前回からの続きです。
NHKスタジオパークのエントランスホールにある岡本太郎のレリーフ壁画『天に舞う』に刺激されて、彼のパブリックアートの数々を確認すべく岡本太郎記念館へ行ってきました。
場所は、ここです。
最寄りの地下鉄・表参道駅から徒歩7〜8分で着きました。
6月23日まで、企画展「太陽の芸術 〜岡本太郎のパブリックアート〜」が開催されています。
で、ふと上を見上げると、記念館2階のベランダから、なんと『太陽の塔』さんが身を乗り出して来訪者を迎えてくれてます。
手すりに乗せた腕がかわいい。
前庭の彫刻のひとつ、『午後の日』。
前庭内の彫刻は、他にもたくさんあります。
ちなみに、前庭を見るのも有料です。
さっそく、玄関ドアを開けて入りましょう。
ドアを開けてすぐ左側に、「チケット売場 兼 受付 兼 ミュージアムショップの会計レジ」があります。
一般の入館料は620円ですが、このページからリンクされてるインターネット特別割引券を印刷して持参すれば、100円引きしてもらえます。(有効期限は今年の6月23日まで)
で、受付の女性スタッフさんがおっしゃるには、「全館、ご自由に写真撮影してください」とのこと。
何たる太っ腹! 驚きました。
このへんにも岡本太郎の芸術観が反映されているんだと思います。
お言葉に甘えて、たくさん撮らせていただきましたが、本記事での写真紹介はほどほどにしますので、興味のある方はぜひ直接訪問なさることをお薦めします。
1階ホールから右に曲がってすぐの展示コーナー。
自宅として使用していた頃は、おそらくリビングルームだったんじゃないでしょうか。
“リビングルーム展示コーナー”を過ぎたところに、当時のアトリエがそのまま残ってました。
続いて、2階へ向かってみましょう。
さて、いよいよ企画展スペースへ向かいます。
今回の企画展「太陽の芸術太陽の芸術 〜岡本太郎のパブリックアート〜」のパンフレットによると、岡本太郎は、
「太陽は光や温もりを提供しても『金払え』とは言わないでしょ? 芸術もそれと同じようなものなんだよね。芸術は民衆のものだし、暮らしの中でこそ生かされるべきじゃん!」(←多少意訳してます)
という考えを持っていたそうで、それがパブリックアートへの注力につながっていたのだとか。
すばらしい。
企画展スペースに入ると、正面奥に彼のパブリックアートの超・代表作である『太陽の塔』の模型(と言っても人間の身長ぐらいはあります)と特大パネル写真がドンと飾られてます。
各地にあるパブリックアートが、写真で紹介されていました。
「どこに、どのパブリックアートがあるのか」もバッチリ分かります。
パブリックアート所在地マップの右隅に、「現存しない作品」の一覧が載ってました。
見学を終えた後、記念館の最も近くにある(と思われる)パブリックアートの現物も見に行きました。
以前、当ブログでも紹介したことのある「旧 こどもの城(すでに閉館済み)」の前にある『こどもの樹』です。
今もなお、鉄柵で覆われておりました。メイン施設が閉館したとはいえ、ずいぶんと無粋なことをしてくれるものですよねぇ。。。
【余談】
今年3月14日付けの朝日新聞DIGITALで、「岡本太郎作品の『こどもの樹』、都が残す方針表明」という記事を見つけました。前日(13日)の都議会で、都の財務局長が答弁したんだそうです。
裏を返せば、2015年の閉館以降、先月に至るまで「残すかどうか(≒壊すかどうか)」が決まっていなかったとも言えるわけですから、正直、ゾッとします。
(今なら記事はこちらで読めます)
最後に今回の戦利品をご紹介します。
ひとつは『太陽の塔』さんの全体像が拝めるクリアファイルです。
もうひとつもクリアファイルでして、こちらは「黄金の顔」の“どアップ写真”です。
そういえば、記念館2階には「太陽の顔」そっくりのこんな彫刻もありました。
記念館の階段・踊り場に掲げられた岡本太郎の特大ポートレートと見比べるうちに、作品内で多用されている「顔」って、実は岡本太郎の自画像なんじゃないかという気がしてきました。
ということで、岡本太郎記念館の訪問記でした。
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