パン屋で「は〜い」・後編【亀有・吉田パン】

前回の続きです。

「“具はお好みでオーダー”系コッペパン」のお店『吉田パン』を目指し、なんだかんだで、亀有駅の北口に降り立ちました。

鳩除けと思われるトゲトゲが目を引く亀有駅・北口です。

南口の庇(ひさし)にもトゲトゲがあるのかは未確認。詰めが甘いですね。

亀有が全国区で有名となったのは、言うまでもなくこの方の貢献が大きいです。

漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の両津勘吉さんがお出迎え。撮影がヘタで顔がよく見えません。

接近して再度撮影。2次元キャラクターを銅像(3次元)化しているからでしょうか、鉄兜のような頭髪とか、カモメが貼り付いたような眉毛のあたりとか、ちょっと怖いかもしれません。

見切れているのは、独占的な長時間記念撮影を続ける、隣国からと思しきお客さまの右手。両さん人気はワールドワイドです。

駅前の周辺案内地図によると、実際の派出所は「亀有公園前」ではなく「亀有駅北口前」にあります。

亀にちなんで「亀甲マーク」が点在してますが、このマークが付いてる施設・付いていない施設の仕分け基準があいまいな気がします。

気を取り直して、本題に戻すべく『吉田パン』へと向かいます。

Googleマップさんによると、「この道をまっすぐ行け」とのことでした。

早く『吉田パン』に行きたいのですが、初めて訪れた街には見慣れない珍しいものが多くて、なかなか先に進めません。

最も目を引いたのは、街角のタバコ屋さんの店先に置いてあった、謎の文具類です。

ノートや文具がイスに座って日向ぼっこしているかのようです。

よくよく見たら「ご自由にどうぞ by店主」だそうです。タバコ屋さん、太っ腹です。

ルーズリーフやタックシール、さらには銀行勘定帳まで無料提供中。採算度外視すぎます。

ここ、タバコ屋さんなんですけどね。 採算だけでなく取り扱い品目も本業度外視です。

数々の誘惑をくぐり抜けて前進すると、とあるマンションの1階に、小綺麗な店構えを発見。

お店の前は、全面タイル舗装。パリの石畳のようで素敵です。おフランスざんす〜。

窓ガラスに小さく「コッペパンが無くなり次第…」の文字を発見。

コッペパンマンとでも言うべきかわいいキャラクターの看板が目を引きますが、もしかしてここが『吉田パン』なのでしょうか?

月と六ペンス。クルミとチーズ。

はい、やはりここが『吉田パン』でした。

さっそく店内へ向かいましょう。

ロゴマークの中に「Lucky Bread」という文字。いいと思います。

店内には、先客の皆様が14〜15人ほどいらっしゃいました。人気店のようです。

まさに老若男女が入り乱れ。

なんと、三角パック牛乳も絶賛販売中でした。いやぁ、久々に見ました。

若い人の中には、パッケージの文字を見ないと、これが何なのか分からない人もいるんでしょうね、きっと。

てな感じでキョロキョロしているうちに、5分が経過しました。

到着した1時30分から5分経過。そして写真はブレまくり。

お客さんは皆、列に並びながらメニューを見て、何を頼むか思案中です。

複数人で来ている人達からは「お前、何にするか決まった?」「イヤン、まだよ。ウフッ」などの談笑が響きます。ホンワカとした幸せな空気が店内に満ちてます。

「ランチタイムも過ぎたし、待たずに買えるだろう」という読みは見事にハズれました。

ホームページで事前研究した結果「フィッシュサンド」は外せないと意気込んで来店したのですが、直前でフィッシュフライは完売したそうです。

この段階で残っている揚げ物はハムカツのみとのこと。ちょっと残念。

北千住ルミネに2号店があるそうです。私の本拠地からは多少近くなりますが、メニューのラインナップは少ないようですから、バリエーションを楽しむなら、やはり亀有の本店に来るしかありません。

