こんな「チコちゃん人気の秘密」でした。

イェーイ!

どうもー、チコでーす!

永遠の5才でーす、今日もよろしくお願いしまーす!

ねえねえ、岡村ぁ〜。

NHKの『チコちゃんに叱られる!』っていう番組、当然知ってるわよねぇ?

チコちゃんに叱られる! - NHK
「いってらっしゃーいってお別れするとき、手を振るのはなぜ?」「かんぱーいってするときにグラスをカチン、あれはなぜするの?」こんな、5才のチコちゃんが問いかける素朴な疑問にあなたは答えられますか?知らないでいると、チコちゃんに「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と叱られます。すぐに誰かに話したくなる、いままで考えたこともなか...

じゃぁさぁ、あの番組は、どうして人気があるの?

え? なになに? 「岡村隆史のトークが軽妙だから」?

いい歳したオッサンが、手柄を総取りしてどうすんのよ!?

ボーっと生きてんじゃねーよ!

今年4月からレギュラー放送が始まった『チコちゃんに叱られる!』は、金曜ゴールデンタイムの本放送だけでなく、翌土曜日朝の再放送でも高視聴率を記録するなど、好調を維持しています。

しかも、先日は『ユーキャン 新語・流行語大賞』のトップテンに選ばれるなど、今やその人気は国民的といえるほどです。

しかし、この番組が国民に広く親しまれていると言われている一方で、なぜこれほど人気があるのかを分かっている国民は、一体どのくらいいるというのでしょうか。

今こそすべての日本人に問います。

チコちゃんが人気なのはなぜ?

例えば、視聴率を調べているビデオリサーチさんは、

  • 本放送・再放送ともに視聴率は上昇傾向
  • (録画したものを再生する)タイムシフト視聴率も上昇
  • 土曜朝の再放送枠のほうが視聴率が高い。
  • 「チコちゃん」がスタートする前に土曜の同時間帯で放送されていた前番組と比べると、「チコちゃん」の方がリピーターが多く、家族が複数人数で(特に親子で)視聴している世帯が多い。

という実態を踏まえつつ、

とっつきやすい身近な疑問なのに答えを出せない大人をチコちゃんが叱り、その後には専門家のしっかりした解説が用意され、チコちゃんたちMCとゲストの楽しいやりとりも含め、大人も子供もリラックスしながら楽しめる作りになっているなど、土曜(休日)の朝の気分にフィットしているのだ」

と、分析しています。

視聴率データをたんまりと持っている会社だけあって、そつなく、そして客観的にまとめている印象です。

「チコちゃんに叱られる!」はどうして話題になっているの? -視聴者代表(5才)

一方、“お笑い評論家”のラリー遠田さんは、

  • 昔のことにも妙に詳しく、しかも上から目線生意気な口を利き、例の決まりセリフで大人をも叱り飛ばすけれど、なぜか憎めないチコちゃん(5才)に、出演者も視聴者もいいように振り回されるドキドキ感が楽しい。
  • 民放的なの遊び心が功を奏し、NHK特有の「お勉強臭さ」がなく、また「下品になりすぎない配慮」もあって、ファミリー層が安心して楽しめる
  • 提示される「疑問・質問」の切り口が面白く、硬軟取り混ぜたテーマ設定も絶妙。

というふうに分析。

特にデータの裏付けがあるわけではないものの、さすが作家さん・評論家さんだけあって、「あぁ、自分にも当てはまるかもー」と思わず納得するような考察になっています。

「チコちゃんに叱られる!」にハマる人の心理 | テレビ
現在のテレビバラエティ業界では「日テレ独り勝ち」の状態が長く続いています。ビデオリサーチ社が発表している「週間高世帯視聴率番組」のランキングでも、バラエティ(その他の娯楽番組)部門ではベスト10の大半…

かと思えば、こちらの出版社さんは、

  • この人気番組は、NHKの内部制作ではなく、外部の番組制作プロダクションが作っている。
  • 外部プロダクションが作るNHKの番組は、バラエティに限らない。看板である『NHKスペシャル』もしかり。
  • 受信料半ば強制的に徴収し、年間7,000億円もの莫大な予算を抱えながら、多くの番組を外部に作らせているんだから、NHKの職員は、何やってんだ、一体?

