ご無沙汰しております。
こちらのサイトで、我が母ミチヨのすっとこどっこい話をご紹介させていただくことになり、彼女の初海外旅行であるバリ島2008年編を書いたのが2年前。
その後、続編に取り掛かることが出来ず、年月だけは流れていき、
そうこうするうちに新型コロナウイルスの感染拡大によって世界が一変。
当面は海外旅行なんて夢のまた夢となってしまい、
stay homeで暇を持て余しているので、写真を整理していたところ、
両親とハワイ旅行に行った時の画像が出てきました。
それで久々にミチヨの海外旅行記を書かせていただこうと思い立った次第です。
しばしお付き合いくださいませ。
と、前置きはこれくらいにして。
時は今から遡ること2009年、既に11年も前。。。
この年は9月にシルバーウィークなる大型連休があった。
このまたとないチャンスを逃してなるものかと海外旅行を企んでいた矢先、
あろうことか仕事が入って休日出勤をするハメに。
しかしこれが良い方向に転んで、11月に代休取得できることになった。
ハイシーズンを避けられたことで、かなりリーズナブルなハワイ旅行が実現。
ミチヨは、この当時御年68歳。
お盆休みに帰省した時に、シルバーウイークに一人旅を考えている、と
ポロっと話してしまったのがいけなかった。
「アタシはあと2年したら70歳になんだかんね、
もう死んじゃうんだかんね、
近所の××さんはイタリアに行って来たっつってるし、
××さんはハワイで4島巡りして来たんだってよぉ。
アタシも4島巡りしたい!ダイヤモンドヘッド見たい!」
などとストレートに圧をかけられる。
まずは、ミチヨがダイヤモンドヘッドを知っていたという事実に驚き。
どこぞのババ友にでも吹き込まれたのだろうか。
あろうことか父までも「このまえTVでハワイ島の流れる溶岩見たけど、
あれはすごかった、この目で一度見てみてぇな」とノリノリ。
ちなみに父は当時62歳。
1人旅で秋のニューヨークを目論んでいた息子であったが、
元来の素直さがアダとなり、ハワイ島になら行ってみても良いかなぁと
完全に洗脳される。
前回のバリ島では、元日早々に僕のサイフがスラれてしまうという失態があり
そのリベンジもしておきたいし、ということで。
高齢者2人連れのハワイなのでツアーが安心だろうと考えたが、
安いツアーは乗り継ぎに時間がかかったり、
現地でのオプショナルツアー参加が必須だったりと面倒なことが多いので、
結局、個人手配。
ダイヤモンドヘッドが見たいというミチヨの意向も汲んで、
ハワイ島2泊+オアフ島2泊の4泊6日のプランが完成した。
飛行機、ホテル、オプショナルツアーと旅パーツが揃ったところで、
両親に旅程の説明をした時のこと。
ミチヨ:アタシら、結局どこに行くことになったんだぃ?
僕:ハワイ島のコナと、オアフ島のホノルルだよ。
ミチヨ:あら~、オアフにも行くのぉ・・・(残念そうに)
僕:なんで?ダイヤモンドヘッド見たいんだよね?
だったらオアフ島にも行かなきゃじゃん?
ミチヨ:だって、オアフは遠いじゃない?大変だぁと思って。。。
僕: ?
ミチヨ:だって、オアフっちゃぁ、バンコクにあるんだろ?
僕:バンコクはタイだろぉ、タイの首都!
ミチヨ:ええ?バンコクって国じゃないの、あらー、そーなのー。。。
と、早速のミチヨ節が見え隠れ。
間違いなくバンコクの位置関係なんか理解していないはずだが、
何を根拠に遠いと思ったのかも謎。
当時、国内では新型インフルエンザが流行しており、
僕も両親も健康管理に細心の注意を払っていたが、あろうことか姪が感染。
親達にも感染してしまうのではないかと気を揉んだが、
幸いウイルスが避けて通ってくれたようだ。
出発前日に母親から電話。
「飛行機の中って退屈だから、みかんだのサキイカだの、えーっぱい持ったよ。
飛行機ん中で食べよう!」
と浮かれているので即効却下。
油断も隙もあったもんじゃない。
翌日の待ち合わせは17時、成田空港第一ターミナルで、というのは、
しっかりと父に伝えて電話を切る。
こんな感じで親子3人の2度目の海外旅行が開始。
つづく
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