先日オンライン申請した「特別定額給付金」が、今週振り込まれました。しがない単身中年男性のフリーランス個人事業主にとっては大変ありがたい10万円ですので、大事に使わせていただきます。
で、入金の数日後。
入金済みの我が家にも改めて申請書が郵送されてきたのでちょっとビックリしました。
居住自治体のホームページによると、この給付金のスケジュールは…、
- 4月いっぱいは、DV被害避難者事前申出期間。
- 5月初旬からオンライン申請開始。(マイナンバーカード利用)
- 5月初旬から1週間ほど、DV被害者・施設入所者などの全国統一連絡調整期間に充てる。
- 5月中旬から、オンライン申請分の振込開始。
- 上記「オンライン申請分の振込開始」の3日後から申請書の郵送開始。
となっています。
これを見た私は「オンラインで申請済みの世帯に対しては申請書を郵送する必要がないから、それらの世帯を3日かけて除外し、“まだ申請してこない(給付していない)残りの世帯”だけに郵送を始める」ということになるのかと勝手に想像しておりましたが、実態は、オンライン申請の有無に関係なく申請書は郵送されているようです。
同封資料には小さい文字で「マイナンバーカード によるオンライン申請がお済みの方は、申請書の提出は不要です」と書かれてはいましたけど、今回のコロナ禍に対する公的支援をきちんと理解していない人などは、「オンライン申請したものとはまた別物の給付金かな?」と記入&返送しちゃったりするんじゃないかと心配です。
もっと心配なのは、「オンライン申請でお金をもらったけど、郵送でも申請したら、もしかしたら自治体の混乱に乗じて二重受給できるかも」などと考える不届き者が出てきそうな点です。
そして最も心配なのは、この不届き者の予想が不幸にして的中し、二重受給が頻発してしまうんじゃないかというあたりです。
なんせ、自治体側の作業には目視チェックや読み合わせなど、人手に依存してる部分が多々あるというニュースも見かけましたし…。
ついでに言うと、送られてきた申請書には、以下のような欄があります。↓
氏名 | 続柄 | 生年月日 | 特別定額給付金を | ||
1 | 山本 A太郎 | 世帯主 |
◯年◯月◯日 |
□希望する | □不要 |
2 | 山本 B子 | 妻 | ◯年◯月◯日 | □希望する | □不要 |
3 | 山本 C助 | 長男 | ◯年◯月◯日 | □希望する | □不要 |
4 | |||||
自治体が保有する住民基本台帳データベースをもとにして家族全員の氏名などが最初から印字されているのはいいとして、今回の特別給付金を「どの家族が希望するか・不要か」を1人ずつ選択できるようになっているのです。
しかし当初の報道では、以下のように「希望しない人は×をつけろ」という書式だったと記憶しています。↓
氏名 | 続柄 | 生年月日 | 特別定額給付金を希望しない場合は□に×を記入 | |
1 | 山本 A太郎 | 世帯主 |
◯年◯月◯日 |
□ |
2 | 山本 B子 | 妻 | ◯年◯月◯日 | □ |
3 | 山本 C助 | 長男 | ◯年◯月◯日 | □ |
4 | ||||
で、あとになってから「注意書きをよく読まず、『希望者がチェックするもの』と勘違いして郵送する人も」という報道もありましたから、そんなこともあって“明示的に二択式”であることを強調する書式に改めたのかもしれません。
しかし、「家族内に“給付金なんて要らない”という人が仮ににいたとしても、その意向に忠実に沿って減額申請する世帯主などいるのだろうか? だったら世帯全体で Yes or No だけでいいんじゃないか?」とか「そもそも『ウチは敢えてもらわない」という世帯主には『送り返さなくていいです』とお願いしたほうが郵送費の節約になるんじゃないのか?」など、いろんな疑問が湧いてきます。
だいたいにおいて、自治体のスタッフさんが「家族の全員分で『不要』側にチェックをつけて返送されてきた申請書」を見た時、すなおに「はい、給付不要の世帯ね」と淡々と処理できるもんでしょうか?
二択式の書式で「不要」なのですから、そういう処理で合っているんですけれど、それでも「もしかして、この世帯主さん、ご高齢だし、実は『希望する』を選んだつもりになっているだけなんじゃないかしら…」と気に留める心優しい職員さんもいらっしゃるんじゃないかと思いますし、その都度作業の手が止まってしまったり、念のため電話で確認をとったりしているんじゃないかと、門外漢ながらも心配になってきます。
ちなみに、この二択式の書式で“どちらにもチェックがついていない”場合は「給付を希望する」ものとして取り扱うんだそうです。
だったらいっそのこと、
- 「あなたの家にはこういう名前の家族が何人住んでることになってるので、とにかく人数分の給付金を送るから振込口座を教えろ」
- 「何らかの意図があって『要らない』なら、返送するな」
と、これだけで良かったんじゃないかと思ったりしますが、どんなもんでしょうか。
【参考】
総務省による「特別定額給付金」の郵送による申請方法解説ページ。↓
↑このページの後半には、「“希望する・不要”が明示された二択」バージョンの書式見本だけでなく、当初の「希望しないならチェックしろ」バージョンの書式見本へのリンクもあります。
何故いまだに2種類の書式が並列されているのか、私には意味不明…。
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