でも「北千住店限定メニュー」には惹かれます。

そうこうするうちに、私の待ち位置もカウンター最前列まで進みました。

注文まであともう少しです。

テキパキと調理・会計を行なう女性店員さん達。

実はこのお店、メニュー検討中や注文時のお客さん達の会話もさることながら、女性スタッフさん達の明るい声が常に響いています。

「いらっしゃいませー」

「お待ちいただき、ありがとうございまーす」

「お次、そぼろレンコンでーす」「は〜い」

「そぼろレンコン、もうすぐでーす」「は〜い」

「うしろ、通りまーす」「は〜い」

「ピーナッツペースト、補充してきまーす」「は〜い」

体育会的にリキみまくる「ハイッ!」でもなく、慇懃無礼なカスタマーサポートデスクのような「ぁハイ」でもない、適度にリラックスした、頭の上に抜けていくような「は〜い」が飛び交うパン屋さんなのです。

スタッフさんの「楽しく働いている」感が充満していて、多くのお客さんが訪れるのにはこんなところにも理由があるのかもしれません。

そんな店内に10分も並んでいると、こちらもだんだん感化されてきて、適切なタイミングで発せられる「お時間いただき、ありがとうございまーす」に対して、客のこちら側が「は〜い」と応えたくなってくるから不思議です。

私より先に並んでいた営業マンと思しき兄ちゃんなんか、「お待たせしました、合計3つです。こちらでーす」と手渡されて、野太い声を少し高めながら思わず「は〜い」と返してましたし。
まぁ、すぐ我に返って「あざっす!」とも言っていましたが。

ということで、壁に掲げられた通常メニューだけでなく、期間限定の揚げ物も完売です。もっと早い時間に来るべきでした。

なぜこれが「バレンタイン限定」なのかが不思議でしたが、「カツ」と「勝つ」を掛けたんでしょうね。「この、チキン野郎!」って使われ方もあるので個人的には必勝アイテムとしては微妙なんじゃないかと思います。

目の前で調理の様子が見られます。手際の良さは、さすがです。

缶にタップリ詰まった愛すべきクリームの数々。全部味見したいです。缶に思いっきり指ツッコミたいです。

ついに自分の注文の番が来ました。

「おかずのパンには、マスタードマーガリンをお塗りしてよろしいですか?」みたいなことを訊かれたので、思わず反射的に「は〜い」と言ってしまいました。w

謎のフラワーちゃん人形。飴細工でしょうかね?

初の購入体験も無事に済み、亀有駅に戻ってホームから見た東京スカイツリーです。

ちょっと面白いアングルになりました。

ズームアップしてみたら、スカイツリーと両脇の送電鉄塔が同じぐらいの高さで並んでいました。電線で手をつないでいるみたいです。

鉄塔3兄弟。Lucky Breadを買ったらラッキーな景色がオマケで付いてきました。

今回の戦利品です。

ビニール袋だけでなく、量が多いとペーパーバッグに入れてくれるようです。

戦利品その2。

右から順に、「コンビーフ+チーズ」「きのこカレー&たまご」「オリジナル野菜+ハムカツ」「ジャムマーガリン」。

左から2番目は、もともと野菜タップリなところにハムカツをプラスでトッピングしたので、厚みがスゴイことになってます。

ご開帳その1、「コンビーフ+チーズ」。

デフォルトでポテトサラダもサンドされる「コンビーフ」に、チーズをプラスでトッピングしてみました。どんだけ〜。

ご開帳その2、「きのこカレー&たまご」。

カレーは季節で具材が変わります。この日は「きのこカレー」か「野菜カレー」のどちらかをチョイスできました。マイルドとスパイシーのベストな融合。

ご開帳その3、「オリジナル野菜+ハムカツ」。

ホントはここに「ハムカツ」ではなく「フィッシュフライ」をサンドするつもりでした。でもこのハムカツ、肉厚で美味しかったです。

ハムカツがこんなに美味しいんだったら、フィッシュフライはどんなにか美味しいことでしょう。再チャレンジしたいものです。

ご開帳その4、デザートとして「ジャムマーガリン」。

定番の味、安心の味。

ということで、2回にわたって『吉田パン』の購入レポートをお送りしました。

このお店、作り置きが1つもなく、すべて注文を受けてからはさみ込むスタイルになっています。

自分のオーダーに従ってパンが完成する様子を見ているのも楽しいものです。

そのぶん多少待ちますが、スタッフさん達の「は〜い」で癒されるので、イラついている客はいませんでした。(少なくとも当日は)

それより何より、美味しいです。

いいお店だと思います。