「この夏の帰省中、親に言われて気になった言葉」の2回目です。
ではさっそく。
「預貯金が減り続けるなんて良くない」by 父親
前回お伝えしたように、私は貸付収入を得るために不動産(ワンルームマンション)を購入し、店子さんに貸し出しております。
ただし、その収入で「1ヶ月の生活費がすべてまかなえているか」と訊かれたら、答えはNOです。
一方、フリーランスで始めた仕事から得られる収入も相変わらず微々たるものなので、私の総資産は、公的年金を受け取る年齢になるまでは減り続けることがほぼ確定しております。
【補足】
実は、今年の2月までは「公的年金を受け取る年齢になって以降も、さらに減り続ける予想」だったのですが、受給開始年齢を70歳に繰り下げると(現状の見込み給付額であれば)僅かずつですが資産が増えていくことが分かりました。
(興味のある方は、こちらの記事を参照ください)
だとしても、70歳までは蓄えは減り続ける(あるいは良くて横ばい)のはほぼ確実ですので、それを親に伝えたところ、
「預貯金が減り続けるなんて良くない。やはり早期退職は、まさに判断を早まったんじゃないのか、失敗だったんじゃないのか」
という父親の発言につながったわけです。
こちらも早期退職する前から資金繰りのシミュレーションをスタートし、それを毎月の実績を踏まえて修正・更新し続けているのですから、あっさり「おっしゃる通りです。私の思慮が足りませんでした」と引き下がるわけにもいきません。
かといって、80歳を過ぎた老人にクドクドと私の資産計画の説明をしてもしょうがありませんから、シンプルに以下のように回答してみました。
「蓄えが減り続けるのは確かに良くないよね。知り合いの専門家にもそう言われたりしてるし。
でも、60歳で蓄えがなくなるなら確かに大問題だけど、いろいろ工夫することによって『減り続ける勢い』がものすごく緩やかになって、100歳を超えても蓄えが残せそうなペース配分だったら、それはそれで『あり』じゃない?
減り続けるという事実は同じでも、問題はその減らし方だよね。
急激に減ってしまうか、緩やかに減らせるか、みたいな」
それでも父親には納得した様子が見られず、今度は「その試算だかシミュレーションだかよく分からんが、それがハズレて急激に資産が減ったらどうする? 想定外の出費がかさんだらどうする?」みたいなことを言い出したりしていました。
だんだん難癖をつけられているだけのような気分にもなりましたが、要するに父親にしてみれば「蓄えは、生きている限り増やし続けるべきもの」なのだと思われます。
「そういう自分(父親)こそ、じゃぁたくさん貯めて、たくさん我々に残してね〜」と冷やかすと「このバカちんがっ!」とか言っておりました。w
率直に言って、こちらは“親の遺産”など全く当てにしていないので、親からもあまりこちらのお金の話に首を突っ込んできてほしくないというのが正直なところではありますが、それだけ心配してもらっているということなんでしょうか。
「仮に蓄えが減り続けるとしても、それで『自分の判断で自由に使える時間を買った』と考えれば、安いもんじゃん」というこちらの本音を伝えても、「肉体労働こそ最高の美徳」と信じる父親には、まぁ通じないでしょうし、無用なハレーションが生じるだけでしょう。
実の親子間でも、仕事とかお金の話はなかなか難しいものがあることを痛感した次第です。
次回に続きます。
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