ドラム式洗濯乾燥機の買い替え顛末記(前編)

ドラム式洗濯乾燥機の買い替え顛末記(前編) Consumption/消費
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かつて、自宅のドラム式洗濯機の分解修理(清掃)の記事を投稿したことがあります。

家電長期保証を使ってドラム式洗濯機を修理(掃除)してもらった。
家電長期保証を使ってドラム式洗濯機を修理(掃除)してもらった。
4月に入って、愛用してきたドラム式洗濯機の調子が悪くなったため、購入店(ヤマダデンキさん)の長期保証を使って修理をしてもらいました。備忘メモを残しておきます。 症状乾燥終了までの時間がかなり長びくようになってきた。「洗濯〜乾燥」までの自動コ...

それから3年。ついに新型機に買い替えることとなりました。

今回はその顛末をまとめておきます。
(ページ冒頭の写真は買い替え前のドラム式洗濯機を掃除してもらった時のホコリごみの一部です)

買い替え検討のきっかけ

当時使用していたシャープ機において、乾燥にかなり時間がかかるようになり、そのくせ洗濯物が乾き切らないまま運転が終了し、その都度「フィルター掃除をすべし」のエラーが表示され、乾燥フィルターを掃除しても状況が改善されなくなったのがそもそものきっかけです。

過去記事のようにサービスマンさんによる分解清掃を依頼して、ユーザーがアクセスできない内部乾燥経路のホコリごみを除去してもらえば復活するのかもしれませんが、過去3回にわたり、大小の修理・清掃などをお願いし、これまでのトータルで10万円弱の出費が発生していること、そして購入から7年以上が経過して販売店の長期保証期間も切れていることもあり、いさぎよく買い替えを決心するに至りました。

 

買い替え機種の選定ポイント

縦型式かドラム式か

一人暮らしを始めてからの私の洗濯遍歴は、「洗濯機が置けない下宿暮らしだったので、コインランドリーに2年間通う。 → アパートへの引越しにあわせて縦型式を購入し10年以上使用。常に部屋干し。 → 2000年代に入り、初めてのドラム式(東芝製)を購入。 → その後、2台目のドラム式(シャープ製)を購入」という感じなので、私は20年間以上にわたって「洗濯物を取り出してハンガーにかけて部屋干しする」行為から遠ざかっています。

そんなわけで、洗濯から乾燥までが一気通貫で完了するドラム式しか受け付けない体質になってしまっております。

 

私がドラム式洗濯機に期待すること

  • 普通に洗濯・乾燥ができれば、とりあえずOK。
    (「強力洗浄」とか「ふっくら乾燥」などへのこだわりは、ほぼない)

  • 我が家に置ける範囲でなるべく大きなものを。
    (現行シャープ機が「洗濯7kg、乾燥3.5kg」のコンパクトタイプなので、次は搬入・設置が可能な範囲で少しでも大きめの機種だとうれしい)

  • 運転音は小さめなほうがうれしい。
    (誰でもそう思うはず)

  • 洗剤自動投入機能は「あったらいいかも」なレベル。
    (現在の洗濯スタイルに合わせて「洗剤・漂白剤・柔軟剤」の3つに対応する自動投入が理想。逆に言えば、1つでも未対応だと結局手動投入プロセスが残ってしまうので、だったら自動投入は一切なくてもいい)

  • ドラムの駆動方式は、ベルト駆動ではなくダイレクトドライブがいい。
    (過去2台のドラム式はいずれもダイレクトドライブで、運転音が静かだったような気がする。それにベルトは経年劣化でいずれ交換が必要という話も聞くし)

  • スマホ連携とか、そういうのは要らない。
    (外出先から洗濯機を操作するシチュエーションが想像できない)

  • 乾燥方式は、ヒーターでもヒートポンプでも、どっちでもいい。
    (過去2台はヒーター式。ヒートポンプは電気代が安いらしいが、本体価格が高いのが難点)

