本日の国会で、財務省理財局の前局長に対して「森友学園との国有地取引をめぐる決済文書改ざん」に関する証人喚問が行なわれました。
それに先立ち、以前このブログにて以下のような予想を立ててみました。
その時は、
証言の内容として考えられるのは、
1.「一切の罪を自分一人でかぶる」
2.「命令してきた人を実名で暴露する」
このどちらかになるのでは?
他にあるとしたら、しいて挙げれば
3.「自分は悪くないけど、当時リーダーだったから」と結果責任は認める
4.「刑事訴追の可能性があるので」と証言を拒否する
ぐらいだけど、どちらも考えにくいかも。
みたいなことを書いてみたのですが、今日の喚問を見たところ、「すべての責任は当時局長だった自分にあるけど、詳しい証言は拒否するよ」ということでしたから、正解は「3と4の合わせ技」だったかと思います。
実は薄々「そうなるだろうな」という予感もあったのですが、それじゃあまりにもつまらないので、「指示したのは自分です」でも「上から指示が降りてきた」でもいいので、事態が大きく進展するような証言になると大バクチをしてみたら、案の定どちらもハズレてしまいました。w
その上で、自分の洞察力のなさを棚に上げて申し上げると、今日国会に招致された当時の理財局長は、今さら証言拒否を連発して、いったい何を何から守りたいのかが、まるで分からなくなってきました。
社会的信用も、収入も失ってしまった今、ここで踏ん張って何か得られるものがあるとしたら、「証言拒否すれば、数年後にほとぼりが冷めたら就けてやるから」と、天下り先のポストを誰かに約束されている、ぐらいしか思いつきません。例えば省庁の外郭団体理事長とか、どっかの大学の教授などです。
あとは「財務省の組織的関与を全部自分がかぶる。何の見返りもないが、財務省はオレが守る」という極端な愛省精神が発露しただけ、とかでしょうか。
さすがに財務省の局長や国税庁長官まで務めた人が「このあと、オレだけ刑事告訴されて有罪になるのがイヤだから」という、超みみっちい理由で証言拒否をしたのだとしたら、エリート官僚人生(の終着点)として、あまりにわびしすぎると思います。
このままだと、
「あぁ、なるほど。刑事訴追の可能性があるから、捜査を受けているから、あなたは証言を拒否するんですね。
でも、行政の信頼を失墜させたことを深く反省していらっしゃいますよね。
あなたが証言拒否をしたため、疑惑の解明が進まず、国民が納得していないことも、さすがに想像できますよね。
分かりました。
では、刑事訴追の恐れのない他の関係者を片っ端から国会に招致しますね。
それは総理大臣夫人とかだけじゃないですよ。
あなたの元同僚とか元部下とか、あなたが守りたいであろうかつての仕事仲間たちにも招致をお願いしますから。
え? 「脅迫」だ?
だって、『すべての責任は私にある』と言っている本人が証言を拒否するんだから、訴追の恐れのない周辺関係者に尋ねるしか、しょうがないじゃないですか。
とっとと真相解明して、国民に納得してもらいましょうよ。
このまま国会の空転を続けていたら、国内だけでなく国際情勢の面でもマイナスなんで。
そのくらい、元エリート官僚としてお分かりでしょう?」
とかになっちゃうんじゃないかと思いますが、どんなもんでしょうか。。。
コメント