら、こういうラベル画像を自作・公開しているサイトがあり、ありがたく使わせてもらいました。←画像は一部モザイク加工しときました)

 


 

【余談】

このドラマの初回放送の終了後しばらくして、主役の松本幸四郎(現:二代目 松本白鸚さんが東京渋谷の(旧)パルコ劇場“三谷幸喜さんオリジナル脚本の現代劇”に出演していたことがあります。

何日目かの公演に、私も友人たちと出かけて観劇したのですが、終演後に多くの観客が数台のエレベーターに集中するため、ロビーは大混雑しておりました。

そこで、当時の旧パルコ内部に多少の“土地勘”のあった私は、「まず劇場のある9階から1フロアだけ階段で降りる → 8階レストランフロアの(ほぼ業務用っぽい)エレベーターに乗り換え、楽々と・ゆったりと1階へと降りる」という作戦を決行しました。

で、8階でエレベーターの到着を待っていたところ、それは上階(つまり劇場フロア)から降りてきたのですが、案の定その内部(かご)のスペースには十分な余裕があり、我々チームは全員無事にそのエレベーターに乗り込むことができたのです。

ただ、こんな“ほぼ業務用のエレベーター”に、劇場フロアから乗ってきた人が意外と多かったことを少し意外に思いつつ、何気なく先客チームの顔をうかがってみたら、なんとほぼ全員が『王様のレストラン』の主要キャスト陣だったから、さぁ大変。笑
(乗り込む途中で我々は気づきましたが、そこで慌てて降りるのも逆に不自然かつ失礼かと思い、結局そのまま同乗してしまったわけです)

我々が乗り込む前までは、きっと皆さんで和気藹々と“かつての共演者である幸四郎さんの今日の芝居”についての感想などを語り合っていたのでありましょうが、我々一般人が乗り込んだためか、扉が開く瞬間に聞こえていた談笑はその後ピタリと止まってしまいました。(というか、我々が止めてしまったのですが…)

もちろん、そんな『王様のエレベーター』に乗り合わせた我々一般人側も、そのあまりのシュールな空間においてはダンマリを決め込むしかなく、我々が1階で降りるまで、なんとなく緊張感のある静寂がエレベーター内部を支配していたかと思います。
(なお、“王様”チームはそのまま地下駐車場まで降りて行かれました)

当然ながら、三谷さん脚本による松本さんの新作舞台をみんなで誘い合って観劇&陣中見舞いに行っていらっしゃったんだと思いますが、「あぁ、あのドラマって、そのくらいキャストさん達の仲が良かったんだなぁ」としみじみさせていただいた次第です。
(そこに、どなたがいて、どなたがいなかったのかは、あえて伏せときます)

 


 
 
 

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