こんな「俳優としても活躍しているミュージシャンの逮捕」でした。

ピエール瀧さんに「容疑者」呼称を付ける日が来ることなど全く想像していませんでした。

彼は昨夜、コカインを使用したとして麻薬取締法違反(使用)容疑によって緊急逮捕され、本人も使用を認めているんだとか。

正直、「とほほ…」感でいっぱいです。

「俳優」としての「これから

これから出演・上映・放送が予定されていた「将来の作品」から彼の姿が消えてしまうのは、まぁ致し方ないのでしょう。
彼を起用したスタッフ陣は落胆するでしょうが、一般オーディエンスにしてみれば、まだその成果物に接触する前ですから、最初から「無かったもの」と割り切ることもできるかもしれません。

ましてや、「彼が逮捕されなければ、今後も個性派俳優としてきっといい演技を見せてくれたに違いない」的な評価について言えば、代わりの俳優はいくらでもいるでしょうから、これから企画・制作される作品については「最初からピエール瀧という俳優などいなかった」と考えてキャスティングすればいいだけのことです。
それが、どんなに“彼にうってつけ”な役柄であったとしてもです。

要するに、「俳優」としての「これから」については、ほぼ全てのオーディエンスにとって、そんなに影響ないでしょ、ということです。

「俳優」としての「これまで

出演者の不祥事が発覚すると、過去に出演した作品の上映・放送・パッケージ販売などが軒並み中止になります。
最近は「作品に罪はないでしょ」という声も聞きますが、現実には作品にも贖罪を求められることが多いようです。

例えば私が歴代朝ドラの中で最高傑作だと思っている『あまちゃん』については、当面再放送はされなくなるんでしょう。
また、『アナと雪の女王(1作目)』日本語版のテレビ放送も、当面延期されるんだと思います。(どちらもその予定があったとすれば、の話ですが)

いずれにせよ、彼の気配が感じられる作品のパッケージ商品や録画物を所有している人は、大事に保管しておいたほうがよいと思います。

ミュージシャン」としての「これまで」と「これから」

俳優としての影響は、敢えてヒドい表現をすれば、所詮、前述程度の影響しかありません。

それに対して、ミュージシャンとしての彼、すなわち電気グルーヴとしての彼のポジションは全くレベルが違っていて、まさに「余人をもって代え難い」わけです。

石野卓球さんだけでは電気グルーヴではありませんし、仮に新メンバーを参入させたとしても、それを電気グルーヴと思うファンはいないでしょう。
(もしそんなことになったら、それって別ユニットですよね、もう…)

そんな変則的な形で電気グルーヴが継続するくらいなら「過去の楽曲に浸る」ほうがよっぽど電グルを堪能できるはずなのですが、こっちについても映画・ドラマ同様に、パッケージ商品が販売中止・ダウンロード中止されるなど、既存楽曲にアクセスする手段が限定されてしまうのかもしれません。

しかも、「作品に罪はない」とはいえ、電気グルーヴの楽曲には彼の人格・キャラクターが色濃く反映されており、それは、映画・ドラマの“出演者の一人”としての彼の役割とは全く比較にならないと思います。

何が言いたいかというと、ピエール瀧容疑者の逮捕で致命的な影響を受けるのは、俳優業ではなくミュージシャン業の方であって、にも関わらず各種報道では「俳優としての業績と影響」の方ばかりに力点が置かれているのが、ちょっと気に入らないということです。


ピエール瀧さんといえば、ミュージシャン
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ミュージシャンのピエール瀧さんといえば、電気グルーヴ
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電気グルーヴといえば、石野卓球さん。

ということで、石野卓球さんの心境を察すると、本当にお気の毒というほかありません…。