「東京都庭園美術館」の探訪記録の4回目をお届けします。
前回は「プライベート感たっぷりな2階」をご紹介しましたが、今回は本館3階の「ウィンターガーデン」を探訪してみましょう。
【今回も、念のため】
本展『建物公開 旧朝香宮邸物語』の期間中(3月21日〜6月12日)は、本館内での写真撮影は、一部エリアを除き、OKとなっています。
また、「撮影にあたっての諸注意」に従いました。
では、今日もおじゃまいたします。
「1階編」でもご紹介した第二階段を登ってみます。
踊り場から1階を見下ろしました。
途中に、3階・ウィンターガーデンを見学するにあたっての注意事項が掲示されていました。
この階段をのぼって3階に向かいます。
踊り場から3階を見上げてます。これをのぼると、いよいよウィンターガーデンです。
はい、これ。ウィンターガーデン。
たかが温室なのに、市松模様の白黒大理石に真っ赤なチェアって、かっこよすぎて泣きそうです。
ちなみに、このチェアセットは、1932年に殿下ご自身が松坂屋(デパート)で買ったものだそうです。実物だそうです。
温室なので、暖房ヒーターがありますし、不思議な位置に水道の蛇口もあります。
庭園の向こう側に、高層ビルがチラ見してます。
窓ガラスの開閉レバーまでカッコよく見えてくるから不思議です。
【余談】
この「建もの」を美術館としてではなく「宮様のお宅」として考えると、もっと色々な部屋があってしかるべきと思い、学芸員さんに質問してみました。
問:食堂は見ましたが、厨房は?
答:
今もありますよ。
1階・大食堂と小食堂の間の通路を通り、新館連絡口に左折する部分がありますよね。
あそこを左折しないで突き当たりの奥に行くと厨房があります。非公開ですけど。
小食堂の近くに配膳室もありましたし、配膳室から小食堂にお料理をお出しする小窓も残ってますよ。
問:侍従の部屋もあったんですよね。
答:
はい、侍従の部屋も運転手の部屋もありました。
ちなみに、宮邸全体は洋館ですが、職員たちが休む部屋は和室でした。
やっぱり和室の方がくつろげた時代だったんでしょうね。
だそうです。ほほぉ〜。 あぁ、楽しい。
それにしても。
宮様御一家が公的・私的に利用した部屋の数々は(風呂場まで含め)丸裸にしてるクセに、事務方・裏方のプライベートスペースは公開しないとは、一体どういう了見なのでしょう。
悪意ある官僚の差配などではなく、単に「そんなもん、誰も見たくないでしょ?」ということなのだと想像しますが、中には私のような「バックヤードツアー大好き人間」も確実にいますので、ぜひ善処していただきたいものです。
庭園美術館の「建もの探訪」はこのぐらいにして、次回は「庭園」のほうをご紹介したいと思います。
※ちなみに、新館の展示(フランス絵本関連)は、展示品の大半が撮影NGだったので、割愛します。
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