「相模原市の“自動販売機という名の加熱調理ロボットたち”を見てきた話」の最終回です。
前々回はこちら。
前回はこちら。
ロボットたちの職場は、こんな感じです。
ではさっそく、ロボットシェフに料理をお願いしてみましょう。
まずは、ほっかほかのハンバーガーおじさんロボットからです。
オーダーします。料金は前払いです。
すると、オーダー前には消灯していた「加熱中」ランプが、緩やかに点滅を始めます。
60秒間の調理時間を待ちます。
緩やかな点滅なので、このくらいの明るさの時もあります。
そうこうしているうちに、残り8秒です。
これはニキシー管というものを使ったディスプレイと思われます。ニキシー管は1990年代で生産終了しているそうです。
60秒経ちまして、ハンバーガーとご対面です。
おじさんロボットとともに記念撮影です。
イートイン用の台の上で開封の儀です。
あ、想像以上に皺クチャ…。
大きな梅干しに見えなくもありませんが、確かに「ほっかほか」でした。
さて続いては、いよいよ「うどん・そばロボット」のお出ましです。
天ぷらうどんが売り切れ中でしたので、天ぷらそばをオーダーしました。こちらも前金制のロボットです。
気づいたら、あと6秒で完成です。
待ち時間がゼロになったので、取り出し口を覗いてみたら、けっこう麺がこぼれてます。笑
扉を開けました。湯切りしたお湯なのか、ダシ汁投入時にこぼれたのか、麺とともに水分がかなり飛び散っていて潤い感のある取り出し口になっています。
天ぷらそば、300円なり。天ぷら、かまぼこ、刻みネギがトッピングされてました。普通に美味しくいただきました。私はカップ麺のそばより好きです。
天ぷらそばを完食した頃に、商品の補充が始まりました。ご苦労様です。
補充後に調理ロボットの扉が閉められ、そこに見たのは「ラーメン」の文字。
当然、オーダー。
煮タマゴ、メンマ、チャーシュー、海苔など具だくさんです。温かくて美味しくいただけました。
ハンバーガー、天ぷらそば、ラーメンと立て続けに食べてきたせいで、私の満腹中枢は既にこの時点で活発に反応しています。
しかし、前回ご紹介したように、他にも唐揚げ・たこ焼き・カレーなど、加熱調理ロボットたちのレパートリーはまだまだ私を待ち受けています。
メニューを厳選しなくては…。
と思ったら目にとまったのが、このロボットです。
メニューはハムチーズトーストとコンビーフトーストの2種類のみ。
膨らんだお腹をさすりながら、思わずコンビーフトーストを発注しました。
こちらは秒数カウントダウンはありません。「トースト中」のランプが点滅しながら40秒待つスタイルです。
何枚撮っても、なぜか光っている瞬間が取れず。(泣)
40秒経つと、アルミホイルに包まれた、本当にアツアツのトーストが出てきました。
再びイートインスペースへ移動。
アルミホイル上の「トーストサンド」の文字色が赤から黄へと変わってますが、実は「コンビーフ」と「ハムチーズ」の両方を注文してしまいまして…。
トーストの裏側には、原材料名や製造者名がしっかりと表記されていました。
開封の儀。
トーストサンドを2種類、つまり普通の食パンを4枚も食べたところで、私の満腹中枢はついにギブアップしてしまい、さらに唐揚げ・たこ焼き・カレーなどをいただくことは叶いませんでした。
ちょっと心残りではありますが、残りのロボットとの対決は、日を改めることとします。
ふと振り返ると、中古タイヤ店の価格表には「高品質」の文字が。でもロボットが加熱調理した料理も、想像以上に「高品質」だったと思います。
戦利品として、見慣れない、でもちょっと懐かしい味がしそうなスイーツを買って帰路に着きました。
帰り際に、部活帰りの地元中学生が自転車でやってきてお菓子を買っていましたが、近所にこんなロボットレストランがあるのは、ちょっとうらやましいですね。
日本人はみんなロボットが好き、というお話でした。
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