調子に乗って、私が保有するクレジットカードに関する記事を続けてみます。
書くことによって頭の中が整理され、保有を継続するか解約するかどうかの判断がしやすくなってきたという個人的理由なので、読んでいる方々にとってはいい迷惑かもしれませんけど。
今回は、ホテルニューオータニが発行する『ニューオータニクラブVISAクラシックカード』です。
1:なぜこのカードを作ろうと思ったのか?(きっかけなど)
あまり詳細には書きませんが、早期リタイア前に勤務していた会社で、ある種の社員イベントが定期的に開催されていて、その関連で、費用は会社もちでホテルニューオータニ東京に年1回宿泊することができていました。
で、何回か宿泊を重ねるうちに、このホテルにはリピーターを囲い込むための会員組織「ニューオータニクラブ」というものがあって、会員になると「利用金額に応じたポイント付与とホテル券への交換」「優先予約」「会員専用優待室料」「無料レイトチェックアウト」「屋外プール無料」など数々の特典が受けられることが分かりました。
念のため担当窓口に確認したところ、宿泊費自体は会社負担のため、その金額分のポイントが付与されることはないそうですが、レストラン利用によるポイント付与・無料レイトチェックアウト・屋外プール無料などについては対応していただけるとのことでした。
私の場合、自腹でルームサービスを頼んだりレストランを使うこともありましたから、それらの利用ポイントが積もり積もってホテル券で還元されればお得ですし、年に1回とはいえ御三家と称されたホテルに、レイトチェックアウトで15時まで滞在できるというのはとても魅力的でしたので、クラブ会員になってみることにしました。
で、入会するにあたっては、会員証を兼ねた「クレジット機能付きの会員カード」が発行されるため、入会と同時にこの「ニューオータニクラブVISAクラシックカード」の所有者になっていたというわけです。
「クレジット機能付きの会員カード」と言えば聞こえはいいですが、実質は「会員証機能付きのクレジットカード」ですから、発行のための審査もありますし、年会費も発生します。
「ホテルのお得意様であることを示す会員証が有料?」
「そもそもホテルをお得に利用するために入会するのに、そこで1,250円(税別)の年会費がかかるって、本当に得になるのか?」
など、若干腑に落ちないところではありましたが、「利用明細を紙からwebにすれば500円安くなる」などの年会費割引特典もあるので、まぁ大人な態度で(妥協とも言います)入会してみることにしました。
2:その当時のメインカードでは代替できなかったのか?
ニューオータニクラブの会員証を兼ねているため、これ以外のカードでは代替できません。
というか、本当は「クレジット機能の付かない無料の会員証」があればいいだけなのですが。
ちなみに、ホテルで発生する諸費用を他のカード(通常利用しているメインカード)で支払っても、「ニューオータニクラブVISAカード」を提示さえすれば特典は受けられます。
その場合は、まさにに会員証として機能しているだけ、ということになりますから、だったらなおのこと、無料の会員証作ってくれればいいのに、とグチの一つも言いたくなります。w
なお、同じ「ニューオータニクラブカード」でも、「VISAクラシック」ではなく「VISAゴールド」を選ぶと年会費は10,000円にはね上がりますし、カードブランドをダイナースにすると年会費は22,000円とさらに高額になります。
年1回などでなく「定宿として毎月泊まってる」とか、「実はニューオータニに住んでます」ぐらいでないと、とてもじゃないですが元を取るのはむずかしいんじゃないでしょうか。(←という発想になっている段階で、早期リタイア者の思考パターンが板についてきたと言えるのかも。w)
3:利用頻度はどのくらいか?
前述の通り「会社もちで泊まるときに携行する」ぐらいですから、ほぼ例外なく「年に1回の利用」でした。
しかも早期リタイアによって、会社もちで宿泊する機会自体が消滅しましたから、今後は年に1回すら怪しくなっていくでしょう。
もちろん、自腹で宿泊する可能性はゼロではありません。
しかし、かつて頻繁に行なわれていた「滞在時にはデルタ航空のスカイマイルを多めにあげます」キャンペーンはなくなりましたし、それどころか数年前にはデルタ航空との提携自体が解消されてしまい、何万円払って宿泊してもデルタ航空のマイレージはもらえなくなってしまいました。
つまり、私に自腹宿泊を促すほぼ唯一のモチベーションである「マイル修行」が、ニューオータニにおいては非常にやりにくくなってしまったのです。
いつの間にか、陸マイラーがずいぶんと冷遇されるようになってきたものです。
4:作ってよかった点は?
会員特典は数々ありますが、私が一番メリットを実感したのは、やはりレイトチェックアウトです。
通常は「昼の12時」なのですが、これを15時まで繰り下げてもらえるわけですから、SATSUKIあたりでゆっくりランチを食べ、部屋で昼寝してしっかりシャワーも浴びてからチェックアウトできるのは、実に優雅な体験だと思います。
5:今後も保有を継続するか?(悩ましい点など)
前述の「優雅な体験」をこれからも味わうのであれば、「室料も含め、すべての費用を自腹で負担する」必要があります。
しかも、このカードを作った時は「リーマンショックの後遺症」もあってか、宿泊料金がかなり値下げされていてお得なパックが目白押しでしたし、航空マイレージも大盤振る舞いされていました。
それが今では「インバウンド」やらで海外からの宿泊者が大量に訪れているらしく、かなり強気な料金設定となっておりまして、「今のままでは自腹で泊まったときのお得感に乏しいかなぁ」という感が否めません。
うーん。 この先は、正直微妙です。(個人の感想です)
6:まとめると?(このカードのオススメポイント)
「全国に点在するホテルニューオータニを年に1回程度以上は利用する」
「息子(娘)をニューオータニで挙式させるつもり」
「年末の『さだまさしディナーショー』『松田聖子ディナーショー』には必ず行くし、宿泊付きのパッケージにしている」
「レイトチェックアウトして、ノンビリとしたホテルライフを過ごしたい。ビジネスホテルのような10時チェックアウトなど論外」
「会員専用のカウンターで、優越感に浸りながらチェックインしたい」
「パティスリーSATSUKIのケーキは週1で食ってる」
「紀尾井町の回転展望ディナービュッフェVIEW & DINING THE Skyには月1で通っている」
こんな方にはオススメできるカードだと思います。
【注】
本記事内の何箇所かにおいて、ホテルニューオータニさんへのリンクを貼っておりますが、先方のサーバーの反応が著しく低下し、ページの表示にかなりの時間を要することがあるようです。
リンクを貼っといて言うのもなんですが、ご注意下さい。
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