  • そして、メンテナンスがなるべくラクであること。
    (サービスマンを呼ぶ頻度とかメンテナンスのコストを極力下げたい。このあと詳述します)

 

ドラム式洗濯機における(主に乾燥経路の)メンテナンス問題

最初のドラム式(東芝機)の調子がおかしくなってサービスマンに来てもらった際、彼は1時間ほどかけて丁寧に分解した後で、「お客様、内部にほら、こんなにホコリごみがたまってました。もうしっかりキレイにしておきましたから安心して使ってください」と意気揚々と教えてくれたのですが、乾燥運転終了のたびに取説にしたがって乾燥フィルターや排水フィルターの掃除を励行してきた自分にとって、それはとても意外な言葉に聞こえました。

「すいません、買ってからずっと、マニュアル通りにフィルターの掃除をしてるんですけど、そのスゴい量のホコリごみはどこから出てきたんですか?」

「あ、これですか? これは内部の乾燥経路のダクトとか、いろんな所からですね。どれもフィルターの奥にあるんですよ」

「そういうホコリごみって、乾燥フィルターにたまるんじゃないんですか? そのためのフィルターなのかと思ってました」

乾燥フィルターじゃ取り切れない分もあるんですよ。実際にほら、こんなに」

「知らなかったです。初耳です。そのことって、説明書に書いてましたっけ? 気づかなかったですけど」

「うーん、はっきりとは書いてないですねぇ(←当時はそんな時代でした)」

「ってことは、ユーザーがどんなにまめにフィルターを掃除していても、これからも定期的に専門のスタッフさんに来てもらって分解清掃が必要になるってことですか?」

「うーん、まぁそういうことになりますかねぇ。でもユーザーさんにフィルターの掃除をきちんとしてもらえれば、我々に依頼していただく頻度は減らせますから!」
(以下省略)
 

つまりは、「こういうふうに手入れをしろ。それでも内部にゴミはたまるけどな。そうなったら分解修理・清掃を依頼しろ」っていうことなので、商品としてなにか致命的な欠陥を抱えているような気分になったことを覚えています。
(今でこそ、売る側・買う側ともにそういった点を考慮することが一般的になりましたが、当時は店員さんから事前に情報提供されることもありませんでした)

さらに過去記事で取り上げた修理の際には、サービスマンさんから「ヒートポンプ式だと、熱交換器のアルミフィンの部分にもホコリごみがどうやっても徐々に付着していく。そうなっちゃうとヒートポンプにアクセスするためには洗濯機を上から下まで大幅に分解することになり、修理・掃除・交換の費用はヒーター式よりも高くつく」ことを教えられたこともあって、私の中で「ドラム式洗濯機を買い替えるときは、とにかくメンテナンスがラクで、サービスマンに頼る頻度が極力減らせる機種にする!」という教訓が出来上がってしまったわけです。

ちなみにエアコンの熱交換器のアルミフィンにもホコリやカビが付着しますが、通常の洗浄作業であれば表面カバーをパカっと開いてフィルターをサクッと外せばユーザーでも簡単にアルミフィンにアクセスできますし、効能は不明ですがエアコン洗浄スプレーとかも市販されていたりします。
そう考えると、「繊維のかたまりの衣類をガンガン乾燥させる」という商品特性上から考えても、ドラム式洗濯機内部の乾燥経路にホコリごみが(エアコンとは比較にならないレベルで)たまっていくのは明らかであり、にも関わらずそれらを除去するためにはいちいち大規模な分解作業が伴うということですから、かつて説明してくれたサービスマンさんのいう通り、ドラム式洗濯機は「まだまだ発展途上の製品」なのかもしれません。

とはいえ、近年の技術改良はめざましく、「洗濯機自体をキレイに保つ」ための機能がいろいろ出てきていることもあり、各メーカーさんのパンフレットや店頭情報、さらにはネット上のクチコミなどを参考にしながら「メーカーの絞り込み → 機種選定」のステップへと進むことにしました。

 

長くなったので、次回に続きます。


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