映画館以外でも映画を見られるようにすべく、私はWOWOWに加入しています。
映画ファンの中には「映画は劇場で見るものである。数十インチのテレビで見るなど、邪道」みたいな考えを持っている人もいるようですが、私の場合、以下のようなルールで劇場鑑賞とテレビ鑑賞(主にWOWOW)を適宜使い分けています。
<その1>
思い入れのあるSF超大作(スターウォーズとかブレードランナーとか)で、IMAXシアターでの上映が予定されている場合は、劇場で見ます。
特にIMAX 3Dで上映される作品は、現実的にテレビで体験することが困難なので、何も悩まず劇場一択になります。
<その2>
「CG使いすぎ〜。しかも戦闘シーンとか破壊シーンばっかり〜。ゲーセンマシーンで遊んでるみたい〜」的な映画はテレビで済ませます。
<その3>
本当は劇場で見たかったけれど、時間の都合で劇場公開中に行けなかったものは、やむなくテレビで。
<その4>
プロモーションや前評判から判断して「これに2,000円近くも払って劇場までは行かないなぁ。WOWOWでやるなら録画予約はするけど」ぐらいのものはテレビ一択で。
だいたいこんな感じです。
あ、もう一つありました。
<その5>
「この映画、感動するらしいじゃん、泣く人続出らしいじゃん。そんなもん劇場で見たら人前で泣き顔さらすことになるじゃん」というものは、どんなに名作でもテレビで見ようかな、と思います。
そのほうが、好きなだけ泣けますから。
加齢とともにどんどん涙もろくなってきておりまして、意外と切実です。
もちろん、事前の読みが外れてしまい、「あー、劇場で見ときゃよかった」「あー、わざわざ2,000円近く払って劇場に来たのに、金返せよ」ということもあるのですが、映画好きが災いし(笑)、「映画を一切見ない」という断捨離ができない以上、WOWOW加入は最低限のリスクヘッジになっているんだと思います。
(まぁ、実際に視聴する本数で単価計算するとHuluやNetflixやTSUTAYAのほうが安上がりかもしれませんが)
ということで、少しずつ「こんな映画でした」というエントリーもあげていこうかと思います。
今日は初回なので、慣らし運転として昨年12月に公開された『スターウォーズ 最後のジェダイ』について思ったことを書いてみます。
といっても、内容の話ではないのでネタバレの心配はありません。
冒頭でも触れましたが『スターウォーズ』のようなSF超大作のIMAX上映は相性がいいと思います。
それが、さらにIMAX3D上映ともなるとファンの期待値は最高潮に達します。
ところが昨年12月15日に公開された『スターウォーズ最後のジェダイ』は、いずれの映画館でもは、2D、つまり「立体映像ではなく平面での上映」として封切られました。
2Dのほうが楽しめる何らかの秘策でも埋め込まれているのか?
あるいは、3Dでの製作をうっかり忘れてしまったのか?
などの憶測が流れたかどうかは定かではありませんが、これはファンにしてみれば大変不思議なことでした。
私も公開直後から「なぜこれほどの話題作が3D化されていないの?」と不思議だったのですが、公開から数日経った頃に「12月29日よりIMAX3D上映開始!」という情報が流れてきたのです。
ここからは想像の話になりますが、おそらく配給元であるディズニーさんは、公開直後にまず2Dで見せておいて、しばらく経ってから「3D上映決定!」と煽ってもう1回見に来させる作戦をとったということなのでしょう。
この作戦、ファン心理を巧みについたとも言えるかもしれませんが、巧みすぎて私などはかなり興醒めしてしまいました。
「粋なことしてくれるねぇ、ディズニーさん!」というふうに肯定的に受けとめたファンと、「追っかけで3D上映が予定されているのを知っていれば2Dでなんか見なかったのに」とシラケたファンのどちらが多いのかを考えれば、おそらく圧倒的に後者が多かったのではないでしょうか。
観客動員を少しでも上積みしたい、興行収入を増やしたいという大人の事情もあるんでしょうけど、後出しジャンケン的に「ハイスペックバージョンもやりますよ」と言われて気分のいい人はそうそういないと思います。
IMAXシアターは、そもそも通常のシアターより高めの料金設定になっています。それを2Dでいちど払わせた後で「あらためて3Dでもどうぞ」と言われてもさぁ、ストーリー知っちゃってるしさぁ、という気がします。
私はたまたま「3D上映」が発表されてからしか劇場に行けなかったので、ほぼ実害はありませんでしたが、こういう「二毛作的、後出しジャンケン的集客作戦」が今後もアリなんだとすると、SF超大作映画を公開直後に見に行くこと自体を躊躇してしまいます。
「封切ってみたら予想以上に評判が良く、半年かけて3D化してみたのでまた見に来ませんか?」ならまだ分かりますが「2Dも3Dも同時に用意してあるのに、3Dの存在を2週間ナイショにしておく」というのは、コンテンツ産業のマーケティングとしてNGなんじゃないかと。
劇場公開が終われば、やがてパッケージ商品も発売されるはずですが、「DVD発売決定!」の告知があったら要注意です。
2週間ぐらい経ってからから「Blu-rayも発売決定!」と、またもや後出しジャンケンされるかもしれませんから。
余談ですが、国内のIMAXシアターは、大阪の109シネマズ大阪エキスポシティがおススメのようです。
関東近郊であれば千葉県の成田HUMAXシネマズがスクリーンもデカくて良さげです。
東京都内であれば品川のT・ジョイPRINCE品川あたりがよろしいかと。
今年の夏には、池袋に国内最大級のIMAXシアターもできるようです。
最後に、T・ジョイPRINCE品川のIMAXシアターの写真をば。
ドアや座席と対比いただけると、スクリーンの巨大さが分かるかと思います。(投影されているのは、上映前のCMです。モザイクかけときました)
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