先日、所用のついでに、近くにあった銀座のアップルストアに寄ってみました。
下の写真は、日没後の銀座・中央通りです。
奥に見える銀座三越さんの向こう角が、かの有名な銀座4丁目の交差点です。
画面右側のアップルストアの奥の並びには、これまた有名な和光さんもあります。
要するに、銀座のアップルストアは、超一等地に建っているということです。
で、視線を右に移すと、アップルストアの隣にあるはずのビルがなくなっていました。
解体が終了したところなのか、建築工事が始まったばかりなのか、とにかく、隣にビルはありません。
銀座ASビル・GKビルの取り壊しによって、アップルストアが入居するビルの「隠されていた外壁」が露わ(あらわ)になってしまいました。
このビルはサヱグサビルという建物で、1869年(明治2年!)の創業から現在に至るまで、銀座で子供服の販売を手掛ける「ギンザのサヱグサ」が所有しているものです。
ここにアップルストアがオープンしたのは2003年ですが、ビル自体が竣工したのは1967年とのこと。(参考ページ)
建ってから既に半世紀を過ぎているわけですから、多少くたびれる部分があっても当然なのでしょうが、壁を見上げた瞬間、なぜか私は切ない気持ちになってしまいました。
人々に本来見て欲しい外壁はこの反対側でして、そっちサイドは全面ステンレスパネル仕上げになっているなど、実にクールな外観になっています。
(その様子はAppleさんの公式サイトでご確認下さい)
にも関わらず、お隣のビルの撤収のせいで、サヱグサビル(=アップルストア)の“ダークサイド”なほうの壁面までが露呈してしまったのです。(といっても、ダークサイドが見えてしまうのを予見することなど不可能でしょうが)
隣に今度はどんなビルが出来上がるのかは分かりませんが、こうなったら、もうどんなビルでもいいので、一刻も早く完成させていただき、サヱグサビル(=アップルストア)の古くて小汚い外壁面を再び覆い隠していただきたいものです。
というか、隣が竣工したら、アップルストアはすっかり手狭になってきたサヱグサビルを引き払い、そっちのビルに移転した方がいいんじゃないかとすら思います。
そのくらい、この日の店内は中国人で激混みでしたから。
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