初めての町医者で、初めて受けた国保健診の結果。

初めての町医者で、初めて受けた国保健診の結果。 Health/健康
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「サラリーマン時代の組合健保による健康診断・人間ドック」と「早期リタイア後に加入した国民健康保険(国保)による健康診断」のスペック比較を先日投稿しましたが、今日はその結果についてお伝えします。

受診した場所

区役所の国保健診担当窓口から送られてきた「区内開業医リスト」の中から受診したい医療機関(基本的にはいずれも個人開業医、いわば町医者さんです)を選ぶのですが、今回私は、ここ数年かかりつけ医としてお世話になっている自宅の近所の開業医ではなく、少し遠くにある「なじみのない開業医」に予約を入れました。

本来は、かかりつけ医の方が安心なのでしょうが、前述の「区内開業医リスト」によると「医師の判断で実施する心電図、眼底検査」のうち、私のかかりつけ医では眼底検査を実施していないらしく、やむなく「1箇所で(必要に応じて)心電図にも眼底検査にも対応可能な『なじみのない開業医』を選択した次第です。

健診当日

朝食を抜いて、予約した時間に「なじみのない開業医」に向かいます。

各種検査は4畳半ほどの処置室の片隅で行なわれました。

健診人間ドックを専門に実施している医療機関であれば、受診者のプライバシーに配慮した独立型の検査室がいくつか用意されていたりするのですが、ここは町医者さんですから、そのあたりには「多少のやっつけ感」がどうしても漂います。

実際、隣のベッドには「点滴を受けながら顔にタオルをかけられたご婦人」が横たわっており、そのすぐ隣で私の身体計測血液採取採尿指導などが実施されました。

こちらはいい歳したオッサンですから、特に恥ずかしいこともありませんが、むしろ隣で横たわっていらっしゃったご婦人は気まずかったんじゃないかと思います。

顔はタオルで隠されていたとはいえ、自分の処置シーンを他人に見られるわけですから。。

多少のやっつけ感」は他にもいくつかありまして、

服を着たまま体重計に乗っても「計測値から1kg引いて記録」などの配慮はない。

特段「医師の判断」がないまま心電図検査が実施される。

特段「医師の判断」がないまま眼底検査は実施されない

そもそも、検査日当日は、医者に会わない。(医師の判断がどこで下されたのかが不明)

という感じでした。

これが「国保健診の標準クオリティ」なのかもしれませんが、まぁ大勢に影響なさそうなので、それほど気にしていません。

(そもそも、個人開業医に「健診・ドック専門機関並みの応対水準」を求める方が間違いだと思いますし)

健診結果の説明

受診から10日ほど経って、再度開業医を訪問し、健診結果を教えてもらいました。

結果説明は、さすがに医師本人からいただきました。

以下、主要なやり取りを再現してみます。

医者:こういう検査、受けたことありますか?

私:健康診断のことですよね? はい、ありますが…。

:前回はいつ頃に?

私:昨年の12月だったと思います。

:その時、何か指摘されました?

私:(初めて来ると、こういうやり取りがメンドくさくなるんだと思いながらも)えーと、高脂血症の恐れとか糖尿病の予備軍とか、そんなあたりを。

:そうですね。とにかく、痩せて下さい。最近太ったんですか?

私:えーと、ここ1年ぐらいで2キロぐらい太ったかもしれませんが、結果表に載っているこの体重は、衣服の分が乗っかっちゃっているから、実際より1キロぐらいは多めに…。

:それを引いても標準体重超えてるよね。とにかく、痩せて下さい。悪玉コレステロールも、ほら、基準値超えてるでしょ。高脂血症の治療開始ってレベルだよ。

「LDLコレステロール」が、いわゆる「悪玉コレステロール」です。159だそうです。

私:(かつての人間ドックでは「悪玉(LDL)が善玉(HDL)の3倍以上の値になったら要治療だよ」って言われたけど、まだ3倍以内じゃんと、思いつつも)あぁ、そうなんですか…。

:それから、血糖だけど、血糖値はいいとして、ヘモグロビンの、ほら、この「A1c」ってやつ、これが基準値を超えてるでしょ。書いといてあげるから。

「書いといてあげるから」と言われて何を書かれるのかと思ったら、当該検査項目に分かりやすく赤で「糖尿」と書いてありました。

:でね。6.0っていったら、もう「即、治療です」っていう値ですよ、これ。とにかく、痩せないと

私:(3年前には6.1までいったことあるけど、と思いつつも)あぁ、そうなんですか…。

運動でもいいし、食事の量を減らすんでもいいですから、痩せて下さい。最低でも6キロ痩せて下さい。それでも標準体重を上回るので、できれば10キロ痩せてもらわないと

私:痩せるだけで、こういった数値は改善するんですか?

