税務署の窓口対応・電話対応について。

税務署の窓口対応・電話対応について。 Conversation/会話
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お役所、とりわけ税務署における納税者サポート(ある意味顧客サポートですよね)の品質については、しばしば「?」と感じることがあります。

「言葉づかいが横柄・えらそう・上から目線」とかについては、今さら私ごときが文句を言ったところで変わるわけがないので、「税務署とのやりとりをする際には、気分を害することになる」のを前提に、努めて冷静な心持ちで臨むようにしています。

 

それよりも問題などは(というか困るのは)、「公式サイトの情報が分かりにくい。税務署スタッフによって回答内容が違う。人によっては手続き・届出用紙の書式内容自体を理解していない」などでありまして、国の税金を集める専門集団が、こんなレベルで大丈夫なの? と不安を覚えてしまったりします。

 

つい先日、来年早々の確定申告に向けてネットで情報収集をしていたら、「個人事業主が引っ越したら、税務署に届け出なければいけない」という趣旨のページにたどり着きました。

私はまさにこれに該当するので、さっそく国税庁のサイトで公式情報を探してみたところ、こんなページを発見。↓

No.2091 個人事業者の納税地等に異動があった場合の届出関係|国税庁

 

少なくとも私の場合、住所が変わったので「所得税(消費税)の納税地の異動又は変更に関する届出書」の提出は必須のようです。

さらに「事業の廃止や事務所等の移転があった場合」には「個人事業の開廃業等届出書(いわゆる開業届)」も再提出する必要がありそうな模様。

ただ、一読する限り、私のように“自宅兼事務所”で働くフリーランスが引っ越した場合も「事務所等の移転」に該当するのかどうかなどの不明点もあったために、新住所の管轄税務署に電話で聞いてみました。(実際には国税局電話相談センターに転送されます)

以下、Q&A形式にて再録します。

 

【国税局電話相談センターとのやりとり】↓

私:
「こちらは数年前に開業届を提出し、青色申告を続けている個人事業主で、自宅兼事務所で仕事をしています。このたび、税務署の管轄が変わる街に引っ越したんですが、どのような手続きが必要ですか?」

 

国税局電話相談センター:
「従業員などに給与の支払いをしていますか? あ、していないんですね。 であれば所得税(消費税)の納税地の異動又は変更に関する届出書を、引っ越す前の管轄税務署郵送か持参で提出して下さい」

 

私:
個人事業の開廃業等届出書(開業届)も再提出しなければいけないというような情報も公式サイト上で目にしたのですが?」

 

国税局:
いらないです

 

私:

(公式サイトの情報と食い違うけど、これだけハッキリいらないっつうんだから信じようと思いつつ)「あ、そうなんですね。それから参考までにうかがいますが、この『納税地の移動・変更届』って、Web版のe-Taxでも手続きできるんですか? できれば手元で済ませたいもので…」
(↑注:e-taxにはWeb型以外にダウンロード型もあるのですが、後者はMac非対応のため私はWeb型一択になります)

 

国税:
できますよ。ただ私の手元でe-Taxを触れる環境にないので、操作方法はe-Taxの専用ヘルプデスクに電話でお問合せください」

 

【e-taxの専用ヘルプデスクに電話】↓

私:
「これこれの者です。こういうことをWeb版のe-Taxで手続きする方法を教えて下さい。ログインしてトップメニューを開いているんですが、その先がわからないもので…」

 

ヘルプデスク:
その手続きはWeb版ではできませんけど」

 

私:
「あれ? さっき国税局電話相談センターに問い合わせて『できます』って言われたから、操作方法を教えていただきたくてお電話してるんですが?」

 

ヘルプ:
国税の担当にお回しします

 

私:
「ちょっと待って下さい。国税の担当に電話をつないでいただいてから、私はその担当者さんとどんなお話をすることになるんでしょう? Web版では手続きできないんですよね? それは確実なんですよね? 国税担当の方とお話ししたからといって手続きできるようになったりしませんよね? 別に私は『なぜWeb版でできないのか』を問いただしたいわけではないのですが」

 

