We are the robots.【神奈川「自販機レストラン」訪問記 その3】

We are the robots.【神奈川「自販機レストラン」訪問記 その3】 by konmaru
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「相模原市の“自動販売機という名の加熱調理ロボットたち”を見てきた話」の最終回です。

前々回はこちら。

前回はこちら。

ロボットたちの職場は、こんな感じです。

がんばれ、ロボットシェフ。

ではさっそく、ロボットシェフに料理をお願いしてみましょう。

まずは、ほっかほかのハンバーガーおじさんロボットからです。

メニューはハンバーガー、チーズバーガー、テリヤキバーガーの3種類です。いずれも280円の同一価格。なぜ?

オーダーします。料金は前払いです。

プレーンのハンバーガーも280円ですから、チーズとテリヤキはお得感ありまくり。

すると、オーダー前には消灯していた「加熱中」ランプが、緩やかに点滅を始めます。

これは、「点滅」の「滅」の瞬間です。

60秒間の調理時間を待ちます。

「点滅」の「点」の瞬間です。

緩やかな点滅なので、このくらいの明るさの時もあります。

「点」と「滅」の間。

そうこうしているうちに、残り8秒です。

この赤い数字がイイ味出してます。

これはニキシー管というものを使ったディスプレイと思われます。ニキシー管は1990年代で生産終了しているそうです。

このニキシー管が壊れたら、もう修理・交換ができないということですよね。見るなら今のうちです。

60秒経ちまして、ハンバーガーとご対面です。

こんなソリッドな紙箱入りだとは。想像してませんでした。

おじさんロボットとともに記念撮影です。

「そんな撮影してないで、熱いうちに食ってくれよ!」と怒られているような構図になりました。

イートイン用の台の上で開封の儀です。

砂ぼこりで台上がちょっと汚れてますが、不思議と不潔感はありませんでした。砂だからでしょうか。

あ、想像以上に皺クチャ…。

外箱パッケージや、調理ロボット本体に掲示されたハンバーガー写真とは、かなりのギャップがあります。

大きな梅干しに見えなくもありませんが、確かに「ほっかほか」でした。

味は、可もなく不可もなく。「昔の学食で売っていた格安ハンバーガーみたいな味」といえば通じますかね?

さて続いては、いよいよ「うどん・そばロボット」のお出ましです。

このディスプレイの「うどん そば」の字体が美味しさを予感させます。

天ぷらうどんが売り切れ中でしたので、天ぷらそばをオーダーしました。こちらも前金制のロボットです。

私はどちらかというと「そば派」なので、ちょうどよかったです。

気づいたら、あと6秒で完成です。

調理時間が全体で何秒だったのかは忘れてしまいました。すいません。

待ち時間がゼロになったので、取り出し口を覗いてみたら、けっこう麺がこぼれてます。笑

湯切りが激しすぎたのでしょうか。それとも?

扉を開けました。湯切りしたお湯なのか、ダシ汁投入時にこぼれたのか、麺とともに水分がかなり飛び散っていて潤い感のある取り出し口になっています。

このプラスチック製のどんぶりがけっこうフニャフニャするので、前のお客さんが取り出す際に麺をこぼしてしまったのかもしれません。忘れてしまうことにします。

天ぷらそば、300円なり。天ぷら、かまぼこ、刻みネギがトッピングされてました。普通に美味しくいただきました。私はカップ麺のそばより好きです。

そばの奥底に醤油ダシが沈殿しているので、食べる前に上下をかき混ぜるとちょうど良い味付けになりました。

天ぷらそばを完食した頃に、商品の補充が始まりました。ご苦労様です。

これは、そばじゃなさそうですね。うどんでもありません。

補充後に調理ロボットの扉が閉められ、そこに見たのは「ラーメン」の文字。

おぉ、ヌードルの兄弟ロボットよ。

当然、オーダー。

煮タマゴ、メンマ、チャーシュー、海苔など具だくさんです。温かくて美味しくいただけました。

アツアツラーメンなんですが、煮タマゴの中だけは、けっこう冷えてました。

ハンバーガー、天ぷらそば、ラーメンと立て続けに食べてきたせいで、私の満腹中枢は既にこの時点で活発に反応しています。

しかし、前回ご紹介したように、他にも唐揚げ・たこ焼き・カレーなど、加熱調理ロボットたちのレパートリーはまだまだ私を待ち受けています。

メニューを厳選しなくては…。

と思ったら目にとまったのが、このロボットです。

本格派で、手作りで、こんがり焼いて、40秒。

メニューはハムチーズトーストとコンビーフトーストの2種類のみ。

シンプル イズ ベストな品ぞろえですね。

膨らんだお腹をさすりながら、思わずコンビーフトーストを発注しました。

食い切る自信、あるんだろうか?

こちらは秒数カウントダウンはありません。「トースト中」のランプが点滅しながら40秒待つスタイルです。

こちらは「点滅」の「滅」の様子。

何枚撮っても、なぜか光っている瞬間が取れず。(泣)

私のカメラ撮影テク、かなりヒドイようです。動画で撮ればよかったかも。

40秒経つと、アルミホイルに包まれた、本当にアツアツのトーストが出てきました。

熱くても取り出しやすいように、トングが備え付けられています。ロボットシェフの良心ですね。

再びイートインスペースへ移動。

アルミホイル上の「トーストサンド」の文字色が赤から黄へと変わってますが、実は「コンビーフ」と「ハムチーズ」の両方を注文してしまいまして…。

たしか、こちらは「コンビーフトースト」だったと思います。

トーストの裏側には、原材料名や製造者名がしっかりと表記されていました。

ラットサンライズさん、製造場所は湯河原なんですね。

開封の儀。

正直に言いますと、このトーストサンド(2種とも)が一番ウマかったと思います。加熱具合も絶妙でした。

トーストサンドを2種類、つまり普通の食パンを4枚も食べたところで、私の満腹中枢はついにギブアップしてしまい、さらに唐揚げ・たこ焼き・カレーなどをいただくことは叶いませんでした。

ちょっと心残りではありますが、残りのロボットとの対決は、日を改めることとします。

ふと振り返ると、中古タイヤ店の価格表には「高品質」の文字が。でもロボットが加熱調理した料理も、想像以上に「高品質」だったと思います。

ホイールが並んでいるジャングルジムのようなパイプ棚の裏側に、調理ロボットたちが待ち構えているのです。

戦利品として、見慣れない、でもちょっと懐かしい味がしそうなスイーツを買って帰路に着きました。

『小枝 コメダ珈琲店コラボ版』と『プラスチックボトル入り柿の種』が美味しかったです。

帰り際に、部活帰りの地元中学生が自転車でやってきてお菓子を買っていましたが、近所にこんなロボットレストランがあるのは、ちょっとうらやましいですね。

日本人はみんなロボットが好き、というお話でした。

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