トランプさんはなぜ当選確実を逃したのか。

アメリカの大統領選挙は、今日(11月9日)現在、まだいくつかの州で開票が終了していませんが、日本時間の8日未明に「バイデン候補、当選確実」が報じられ、一つの節目を迎えました。

今のところ「民主党:バイデン大統領候補・ハリス副大統領候補」の得票が7,500万票、「現職の共和党:トランプ大統領・ペンス副大統領」が7,000万票となっており、高い投票率を反映し、バイデンさん側は歴代最多の得票を獲得し、トランプさん側ですら2016年の自身の得票数を大幅に上回っているんだとか。

それだけ“激戦”だったということですから、どちらが勝ってもおかしくない選挙だったのだろうと思います。

 

 

そんな中、どうしてトランプさんが勝てなかったのかといえば、やはり新型コロナウィルスによる感染症拡大の影響だと思います。

現段階におけるアメリカの感染者数は5,000万人、死者数が23万人と、いずれも世界で最多となっています。

これだけの数になれば、共和党・民主党いずれの支援者にも被害が出ているはずですが、とりわけコロナを軽視するトランプさんを応援する共和党側の有権者はマスクもせずに密な集会に参加したりしていましたから、おそらく人数だけでいけば共和党側の感染者・死者のほうが多いんじゃないかと想像します。

そうなると、いくら自分が支持するトランプさんが「コロナなんて大したことないのだ。恐れちゃいけない。実際、俺もこうやってコロナを克服したろ? ワクチンももうすぐできるんだ!」と主張したとしても、「自分の身内が感染した・亡くなった」経験を持つ支持者にしてみれば、「何をか言わんや」という気持ちになるでしょう。

これが民主党支持者ともなれば、「私の夫は、トランプのコロナ軽視のせいで死んだのよ! トランプに殺されたのよ!」ぐらいに憤っていることでしょう。

そんな辛い体験を持つ人々は、たとえ共和党支持者だとしても、そして、どんなに地元に工場が誘致されて雇用先を確保してもらえたとしても、トランプさんには投票しない(できない)と思います。
(さらに言えば、自分の家族がコロナの犠牲になったらトランプさんの演説集会に参加などしたくないでしょうし、ましてや彼の背後でプラカードを掲げながら「four more years!」などとは叫べないと思うのですが、どんなもんでしょうか)

 

これは裏を返せば、「世界最悪のコロナ禍に見舞われてもこれだけの大接戦だったのだから、コロナがなかったらトランプさんが順当に再選されていたに違いない」ということでもあります。

そう考えると、民主党支持者や反トランプの人々は「コロナに感謝」すべきなのかもしれません。

そんな“不適切”な感想をつい抱いてしまうほど、今回のトランプさんは善戦したと思います。

私にしてみれば、彼が善戦できたこと自体が不思議ですが、まぁ他国の大統領選挙なので、このへんにしておきます。

 

 

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