私の資産管理・運用遍歴〜その2:家計簿アプリ依存期

私の資産管理・運用遍歴〜その2:家計簿アプリ依存期 Money/お金
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「これまでに蓄えたなけなしのお金を、この先どう使っていくか」をあれこれ考えて実践してきた行動記録の2回目です。

前回は「家計簿チェックをベースとしたファイナンシャルプランナー(FP)さんへの有料相談」をお伝えしました。

私の資産管理・運用遍歴〜その1:家計診断レベル期
私の資産管理・運用遍歴〜その1:家計診断レベル期
早期リタイアを検討する際、並行して絶対に取り組まなければいけないのが「お金」の問題です。転職するつもりならいざ知らず、遠方に住む家族を直接・間接的に支えながら、自らはフリーランスの個人事業主として安定的な収入が期待できない道を進むことにした...

有料相談の結果、「キャッシュフロー」のコツが何となく分かったので、その後、復習も兼ねて(別のツールを使って)自分でイチからキャッシュフロー作りをしていた時期があります。

今回は、その時のお話です。

家計簿アプリの力を借りてみた

前述のFPさんへの相談と前後して、家計簿アプリとして当時から有名だった「マネーフォワード」を使って収支記録をつけるようにしていました。

それ以前は、Excelで「今月の収入支出が、グロスでどのくらいあったのか」だけを超ザックリと記録していたのですが、ITの力を借りてもう少し細かく記録すべく、銀行口座クレジットカードの利用記録が自動取得できる「マネーフォワード」を使うようにしてみたわけです。

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これは無料で利用することもできますが、月額500円のプレミアム会員になると「自動取得できる口座やクレジットカードの数が無制限になる」「グラフで資産の見える化ができる」「1年以上前のデータも閲覧できる」など、いくつもの機能がフルで利用できるようになります。

で、その中に「将来の生活設計や収支見込み額などを入力すると、資産がどう変動していくか」を試算してくれる「未来シミュレーター『よそQ』」というサービスがありましたので、それを利用してみることにしたのです。

この「よそQ(何に由来するネーミングなのでしょうか…)」は、web版(パソコン上)のみの機能で、スマホアプリには対応していません。

まぁ、資産の将来予測をグラフ化してくれる機能ですから、どのみちスマホの小さい画面では見づらくなってしまいますので、web版のみでの提供というのは、妥当な割り切りかと思います。

「よそQ」に入力する情報

シミュレーションにあたっては、以下の情報を、分かる範囲でなるべく正確に入力していきます。

 現在の収入・支出、将来の変化(昇給率、昇給が停止する年齢、収入増加に対する支出増加の割合など)

 家族構成(結婚予定、子供の予定、子供の通う学校は公立か私立か、など)

 住宅について(賃貸か持ち家か、住宅購入予定の有無、購入予定の年齢と購入額、ローン予定金利など)

 老後について(退職年齢、退職金予定額、年金支給開始年齢、年金支給見込み月額、老後の支出額など)

金額がはっきりしないもの(例えば、見込まれる年金支給額とか)については、「このくらいが標準ですけど」など簡単なアドバイスも出してくれることもあったように記憶しています。

また、入力した条件は保存・読込みもできますし、少しずつ条件を変えて何度でもシミュレーションが可能なので、それを繰り返す中で「将来の資産形成に大きく影響しそうな収支項目(例えば子供の学費など)についてだけは、きちんと調べて入力し、シミュレーションの精度を徐々に高めていくということもできます。