と、最後は『チコちゃん人気』とは直接関係ない方向に話が行っちゃったりしています。
今やチコちゃんは、新潮社さんによるNHK批判のダシにも使われてしまう存在になったようです。

「チコちゃんに叱られる!」の意外な真実 NHKの人気番組は民間の制作会社が作る時代 | デイリー新潮
「ボーっと生きてんじゃねーよ!」 NHKの番組から出たとは思えないセリフが人気の「チコちゃんに叱られる!」(NHK総合・金曜・午後7時57分~)。…

そんな中でも出色なのは、チコちゃんの中身(声)を担当しているキム兄こと木村祐一さんへの独占インタビュー記事です。

お笑いのプロとして、どういうスタンスでこの番組に関わっているかが実に良く伝わってきます。

キム兄は、かなり「自由」にやらせてもらっているようです。
(敢えて要約しませんので、ぜひ読んでみて下さい)

「チコちゃんに叱られる!」声担当、キム兄が初めて語る「チコちゃんの自由さ」
「チコちゃんに叱られる!」(NHK)が絶好調だ。7月14日(土)に放送された再放送は視聴率13.9%と番組史上最高を記録。7月9日-15日の視聴率...

ことほどさように、当事者ならいざ知らず、部外者までもがチコちゃん人気に乗じて、
やれ「チコちゃんは、奈良美智さんの描く子供の絵とそっくり」

だの、

パイロット版の初回は、もっと奈良さんの描く子供に似ていた

だの、

「え〜、これだったら、今のチコのほうが好きだなぁ」

「あれ、お前、いま『チコ』って呼び捨てにした? 惚れてるわけ?」

「いや、俺の恋愛対象は2次元キャラだけだし。w」

「っていうか、チコちゃんって、そもそも2次元キャラか? 3次元キャラか?」

などと、己れの女性の好みに話をすり替えてしまう日本男児のなんと多いことか。

しかし、チコちゃんは知っています。

チコちゃんが人気なのは、制作陣がキチンとお金と手間ヒマかけて作っているから〜

詳しく教えてくださるのは、CG・映像の専門情報サイトCG WORLD.JPさんです。

このサイトには、チコちゃんのCG制作を担当しているNHKアートさんのスタッフインタビュー記事が掲載されており、実に興味深い内容になっています。

TV番組『チコちゃんに叱られる!』メイキング>>CGと着ぐるみの融合でクルクルと表情を変える5歳児キャラクター | 特集 | CGWORLD.jp
2017年3月の初放送直後から「あの表情はどうなっているの?」「NHKの謎技術がすごい」などの...

専門サイトだけあって、記事中には、

ワークフロートラッキング、フェイシャルアニメーション、レンダリング、マスク処理、コンポジットの5工程からなっている」

とか、

「トラッキングでは、GeoTrackerというNuke C++ APIを使って開発されたプラグインを活用」

とか、

インターレースに対応するため、59.94fpsでマスク処理を行なう」

など、素人を度外視したマニアックな表現も散見されますが、単なるチコちゃんファンも感心できるポイントとして、次のような事実が語られています。

  • 収録時の頭部は着ぐるみ。木村祐一さんの声に合わせて動き回る着ぐるみをカメラ撮影し、後日、頭部をCGに置き換えていること。
  • 当初はリアルタイムでのCG生成(これができると、スタジオ出演者もモニター越しに「動くチコちゃんの顔」を見られる)も検討したが、いくつかの事情により見送られたこと。
  • スタジオ収録時の“着ぐるみチコちゃん”の頭部は非公開(「素っぴんは本人NG(笑)」)であること。(←これはマジで「門外不出」を貫いてほしいです)
  • 放送1回あたりのCG制作期間は、7人が携わって3週間ほどかかること。
  • 木村さんの声に合わせてチコちゃんの口を動かす(リップシンク)ために、最初はいちいち手作業でCGの設定をしていたが、今はセリフ音声を解析し、口を動かすための制御データを自動生成できるようになったこと。
  • 感情表現の最終的なチェック・仕上げは、統一感を持たせるために2人のスタッフでやっていること。

