そもそも
電子申告が終了して、関連する書類やメールなどを整理していた時に、東京商工会議所の「無料税理士相談」で受けた、以下のアドバイスを思い出しました。
電子申告の場合、第三者作成書類の添付が省略できますが、クラウド会計ソフトによっては、証券会社からもらう『特定口座年間取引報告書(以下「特定口座報告書)』(の省略)には対応していないケースがあるので、念のためクラウド会計ソフトの開発元に確認しておかれたほうがいいですよ。
↓詳しくは以下をご覧下さい。
これを放っておいて後日税務署さんに叱られるのもイヤですから、解決に向けて動き出しました。
まず、愛用している会計freeeさんに確認
そこで、freeeさんのヘルプページで、対応状況を確認することにしました。
さらに、上記ページの「対応帳票一覧」を確認します。
この対応帳票一覧によると、特定口座報告書は「会計freee」では×(対応していない)となっています。
「あ、対応していないんだ。ということは、特定口座報告書を税務署に別途提出することになるのか。税理士さんのアドバイスで気づくことができた。さすが税金のプロ、ナイスアシスト!」
と喜んだのも束の間、この一覧では特定口座報告書だけでなく「医療費に係る領収書等も×(非対応)」となっています。
医療費の領収書は、今回の確定申告から電子申告だけでなく通常の書類提出による申告でも「領収書添付は不要」になったはずなので、この一覧をどこまで信用していいのか、あるいは読み取り方を私が根本的に勘違いしているのか? と、途端に不安になってきました。
ヘルプデスクさんに問い合わせても、おそらくユーザー個別の税務内容に関わる相談には乗ってもらえないでしょうから、思い切って税務署さんに電話で問い合わせてみることにしました。
税務署さんとの電話でのやりとり
税務署:「e-tax受付システムのメッセージボックス一覧を見ろ。受付完了になっているか?」(実際は敬語です)
私:「はい、受付完了になっています」
税:「じゃ、その『所得税及び復興特別所得税申告』という手続き名をクリックして、メール詳細を開け」
私:「はい、開きました」
税:「『送付書画面へ』を開け」
税:「『申告書等送信票(兼送付書)』が表示されたか?」
私:「はい、表示されました」
税:「提出区分の『郵送等』にレ点チェックが入っている書類はあるか?」
私:「いいえ、ひとつもありません」
税:「であれば、何も送付する必要なし。ただし、自宅で書類を5年間保管しておくべし」
私:「しかし、この『送信票』の欄外に、『電子申告で提出するものは“電子”にチェックしろ、別途郵送などで提出する場合は“郵送等”にチェックしろ』とあります。よって私は、何を省略して何を郵送するのかを(自分で)調べて、この票の該当欄に(自分で)レ点をを付けて、添付すべき書類と併せて郵送するものと思っていたのですが、違うんですか?」
税:「送信済みの電子申告データ内に、決算書のデータも含めて送信したか?」
私:「クラウド会計ソフト経由で申告データを送信したから、含まれていると思います」
税:「『思う』と言われてもさ、民間の会計ソフトの仕様とか使い方についてはこっちでも分からないよ」
私:「そりゃそうですよね…。ただ、メッセージボックスで『受付完了』になっているわけですから、必要な申告データは一式届いているというふうに認識しているのですが…?」
税:「申告書データだけとか、決算書データだけとかでも、データが届きさえすれば『受付完了』となるのであって、その表示がデータの過不足を意味してはいないのだ」
私:「そうなんですね。では『決算書データ』も含まれている前提で、この送付書の見方や使い方を教えて下さい」
税:「じゃぁその前提で教えるが、どの書類にもレ点が入っていないなら、何も送らなくていい。そもそもこの送付書は、『郵送が必要なものを自分で調べ、送付する書類のチェック欄にレ点をつけて送る』というものではない」
ここまで説明を聞いてもなお、「だったら、欄外の『こういう時は『郵送等』にレ点を付けろ』という指示書きなど不要なのでは?」 という疑問が残るわけですが、こちらの電話窓口でも個別の税務内容・申告内容に即した説明をしてくれる雰囲気はなかったため、腑に落ちないまま電話を切りました。
(このやりとり自体、すんなり完了したものではなく、税務署内をたらい回しにされ、複数人から微妙に異なる説明をされたものを総合して私が意訳したものです)
さて、どうしたものでしょうか。
税務署に行って直接確認
電話問い合わせの直後には、
「書類に不足があれば、税務署から連絡が来るらしいし、もうめんどくさいから何も送付しないことにしよう。そうだそうだ。決めた決めた!」
と考えたりもしたのですが、何事も自分の気がすむまで確認したくなる性格が災いし、管轄の税務署に直接出向いて確認することにしました。
わざわざICカードリーダーまで購入して電子申告をしたのに、これでは最初から書類を持参して申告する手間となんら変わらないわけで、我ながら呆れます。w
で、つい先日、激混みの税務署に行って来ました。
30分ほどの順番待ちを経て、相談カウンターで教えられたのは、以下の通りです。(会計freeeで「控え」として印刷しておいた申告書類を一式持参し、直接見ていただいたので、今度こそ確実だと思います)
- 家賃収入の金額は、その額を証明できる書類を見て、会計ソフトにきちんと入力した上で出てきたものですね?( → 「はい」と回答)
- 医療費控除の明細は? あ、ちゃんと出力されているんですね。
- この申告書の内容であれば、第三者作成書類を別途添付していただく必要はありません。
- (「最も悩んだのは、特定口座報告書の添付が要るのかどうか、という点なのですが?」の問いに対しても)この内容なら、不要です。
- 住宅購入関連の控除を受ける場合には、登記簿(←とおっしゃっていたはず)のコピーを付けてもらう必要がありますが、それもないようですし、この内容で電子申告したのであれば、書類を添付する必要はありません。もうこれで終わりです。ご苦労さまでした。
まとめ
ということで、ようやく「初めての青色申告」が完了しました。
あ〜、しんどかった。。。
確定申告の体験談ブログなどを見ていると、たとえ税務署であっても担当者によっては判断や説明が異なることがあるようです。
また、クラウド会計ソフトのおかげで、以前より電子申告が簡単になってきたとはいえ、まだまだ(私にとっては)ハードルの高い作業でした。
次回は、もっとスムーズに終わりますように。(やり方を忘れないようにしないと…)
※この投稿は、特定企業や特定税務署のヘルプデスク担当者の対応を批判するためのものではありません。
※また、私固有の申告内容を前提とした体験であって、一般化できない内容が含まれている可能性があります。念のため。
コメント