私の場合は、

「給料は早期退職するまで横ばい(昇給を見込まない)」

「結婚も子供も予定なし(2度目とか、あり得ないw)」

「現状程度の家賃の物件で賃貸暮らしを継続(相続する人間もいないので家など買わない)」

「でも50歳で会社を辞めてみる

という、実にシンプルな計画だったので、入力する際に悩む要素は多くはありませんでした。

ただ、

「50歳の早期退職とともに、厚生年金を抜けて国民年金保険料しか払わなくなる。

しかも無収入となるので保険料が安くなり、その分、将来の年金支給額も『ねんきん定期便』で通知されてくる予定額を下回るだろう

と想定し、別途「ねんきんネット」で計算した「年金見込額」を用いて、「よそQ」さんにシミュレーションしてもらうことにしました。

併せて、勤務先の就業規則を読みあさり、「私が50歳で早期退職した際にもらえる退職金の見込額」も計算し、それも「よそQ」さんに入力してみました。

「よそQ」によるシミュレーション結果は…

で、その結果、「よそQ」さんが導き出した老後資金に関する私の総合スコアは、「85点」というものでした。

このキャラクターは「Dr.ミライ」さんというらしいです。

で、具体的な「資産の見通し」が下記のグラフです。

グラフ中の「A」(50歳段階)で資産がグッと増えているのは退職金によるものです。また、「B」(65歳段階)で年金支給が始まるため、資産の減り具合はそこから若干緩やかになっています。

と同時に、Dr.ミライさんからは、以下のようなコメント(おそらく自動生成されたものでしょうけど)も、もらいました。

<診断結果>

現在の生活レベルが続いていけば、希望するゆとりのある退職後の生活を送れる見込みです。この調子で油断することなく、頑張っていきましょう。

<Dr.ミライからのアドバイス>

かなりの余裕があり、本人が望むのであれば、より早い時点での退職を選択肢に入れても良いかもしれません。 とはいえ、油断は禁物です。退職後は収入を増やす手段が限られ、かつ医療費など現役時代に少なかった支出にも備える必要があります。大きな支出やライフスタイルの変更などは、計画性をもって臨みましょう。

だそうです。

「よそQ」シミュレーション結果を見て感じたこと

診断結果やアドバイス文には、「ゆとりのある」「かなりの余裕」というフレーズも含まれていますが、何らかの不安要素があるからこそ「100点満点」にはならずに「油断は禁物」なる警告もいただいてしまったのだと思います。

いずれにせよ、こうやって改めて資産額の推移をグラフ化されると、確かに油断など全くできないことを痛感します。

例えば、

基本、年金以外の収入を想定しておらず、蓄えを切り崩していくだけのプランになっているが、ホントにこれで大丈夫なのか?

90歳までのシミュレーションになっているが、そこを数年超えた段階で資産が底をつくのはグラフからも明らかなわけで、妙に長生き(例えば100歳とか…)したらヤバいかも。

年金の支給開始が(制度変更によって)ずれ込んだりした場合にも、ヤバいことになりそう。

そもそも、全ての資産を「日本円の普通預金」にしていて大丈夫なんだっけ?

などの不安要素が付きまといます。

将来のことを心配し出したらキリがありませんが、「資産の減少カーブ」をもう少し緩やかにする工夫や、資産の中身自体の見直しが必要であることは確かなようです。

このあとも、

「じゃぁ、51歳まで働いたとしたら?」

「早期退職するまで、わずかでも昇給があったとしたら?」

「年金支給が70歳にずれ込んだら?」

など、いくつもシミュレーションをしてみましたが、これはある意味「超リアルな人生ゲーム」なわけで、すごろく遊びにしては、あまりにスリリングかつ刺激的なものだったと思います。

この家計簿アプリによる資産シミュレーションを経た後、多少の「資産運用」ならびに「自力による『もっと長期で細かい(月単位の)資産シミュレーション」へと乗り出していくのですが、その辺はまた次回にでも。

【補足】

今回取り上げた「マネーフォワード」の「よそQ」機能ですが、マネーフォワード社のサイトを改めて確認したところ、有料のプレミアムサービスの解説ページ上では、現在、特に触れられていないようです。

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大変面白い機能だと思うのですが、積極的にPRされていない理由が分かりません。

謎です。

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