:親とか糖尿病だったりします? 糖尿病家系だと、痩せてスリムになっても糖尿病になっちゃうことあるけど、そうじゃないなら痩せれば数値はよくなりますよ。だから痩せて下さい

私:あぁ、そうなんですか…。

:50代になったら、脂質とか糖質とか気をつけないと。痩せて標準に近づけないと。「昼にカツ丼」とかやっちゃったら、1日の摂取カロリーの上限、それだけでかなりイっちゃうから。

私:あぁ、そうなんですか…。

:バランスよく食べないと痩せませんよ。朝と昼を普通に食べるなら、夜は食事を抜いてもいいぐらいかもね。とにかく痩せて

私:あぁ、そうなんですか…。

:今なら、痩せることで数値を改善できるよ。ここを逃すと高値安定の数値が続いて、いよいよ「本格的に治療」ってなっちゃうから。だから、痩せましょう

私:あぁ、そうなんですか…。

:○○さん(←私のこと)も、投薬治療とかより、痩せるために自分で食事や運動面で努力した方がいいでしょ?

私:(昨日・今日で太ったワケじゃないし、投薬で痩せられるんだったら、そっちのほうがむしろ嬉しいかも、と思いつつも)あぁ、そうですねぇ…。

:このタイミングで、○○さんがこういう検査を受けた意味は大きいですよ! 痩せるきっかけにもなるし。

私:あぁ、そうですねぇ…。

半年後に、もう1回検査して、痩せて数値がどう変わっているか見てみるといいですね!

私:(勝手に半年間という期限を切られたのを不本意に思いつつも)あぁ、そうですねぇ…。

:半年後きっかりじゃなくても、痩せて、その後に検査を思い出したタイミングでもいいですし。

私:(「半年以上かかってもいい」ではなく、「もっとハイペースで痩せろ」って言いたいんだろうな、と邪推しつつ)あぁ、そうですねぇ…。

がんばって痩せて下さい。ところで○○さんは、この辺にお住まいなんですか?

私:まぁ、遠くはないですが、そんなに近くもないですけど。

お兄さんも、います?

私:ん? 近所にですか? 一緒には住んでないですけど…?

:ってことは、○○さんの弟さんではないのかな?

私:??? えーと…。

:あ、いいんです。いや、同じ「○○さん」っていう方も通院していらっしゃるんで。やっぱり糖尿で。お兄さんなのかと思ったんでね。

私:だったら違います。(キッパリ)

私の苗字がそれほど珍しいものだとは思いませんが、確かに「田中」「鈴木」「佐藤」などではありませんので、つい「あの患者と血縁関係があるのかどうか」を確かめてみたくなる程度には希少価値を持った苗字なんだと思います。

加えて、「あの患者」と「私」がどちらも糖尿病(予備軍)である点も、近親者ではないかと推理させるに十分な材料だったのでしょう。

いかにもお医者様っぽい思考ロジックではありますが、お医者様である前に、1人の国民として「個人情報」を大切に取り扱っていただきたいと切に願いつつ、「痩せた後の再検査は、やっぱりかかりつけ医に戻そう」と誓った次第です。

【注】

私は、わりと身長がありますし、着痩せするタイプですので、一見して「超デブ!」な体型ではありません。また、当記事内の「健診結果の写真」は、私が今回受けた実際のものです。

(誰に対する何のための注釈が分かりませんが、一応、念のため)

【余談】

ちなみに、前回引っかかった「便潜血」検査もしましたが、今回は無事、一発クリアでした。

よって「屈辱的な大腸内視鏡検査」を受けずに済みました。めでたしめでたし。

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