ミチヨ、バリ島珍道中から帰国

Mother/夢見チヨ日記
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まさかのスリ事件から一夜明けて。

 

雨季らしく、朝から雨が降ったり止んだり。

このドンヨリした天気が我々の胸中を語っているかのよう。

前日がスリ事件のせいで盛りだくさんだったためか、両親たちはお疲れモード。部屋で昼寝タイム。

息子、親を疲れさせた責任を感じてブルー。

 

だが、いつまでクヨクヨしてても仕方ないということで、外出。

前夜に食事代金を払えなかった和食レストランに行き、きちんとお支払いを済ませ、そことは別の和食店でランチ。

 

バリ島のみならず、今や世界のほとんどの地域で和食が食べられる。

そしてこれは、うちの両親のように外国の食べ物を苦手とする高齢者と一緒の旅では、本当に重要であることを実感した。

 

父は、バリ島で行った数々の和食レストランを振り返り格付けを発表。そして、そこで出される日本茶の美味しさと料理の美味さは比例するというレポートを発表していた。

ミチヨは雑食系肉食のため、

「アタシは食べたもの全てが美味しかったわぁ♪」

とご満悦。まあ、そうでなきゃ、あんなに量食べれないよね、と思った。

僕も食べたもの全てが美味しかったが、それはこの母に食育されたからであって、余程難がある味でない限り、出された料理を美味しくいただけてしまうというのは、ある意味幸せだと思っている(?)

 

また、バリ島での匂いに関しても、父は独自の考察を発表。バリの空気そのものに香辛料の匂いが充満しているし、洗濯物の洗剤や、おしぼりや、アロマの匂いなど、どれもこれも強過ぎるんだとか。また、父方の祖母が特に鼻の利く人だったそうで、父もそれを譲り受けていると。実は僕も匂いには過敏に反応する方で、そのDNAの源は祖母にあったか、と実感した次第。でもバリの匂いはむしろ心地よく感じる。

 

なーんて、両親達とじっくり色々な話をしたなんて、本当に久しぶりだ。というか、自分が家を離れてから初めてかもしれない。自分が大人になり親が歳を取ったんだなということを妙に実感。

だが、なんの話題であっても最後に僕の財布スラれ事件行き着くところがツライ。散々バカにされ、笑いにされたが、息子は「もう何も言えねぇ」わけで。。。

 

食後、その足でスミニャックの街をプラプラしつつ、ホテルに戻り、名残惜しいバリ島を後にする。

 

フライトは夜10時発、途中ジャカルタを経由し、翌朝9時に成田着。

ミチヨは、空港内のベンチで搭乗を待っている間から既にウトウトしており、酔っ払いのような足取りで飛行機に乗り、座席に座った瞬間から朝食の時間まで熟睡。

「こんなにグッスリ寝たの久しぶりだわぁ」

と言いながら、機内食の朝ごはんをモリモリ食す。

一方、父は、泣き叫ぶ赤ちゃんの声が気になって一睡もできなかった上、飛行機酔い気味とのこと。

そして息子。座席に座った途端に爆睡モードに突入し、赤ちゃんの泣き声はもちろん、飛行機が離陸したことすら覚えていない。

父は、自分の両側で爆睡する妻と息子をみて、「血の繋がりって恐ろしい」と思ったそうだ。

 

こうして、無事に成田に到着。

両親を高速バスに乗せてお役御免。

 

旅行から帰ったミチヨは、ご近所さんやババ友にお土産を配り歩くのに忙しいとのこと。バリ島はどこぞの首都だと間違った情報が流布されていないことを祈る。

 

弟の話によると、父はインドネシアの歴史を勉強してからバリ旅行に行ったそうで、そういう歴史的背景が説明された後に旅の思い出に入り、僕の財布盗難事件で旅の思い出話は終了したらしい。

息子は、今まで知らなかったミチヨの様々な生態を知って驚くやら呆れるやら。そして、自分がピンチの時に親の存在がいかに心強いかを再確認。

 

それに両親と旅行なんて、ちとこっぱずかしい気持ちもあったのだが、実際に旅をしてみたら思いのほか楽しかったので、リベンジも兼ねて、また機会があったら一緒に行きたいなと思ったのでした。

 

これにて、バリ島の珍道中、おしまい。

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