早期リタイアの前に「お金」について考える

この「早期リタイア」カテゴリではここまでに、早期退職・早期リタイアをしたいと思ったきっかけ理由、リタイア後に何をするのか、さらには円満退社に向けた心構えなどを書いてきましたが、仕事を辞めるのですからその後の「お金のこと」を考えないわけにはいきません。

おそらくこれは、「早期」であろうが「予定通り(定年)」であろうが、「退職・リタイア」を検討する上で避けては通れない最も重要なテーマのひとつだと思います。

もっと言えば、「仕事を辞める」ためには、お金にまつわる懸念・不安を(ある程度)払拭しておくことがどうしても必要になるのです。

「何を当たり前の話をクドクドと」と思われるかもしれませんが、この辺を冷静に考えられるようになっておかないと、あとあと苦労しかねません。

とはいえ、実は「お金」のことを心配しすぎると何の行動も起こせなくなる可能性もあります。

ということで、早期リタイアする上で私が考えた「お金」のポイントを整理してみます。

(今でこそ、こうやってブログに書けていますが、当時は分からないこと・不安なことばかりで、何をやるにも手探り状態でしたが…)


お金には、収入と支出がある。

これまた当たり前のことなのですが、リタイアという大きなイベントを考えているとなぜか「収入」のことばかりが気になりがちです。

これまで安定的にもらってきた給料がなくなるのですから当然ではありますが、早期リタイアを前向きに考えていくためにも「収入と支出、収入と支出…」と念仏のように唱えるぐらいでもいいかと思います。

とにかく「収入がなくなるような行動は一切しない・できない」というふうに、出だしで断念(思考停止)してしまわないように心がけましょう。

仕事を辞めると、収入構造が大きく変わる。

これも当たり前ですね。w

当たり前ではありますが、「給与がなくなる=収入がなくなる」と短絡的に考えていたずらに不安がるのはやめたほうがいいと思います。

この思考のワナにはまってしまうと、「給与を失いかねない行動はすべて悪」という価値観につながり、ひいては「サラリーマンを辞めたくても辞められない」という諦念・強迫観念に支配されてしまいます。

「仕事辞めても、しょせん収入の内訳が変わるぐらいじゃねーの?」程度に気楽に考えるところから入った方が健全だと思いますし、次のポイントにもつながりやすくなると思います。

収入は給与だけではない

サラリーマン時代に限定すれば「収入=給与」の人が圧倒的多数かと思われます。

しかし、在職中から「副業でこづかい程度の収入もある」「資産の運用益がある」というように給与以外の収入を得ている人もいるでしょう。

さらには、「退職金が出る」「退職後に雇用保険手当(失業手当)がもらえる」ケースもありますし、(今のままの制度でいけば)65歳になれば年金ももらえることになります。

これら「もらえる予定のお金」のすべてをひっくるめて「収入」のことを考えたほうがいいです。

「当たり前すぎてバカバカしい」かもしれませんが、それら「給与以外に(将来的に)もらえる収入」を試算していくと「そんなにもらえるんだ!」とか「それしかもらえないの?」など、いろんなことが見えてきます。

それによって、リタイアの時期も変動することもあるでしょう。

いずれにせよ、ことリタイアとなると「給与がなくなる=収入がゼロ」みたいなマイナス思考に陥りがちですので、「他の収入もなんかあるはず」「給与以外の収入をどうやれば作れるか」という“プラスなこと”をクドイくらいに意識したほうがいいかと思います。

支出も見直せる。

「収入が減ったら生きていけない。だからリタイアなんかできない」とあきらめる前に、ぜひ「その分、支出を減らせないか」の検討もしましょう。

「食費なんか減らせない」と考えている人。「飲み会」も食費としてとらえていないですか?

リタイア後には在職中ほどの頻度で飲み会は発生しません。

「おしゃれ好きなので衣服代は減らしたくない」人。

だとしてもこれまでかかっていた「スーツやワイシャツのクリーニング代」は、ほぼ無くなります。

などなど、リタイアすれば収入だけでなく支出の構造も大きく変わるので、それらもなるべく計算に含めたほうがいいかと思います。

大事なのは、「節約のために1円でも安い店を探す」というような発想から始めるのではなく「リタイアしたら、そもそもこんな支出なくなっちゃうよね」という前向きな観点で検討していくこと。

そのほうが、気持ちが貧乏臭くならずにすみます。w

お金には「入り」と「出」の他に「蓄え」という概念もある。

よくいうフローとストックの関係ですよね。

「給与がなくなる。それ以外の収入も見込めない。かと言って支出も減らせない」人であっても、それをカバーして余りあるほどの貯蓄があれば、リタイア後に何の不安もないでしょう。

そうは言っても、蓄えを切り崩す一方では不安になるのが人間の心理のようで、「将来が心配なので」と懸命に働き続けながら貯蓄をひたすら増やしていく人も少なくありません。

私もそんな発想をしていた一人だったかもしれませんが、奮起の上、自分なりに試算してみた結果、「少なくともお金がネックで早期リタイアを断念しなくてもいい」と判断できたため、実際に一歩踏み出すことができたわけです。

無論、リタイア後も定期的に「お金まわりのシミュレーションや見直し」は実行しています。

この「入り(収入)」「出(支出)」「蓄え(資産)」のバランシング作業は、おそらく死ぬまで続けることになるんでしょうね。


ちなみに、上記のバランシング作業は、遅かれ早かれ、ほぼ全ての人が経験することになると思います。

早期リタイアする人(した人)は、それを平均的な人々よりも若くして実践できる(できた)のですから、そのぶん貴重な体験をしたと言えるでしょう。

なかなかできないせっかくの体験ですから、この先の生活のためにも大事に活かしていきたいものです。