我が家の全録レコーダーは、任意のキーワードを指定しておくとその関連番組を自動録画してくれる機能を備えています。
で一昨日(2024年11月18日)、「細野晴臣」というキーワードによって、BS12トゥエルビの「鶴瓶ちゃんとサワコちゃん~昭和の大先輩とおかしな2人~」というトーク番組が録画されていました。
え、細野さんがトークゲスト? と思ったら、ゲストは松本隆さんでした。
で、視聴してみたのですが、松本さんのトークの随所に細野さんとのエピソードが登場し、ファンとしては想像以上に楽しめました。
主なトークテーマを箇条書きにすると、こんな感じになります。(敬称略)
- 作詞家としての苦悩・当時のエピソード
- はっぴいえんど時代の作詞事情
- 細野晴臣との出会い → エイプリル・フール解散からはっぴいえんど結成へ
- フォークじゃない日本語ロック、日本語歌詞へのこだわり
- 「はっぴいえんど」バンド名の由来、ファーストアルバム“ゆでめん”の由来
- 学生時代の細野晴臣との出会い
- 代表曲「風をあつめて」の誕生秘話、本人による歌詞解説
- 細野と大瀧詠一の“確執”
- 細野から突然宣告されたはっぴいえんどの解散、そして作詞家への転身
- 携わったヒット歌謡曲の裏話
- 松本が希望し、久々に細野との共作が実現したのがイモ欽トリオ「ハイスクールララバイ」
- 細野も認めるレジェンド筒美京平との曲作り
- 松田聖子の魅力
- 先輩作詞家・阿久悠への想い
とまぁ、はっぴいえんどとかYMOとか昭和歌謡・テクノ歌謡が好きな人にはたまらない話のオンパレードでした。
その中でも私が最も心を動かされたのは、2023年の前半、立て続けに届いた高橋幸宏さん・坂本龍一さんの訃報に関する話題です。
松本さんのお話を簡単に要約してみます。
- 二人が亡くなって、細野さんと自分(松本さん)の共通の友人であるカメラマンの安珠さんから「細野さんがすごく落ち込んでいるから慰めてあげて」というメールが届いた。
- 意を決して珍しく細野さんへ電話した。
(松本さんも、そして同じくはっぴいえんどのメンバーだった鈴木茂さんも、細野さんとの電話は今でも緊張するんだとか。「細野さんは優しいし話しやすい」と思う人は、細野さんとはまだ「序の口の関係」だからだそうです。 w) - で、電話で「落ち込んでる?」と訊いたら「落ち込んでいる」と言われて困った。
- そこで自分から「まだ僕がいるから」と言って慰めた。
- その後、まだ全然会っていない。会って話さないといけない。
このパートは、昨年の訃報を思い出し、ちょっとグッときてしまいました。
それに、どんなに関係が深くても、いや、関係が深いからこそ会う機会が限られてしまうというあたりにも色々考えさせられた次第です。
ただし、このパートのちょっと手前で、「(はっぴいえんどのメンバー)3人で会って、来年の話をした」という発言がありましたので、複数人での仕事の話はしたけど、サシで高橋さん・坂本さんを弔う話はしていないということかと思われます。
(はっぴいえんどのメンバーは4人ですが、大瀧詠一さんは2013年に亡くなっていらっしゃいます)
鶴瓶さんや阿川佐和子さんから「“来年の話”をしたということは、メンバー3人で何かやるの?」と問われ、松本さんは口を濁していましたが、来年は何かがあるのかもしれません。
楽しみでもあり、ご自愛いただきたいような気もあり、ファンとしては複雑な心境ではあります。
関連リンク
BS12トゥエルビさんの「鶴瓶ちゃんとサワコちゃん ~昭和の大先輩とおかしな2人~」公式ページ
TVerさんの当番組見逃し配信ページ
(初回放送から1ヶ月間無料配信されるとのこと。ご視聴はお早めに)
コメント