フリーランス•50代独身男の賃貸物件お引越し。【その5:実際の内見編】

After/リタイア後
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何件かの賃貸物件を内見して、気づいたことなどをまとめてみます。

 

ライフラインの動作確認ができないことがある。

水道は、まずセーフ。

  •  ドア横あたりのメータボックスにある水道の元栓を開ければ、ほぼ確実に水は出ますから、給排水のチェックはだいたい問題なくできると思います。

ガスは、ほぼNG。

  • すでに解約されているガスを開栓するためには、立ち合い作業が必要となります。

  • 内見のたびにそんなことをしてくれるオーナー(管理会社)は、まずいませんので、「開栓すればちゃんと使えるはず」という前提で事前チェックするしかありません。

意外にも、電気が鬼門だった。

  • 居室内の分電盤のブレーカーを上げたら、普通に通電するもんだと思っていましたが、全部上げても全く電気がつかない物件がありました。

  • 管理会社さん曰く「大元で止めているんです」とのことでしたから、おそらくスマートメーターが設置されていて、前入居者の退去と同時に電力会社側でリモート遮断しちゃっていたんだと思います。

  • 明るい日中の内見だったから助かりましたが、夕方以降だと室内が暗すぎて内見の意味すらなかったかもしれません。

  • さらに言えば、備え付けの電気設備(埋め込み照明・エアコン・換気扇・インターホン・IHクッキングヒーターなど)の動作確認がいっさいできませんから、築年数がかなり経っている物件ではいささかリスクが高いと思います。

  • この場合、念のために「入居して通電直後に故障や不具合が見つかったら、きちんと修理・交換などに応じてもらえるよね?」ということを、できれば仲介業者や管理会社とのメールのやりとりなどで記録を残しておいた方がよろしいかと。

「残置物」ってのもある。

  • 「前の入居者が取り付けて、それがそのまま置きっぱなしになっている家具とか設備」を残置物と言います。

  • 代表的な残置物としてはエアコンがあるそうで、内見した物件のひとつが、まさにそのケースでした。

  • 残置物(特にエアコン)については、以下のようなことを確認しておいたほうがいいと思います。
    • 使い続ける・はずす・修理する・捨てる・交換するなどは自由にしてよいか? そのための費用のうち、オーナーが負担してくれるものはあるか?(たぶん、ないと思いますが)

    • 現在の所有権は?(私が処分した後、前の入居者から「返して」とか言われたら困るので)

    • 自分が残置エアコンを処分し、新たにエアコンを設置した際、退去時に自分もそのエアコンを置いていってもいいか?

  • 特に、さきほどの「スマートメーターのおかげで、内見時に電気設備の通電確認ができなかった」場合が重なると、最悪「電源入れても全く動かないから自分で買い替える」ことになりますけど、このときの「残置エアコンの撤去費用」ぐらいはさすがにオーナーさん側に負担してもらいたいですよね。(なぜなら、そのようなエアコンはもはや“残置物”ですらなく、最初から動かないという意味では“粗大ゴミ”と同じなワケですから)

「これでクリーニング・修繕したんだ…」な物件もある。

  • 「カーテンレールが汚れている」「なんとなく排水溝が臭う」「フローリングの一部が割れている」「壁紙の一部が剥がれている」「残置物ではなく元々備え付けの設備だが、今は使えない。でも修理も撤去もしない」などなど、物件によっては「えっ? 本当にこのまま次の人に貸すの?」と思わざるを得ないケースに出会ったりもします。

  • どうしても我慢できない点があるのなら借りないほうが幸せになれると思いますが、「このぐらいなら自分で補修しちゃえるかもしんないし、ぜんぜん許容範囲〜」というレベルもあるでしょうから、そのあたりは自分の中でメリットとデメリットをじっくりと天秤にかけて検討すべきだと思います。

  • 発想を転換すれば、「この程度の痛み・汚れ・不具合を是認するオーナーなら、自分もそんなに神経質になって部屋の“美観状態”を維持しなくてもいいのかも」とポジティブに捉えることもできるんじゃないでしょうか。

  • 当然ながら、わざと汚したり乱暴に扱ったりするのは論外ですけれど、中には「フローリングに家具の足跡が残らないような保護」を半強制するような管理会社もあるようでして、それって国交省の“原状回復ガイドライン”からみれば借り手に対してかなり厳しい要求になっていますから、その意味では「ゆるいオーナーさんと管理会社さんに出会えてラッキーだった」ぐらいに受け止めてもいいのかもしれません。

  • とはいえ、入居前(内見時)に室内の写真を撮りまくり、「もとから、このぐらいの傷や汚れがありますね」ってなことを管理会社さんと共有しておいたほうがいいとは思います。

「募集チラシの情報が間違っている」物件もある。

  • 内見の予約まで進んだ後、たまたま仕事の打ち合わせでその近所まで出向いたついでに「せっかくだし、マンションの外見だけでも下見しておくか」と思い立ち、一人現地に行ってみたのですが、募集チラシでは「オートロック」となっていたそのマンションのエントランスには何のセキュリティ設備もなく、「誰もがエントランスをフリーパスで通過しエレベーターにも乗れる」「どんな人でも各階・各戸の玄関ドア前まで行ける」「非常階段は常に解放されていて“通常使用できる階段”になっており、誰でも自由に昇り降りできる」という状態であることが判明しました。

  • そうなってくると、「募集チラシのとおり、確かに『24時間ゴミ出し可』ではあるものの、散らかり具合が半端ないゴミ集積所」とか「確かに『自転車置場』はあるけど、駐輪のしかたが乱雑すぎる」ことなどまで気になり出し、結局、内見自体をキャンセルしたケースもあります。

まとめ。

ということで、「内見して気づいたこと」「内見まで至らなかったケース」など、いろいろとありましたが、その後、各種条件をクリアし、新たな住処を見つけることができまして、現在、絶賛引越し準備中ではあります。

そのあたりについても、また改めてお伝えできれば。

 

【参考】

  • 国土交通省住宅局さんの「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」ページ。↓
  • 法務省さんの「民法の一部を改正する法律(債権法改正)について」のページ。↓
    (賃貸借契約に関する民法のルール変更の説明)

 

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