ヘルプ:
「少々お待ちください」(と言ってスーパーバイザーさんらしき方と相談開始。それを保留音モードにするのを忘れたらしく、向こうの会話が丸聞こえでした。笑)」

 

ヘルプ:
確認しましたが、やはりWeb版ではその手続きはできません

 

私:
「でしょうね。さっきもそうおっしゃってましたし。では転居前の管轄税務署で手続きしますから、もう了解しました」

 

【転居前の管轄税務署に念のため事前に電話確認】↓

私:
「かくかくしかじかで書類をお持ちしたいんですが、コロナ関連で“予約制になってる”みたいな情報を見たんですが?」

 

管轄税務署の電話応対者:
「書き方がお分かりにならないんですか? それを相談なさるんなら、相談予約して下さい。書き方が分かるなら提出に予約はいらないです」

 

私:
「書き方はだいたい分かっているつもりではありますが…。ついでに伺いますが、私の場合は開業届の再提出は要るんでしょうか?」(←確認2回目)

 

税務署:
「いりません」

 

【転居前の管轄税務署の各種書類提出窓口にて】↓

私:
(順番待ち番号発券機の待ち人数がゼロで、提出窓口で手続きをしている人(納税者側)が誰もいないことを確認して直接窓口へ向かって行って)「すいません、『納税地の移動・変更届』の手続きをお願いします」

 

提出窓口担当:
先に番号カードを引いて下さい

 

私:
(誰もいないのに、と思いながらも指示に従いカードを引くと、当然ながら即「○番のカードをお持ちの方は窓口へどうぞ」と機会音声が流れ、改めて窓口へ)「お願いします」

 

窓口:
同じものが2枚ありますが、控えが欲しいということですね。記入内容は同じなんですか?

 

私:
「控え用なので、当然同じです」

 

窓口:
(内容をたいしてチェックすることもなく収受印を押し、うち1枚をこちらに差し出しながら)「受け取りました。控えです。どうぞ」

 

私:
「これで、来年1月開始の確定申告からは『変更後の納税地』の管轄税務署でやれるということでよろしんですよね?」

 

窓口:
あなたがここに書いた住所の管轄税務署に申告するんです」(と言いながら、なんと『変更前の納税地(=古い住所)欄』を指差す。もしもし…)

 

私:
「えっ! そこは変更前の古い住所の欄ですけど? 引き続きこちらの税務署が管轄になるんですか?」

 

窓口:
「(一瞬あせりながらもすぐに立ち直って)違います。こちらの変更後の納税地の管轄税務署で申告して下さい」(と言って、今度は正しい欄を指差す

 

【手続き終了し、窓口を少し離れてから】↓

私:
(「あれ、さっきの「納税地の異動届」にマイナンバー書いたよな? 国税庁のサイトには「書面によりマイナンバー(個人番号)を記載した申請書等を提出される際には、その都度、申請をする方の本人確認書類の提示又は写しの添付をお願いいたします」って記載されていたから、マイナンバーカード持ってきたんだけど、窓口で何の確認もされなかったぞ? いいのか? あとから『もう1回来い』とか言われたくないから、念のため確認しよう」と思い再度提出窓口へ戻る)

 

私:
提出者などが誰もいないことを確認した上で)「すいません、ついさっきの…」

 

窓口:
順番カードを引いて下さい

 

私:
(カードを引いて、すぐ呼ばれ、すぐ窓口に行き、控えを提示しつつ)「先ほどのこの手続きって、私の身分証明書の提示とか要らないんでしたっけ?」

 

窓口:
要りません(きっぱり)

 

ちなみに、提出した「納税地の異動届」の“税務署整理欄”には「身元確認:済・未済」とか「確認書類:個人番号カード/通知カード/運転免許証/その他」を記入する箇所があるんですが、いいんでしょうかね。。。(いたずらとか不正がなんぼでもやれてしまいそうな気がしますけど…)

 

ということで、「お金(とりわけ税金)に関わることで、担当者(や公式サイト)から得られる情報がこれだけまちまちだったり、理解度に違いがあると、確定申告する一国民としては不安になりますよ、というお話でした。

 


 

 

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