しかも、インタビュー記事と併せて「針金細工のような『作成中のチコちゃん』画像」や「チコちゃんの表情をコントロールするパラメータ画面」のほか、「実写映像に頭部CGを単にベタッと貼り付けただけで、胴体と頭部が自然に一体化しているようには見えない途中段階の画像」なども拝めます。

さらにインタビューのラストでは、

リアルタイムのCG合成を実現し、いずれはチコちゃんを生放送番組に出演させたい」
というスタッフ陣の意気込みも語られています。

というように、これからもチコちゃんは、お金手間ヒマをかけてもらいながら、木村祐一さんの自由なMCトークとのシンクロ度をさらに高め、どんどん自由に、そしてますます自然に動き回ってくれること請け合いなのです。

また、チコちゃん本体以外の制作陣も、お金はともかく、手間ヒマをかけている様子が、あちらこちらでうかがえます。

たとえば、今や小学生にも人気な下記のフレーズが、字幕放送でも忠実に表現されています。

字幕部分を拡大します。

「岡村」でも「岡村〜」でもなく、きちんと「岡村」になっています。すばらしいこだわり具合です。ちなみに「5才」も「5さい」とひらがな表記されていました。これまたすばらしい。

さらにもうひとつ。

こちらは番組公式サイトにある「おたより募集」ページです。

一見、いたって普通の投稿フォームですが、気が利いているのはこの上部にある案内文です。

名前のわきに『5才』、たとえ何才であっても必ず『5才』と書くのが決まり」だそうです。(笑)

これは郵便で投稿する人への案内も兼ねているわけですが、さっきのWeb上の投稿フォームを使う場合には、

お名前【必須入力】」のところに「山田太郎(5才)

年齢【必須入力】」のところに「(実年齢)

を入力すればいいんだと思われます。

どうせなら「年齢」欄には「5才」がデフォルト入力されていて、しかも変更不可になっていたらもっと面白いのですが、そこはNHK全体のルールに準じているのかもしれませんね。

このように、メインキャラクターの作り込みにお金をかけるだけでなく、細かい点にまで気を配り、多くのスタッフが手間ヒマを惜しまずチコちゃんの世界観を作り上げているのですから、人気が出ないわけがありません。

ついでに言えば、「『CMが入らないNHK』の番組でよかった」という点にも触れざるを得ません。

この番組が、仮に民放で放送されていたとしたら、

どうして◯◯は、××なの?

とチコちゃんが質問し、出演者があっけにとられて固まってしまうところでCMが挿入されていたことでしょう。

同じくチコちゃんが、

◯◯が、××なのは…」に続けて「□□が△△だからぁ〜」と正解を宣言するその谷間、もしくは正解宣言直後のいずれかにおいても、CMが挿入されていたに違いありません。

CMまたぎ」などという“大人の事情”の極みに「永遠の5才児 チコちゃん」が加担することなど、あってはならないのです。

ということで、チコちゃんが人気なのは…

制作陣がキチンとお金と手間ヒマかけて作っているから

でした。

(語り 森田美由紀)

 「ちなみに、今月14日から発売が開始された各種キャラクターグッズは、売り切れ続出らしいよ。期間限定発売じゃないから、少し落ち着いてから買う方がいいかもね。ところでチコちゃん自身は、どんなキャラクターグッズが欲しいのかな?」

キョエちゃんグッズ〜

「さすがチコちゃん、いいセンスしてるねぇ。でも、キョエちゃんグッズの発売は来年春の予定だから、もう少し待っててね」

イェ〜イ!